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2026/10/21Claude Code
スキル実測比較Skills活用AI活用非エンジニア向け

pdfとは|claude pdf skillの使い方と試した結果

pdfとは|claude pdf skillの使い方と試した結果

「取引先から届いた規定集のPDFから、表だけをExcelに抜きたい」「100ページのマニュアルを章ごとに分けて配りたい」——PDFの扱いでこういう手間を抱えている人は多いはずです。

結論から言うと、claude pdf skill(Anthropic公式の pdf スキル)は、PDFの文字・表の抜き出し、分割、結合、回転、フォーム入力、スキャンPDFの文字読み取りを Claude Code に任せるための手引きです。私が架空の会社のマニュアル(19ページ)で試したところ、第9章の表のExcel化と章ごとの分割は、30秒ほどで終わりました。ただし「スキルなし」で同じ依頼を出しても同じ成果物ができ、差は小さいものでした。

株式会社Fyveは、AIを仕事に使う側の立場で、Claude Code のスキルを1本ずつ実際に入れて試しています。この記事では、入れ方と頼み方に加えて、試した結果、スキルなしとの違い、中身の安全確認、向かない場面まで、確かめたことだけを書きます。試していないことは「試していない」と書きます。

pdfスキルとは|Claude Codeに「PDFの扱い方」を教える手引き

pdf スキルは、GitHubの anthropics/skills リポジトリの skills/pdf フォルダにあるスキルです。スキルとは、Claude Code が仕事の種類に応じて読み込む「手引き書(SKILL.md)」のことで、pdf スキルの手引きは「PDF に関することなら、このスキルを使う」と説明文に書かれています。

手引きの本体はPythonの部品の使い方の説明です。中身は次のとおりです。

  • SKILL.md(約8KB): 読み取り、結合、分割、回転、メタデータ、パスワード解除、透かし、スキャンPDFの文字読み取りなど、基本の操作
  • forms.md(約12KB): PDFの入力欄(フォーム)に書き込む手順
  • reference.md(約17KB): 上級者向けの追加の説明(JavaScriptの部品など)
  • scripts/: フォーム入力用のPythonスクリプト8本

リポジトリ全体(anthropics/skills)のスターは、2026年10月21日時点で約18.3万です。ただし pdf スキルの中身の最後の更新は2026年2月6日で、リポジトリ全体の最終更新(2026年10月9日)とは別です。「毎日更新されている」と思って読む必要はありません。

ライセンスにも注意が要ります。LICENSE.txt には、利用は「Anthropic との契約に従う」と書かれています。リポジトリの README も、docx・pdf・pptx・xlsx のスキルは「オープンソースではなく、ソースが読める(source-available)」と説明しています。自社の仕組みに組み込んだり配ったりする前に、このライセンスの文言を確認してください。

何ができるか(手引きに書かれている範囲)

やりたいこと

手引きが使う部品

今回試したか

文字・表の抜き出し

pdfplumber(表は extract_tables)

試した

分割

pypdf

試した

結合・回転・透かし

pypdf

試していない

PDFの新規作成

reportlab

試していない

フォーム入力

forms.md とスクリプト8本

試していない

スキャンPDFの文字読み取り(OCR)

pytesseract(別途インストールが必要)

試していない

pdfスキルが動くまでの流れ。日本語で頼むと、スキルが起動し、道具を選んで、ファイルが完成する

仕事での使い道|PDFの「手で写す・手で切る」を減らす

PDFは「見せる」には向いていますが、中身を再利用するには手間がかかります。pdf スキルが効くのは、次のような場面です。

  • 取引先の料金表・仕様表を Excel にしたい: 見積比較のために、PDFの表を手で打ち直している作業
  • 分厚いマニュアルを章ごとに分けたい: 新入社員には第1〜3章だけ、経理担当には請求の章だけ、と渡し分けたい
  • 複数のPDFを1冊にまとめたい: 契約書と別紙を1ファイルにして送る
  • スキャンした紙の書類を検索できるようにしたい: 文字読み取り(OCR)の部品が入っている環境が前提
  • 申込書などの入力欄に社名・住所を入れたい: 同じ内容を毎回手で入力している書類

このうち、私が実際に試したのは「表をExcelにする」と「章ごとに分ける」の2つです。残りは説明書に書かれている内容で、動かしてはいません。

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pdfスキルの入れ方|READMEにある2つの方法

入れ方は、リポジトリの README に書かれている手順です。pdf スキルは document-skills というプラグイン(xlsx・docx・pptx・pdf の4つ入り)に含まれています。

  1. Claude Code で、次のコマンドを実行してマーケットプレイスを登録します。
    /plugin marketplace add anthropics/skills
  2. 続けて、次のコマンドで document-skills を入れます。
    /plugin install document-skills@anthropic-agent-skills

メニューから選びたいときは、Browse and install plugins → anthropic-agent-skills → document-skills → Install now の順に選びます(README に書かれた手順です)。

私の試しでは、このプラグインの入れ方は使っていません。普段の環境を汚さないよう、作業用のフォルダに skills/pdf を .claude/skills/pdf/ としてコピーする方法で入れました。スキルの中身は同じですが、プラグイン経由の入れ方そのものは試していません。

必要なもの

  • Claude Code(有料プランまたはAPI)
  • Python と、pypdf・pdfplumber(手引きが使う部品。私は作業フォルダの中にだけ入れました)
  • Excelに書き出すなら openpyxl など(今回は Claude Code が自分で選びました)
  • OCR をするなら tesseract と pytesseract(手引きに「pip install pytesseract pdf2image」とあります。今回の Mac には tesseract が無く、試していません)
  • コマンド版の qpdf・pdftotext(手引きに載っていますが、入っていなくても Python の部品だけで進められます)

Claude Codeにこう頼む|日本語の頼み方の例

スキル名を言う必要はありませんでした。今回の試しでは、「PDF」「xlsx」といった言葉だけでスキルが起動しました。頼み方の例を挙げます。

表をExcelにする

work/docs/manual.pdf の第9章にある表を取り出して、Excelで開けるファイル(xlsx)にしてください。結果は work/out/ に保存し、元のファイルは変えないでください。

章ごとに分ける

このマニュアルを章ごとに別のPDFに分けてください。ファイル名は「章番号_章タイトル」にしてください。

1冊にまとめる(試していません)

work/ の中の3つのPDFを、この順番で1つのPDFにまとめてください。

コツは3つです。保存先を指定すること、「元のファイルは変えない」と添えること、最後に「何をどこに保存したか教えて」と頼むことです。保存先を決めておくと、できあがったものを探す手間がなくなります。

試した結果|架空の会社のマニュアルで確かめた

試した会社は、手作りの家具を売る従業員12名の架空の会社です。この会社の業務マニュアル(19ページ・全17章)を使い、実在の会社の資料は使っていません。

頼んだこと

第9章「返品・交換(1)基本ルール」の表をExcelにして、そのあとマニュアルを章ごとに分け、最後に何をどこに保存したか教えてもらいました。スキル名は言っていません。

Claude Codeに表のExcel化と章ごとの分割を頼んだ画面と、返ってきた答え

結果の数字

スキルあり

スキルなし

スキルの起動

名前を言わずに、1回目で起動

—

かかった時間

30.6秒

29.7秒

費用(Claude Code が出した参考値)

0.134ドル

0.102ドル

手引きの読み込みなどの書き込み量

25,668トークン

17,366トークン

返答の長さ(出力)

2,247トークン

2,255トークン

表のExcel化

6行+見出し行・中身は正しい

同じ

章ごとの分割

18ファイル

同じ18ファイル

分割の内訳は、表紙と目次の2ページを1ファイル、第1〜17章を1章1ページずつ17ファイルです。章の中身が合っているか、第9章のファイルを開いて確かめました。

分割してできた第9章のPDF。返品・交換の基本ルールの表が1ページに収まっている

表の中身は、マニュアルの正解と照らして合っていました。返品は届いてから14日以内、返金は検品後7営業日以内、返送料はお客様都合ならお客様負担、という内容です。

うまくいかなかった点|Excelの文字が「見た目は同じ別の文字」になった

ひとつ、見落としやすい問題がありました。スキルありで作ったExcelのセルを調べたところ、「項目」「14日」「返金」「連絡方法」などの一部の漢字が、見た目は同じで中身が違う文字(部首の文字)になっていました。画面で見る分には気づけません。

スキルありとスキルなしで作ったExcelのセルの文字の比較。スキルありは一部の漢字が別の文字コードになっている

Pythonで「セルの文字列に「14日」が含まれるか」を比べると、スキルありは含まれない、スキルなしは含まれる、という結果でした。ExcelやGoogleスプレッドシートの検索画面で同じ結果になるかは、試していません。ただ、並べ替えや検索、他の表との照合に使うなら、後から困る可能性があります。

原因は、スキルの有無というより、表の抜き出しに使われた部品の違いだと考えています。スキルありの実行では、手引きが勧める pdfplumber が使われ、PDFに埋め込まれた文字がそのまま返ってきました。スキルなしの実行では、この Mac に入っていた別の部品(PyMuPDF)が使われ、普通の漢字に直された状態で返ってきました。どちらも各1回ずつの実行なので、毎回こうなるとは言い切れません。

対策として考えられるのは、頼むときに「文字の表記ゆれ(部首の文字など)は普通の漢字に直して」と添えることです。この一言を添えた再実行は試していないので、効くかどうかは未確認です。なお、Claude Code は最後に「Excelを開いたときに文字が崩れていないかは確認していません」と自分で書いており、この問題には気づいていませんでした。抜き出した表を数字や文字の照合に使うなら、人間が一度確かめる前提で考えてください。

スキルなしとの違い|今回の作業では、差は小さかった

読者がいちばん知りたいのは、入れると何が変わるのか、だと思います。同じ依頼を、スキルを入れていない別のフォルダで1回出して比べました(実行の記録に、スキルの呼び出しが無いことも確認しています)。

  • できあがった成果物: 表のExcel化も、18ファイルへの分割も、どちらも同じようにできました。違いは、先ほどの文字の問題だけです
  • 時間: ほぼ同じ(30.6秒と29.7秒)
  • 費用: スキルありのほうが約3割高い(0.134ドルと0.102ドル)。手引きを読み込む分、書き込む量が増えるためと考えられます
  • スキルなしで動いた理由: この Mac には、PDFを扱う Python の部品がすでに入っていたためです。部品が何も入っていない環境でどうなるかは、試していません

つまり、表の抜き出しと分割くらいの作業なら、スキルは必須ではありません。スキルが価値を出すのは、手引きが細かく指示している作業——フォームへの入力(forms.md とスクリプトが付いています)や、複雑なPDFの扱い——だと推測しています。ただし、これは説明書を読んだ上での推測で、フォーム入力は試していません。

中身の安全確認|外に何を送るか・何を実行するか

入れる前に、SKILL.md、forms.md、reference.md、scripts の8本のPythonファイルを読みました。確認した点は次のとおりです。

  • 外部への送信: requests・urllib・curl・socket などの記述を検索しましたが、該当はありませんでした。スクリプトはPDFを読み書きし、画像に変換するだけです
  • コマンドの実行: スクリプトの中に、subprocess・eval・exec は見つかりませんでした。手引きの中に、qpdf や pdftotext をコマンドで使う例が載っています
  • 認証情報: 鍵やパスワードを扱う記述はありません(PDFのパスワード解除の例はありますが、ユーザーが渡したパスワードを使うものです)
  • allowed-tools: SKILL.md に指定はありません。つまり、Claude Code が普段どおり許可を求める範囲で動きます

私が確認したのは、2026年10月21日時点の内容です。リポジトリは更新される可能性があるので、入れ直すときは差分を見てください。また、PDFの中に「この指示に従え」といった文字が仕込まれていた場合の挙動は、試していません。出どころの怪しいPDFは、先に目で確かめてから渡すのが安全です。

向かない場面と、試していないこと

  • 表の抜き出しだけが目的で、道具が揃っている環境: スキルなしでも同じ結果でした。手引きを読む分の費用が増えるだけになります
  • スキャンした紙のPDF: 文字読み取りには tesseract などの別のソフトが要ります。今回の環境には無く、試していません
  • そのまま社外に出す資料: 表の文字の件のように、人間の目での確認なしに使うのは危険です
  • 契約書・個人情報を含むPDF: スクリプト自体は外部に送信しませんが、Claude Code がPDFの中身を読むため、扱いは自社のAI利用ルールに従ってください

試していないことを、まとめて書いておきます。結合、回転、透かし、暗号化、画像の抜き出し、フォーム入力、OCR、プラグイン経由のインストール、スキルなしで部品が無い環境での挙動です。

よくある質問

pdfスキルはClaude Code以外でも使えますか。

リポジトリの README には、Claude Code のほか、claude.ai(有料プランではすでに使える)とClaude APIでの使い方が書かれています。私が試したのは Claude Code だけです。

スキル名を言わないと動きませんか。

今回は、PDFとExcelを頼む文だけで、1回目から起動しました。起動しない場合は、「pdf スキルを使って」と名前を添えると呼び出せますが、今回は名前を言う必要がありませんでした。

無料で使えますか。

スキル自体のインストールに料金は書かれていません。Claude Code の利用枠(プランまたはAPI)は別に必要です。今回の1回の依頼は、Claude Code が出した参考値で0.134ドルでした。

まとめ|入れる前のチェックリスト

  • □ 公式の anthropics/skills の document-skills に入っている(/plugin marketplace add anthropics/skills)
  • □ ライセンスは source-available。自社への組み込み前に LICENSE.txt を確認した
  • □ 表の抜き出しと分割は、1回の依頼・約30秒で終わった(架空の会社の19ページ)
  • □ スキルなしでも同じ成果物ができた。差は小さい
  • □ Excelに抜いた文字が、見た目は同じ別の文字になることがあった。照合に使うなら人が確認する
  • □ 保存先を指定し、「元のファイルは変えない」と添えて頼む
  • □ OCR・フォーム入力・結合などは、今回は試していない
  • □ 外部送信の記述は見つからなかった(2026年10月21日時点)

PDFの扱いは、スキルを入れなくても Claude Code にそのまま頼める範囲が広い、というのが試した実感です。スキルは「必須の道具」ではなく、「フォームのように手順が決まった作業で、手引きを足す」ものとして考えるのがよさそうです。

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