meeting-minutes skillの使い方|Claude Codeで議事録を作って試した
「会議のたびに議事録を書くのが面倒」「書いても、誰が何をいつまでにやるのかが抜ける」——議事録の作業で、こう感じている人は多いはずです。
結論から言うと、meeting-minutes skill は、会議の文字起こしを「決まったこと・宿題(担当と期限)・決まらなかったこと」の入った12項目の議事録にそろえるスキルです。今回、架空の会社の定例会議の文字起こしで試したところ、日本語の依頼だけで発動し、33秒で議事録ができました。ただし、スキルなしの Claude Code でも中身はほぼ同じ精度でした。違いは「構成が毎回固定される」ことです。
株式会社Fyveは、Claude Code のスキルを実際に入れて試し、うまくいった点もいかなかった点も書く方針で記事を作っています。この記事は、手作りの家具を売る従業員12名の架空の会社の会議で試した結果です。
meeting-minutes skill とは何をするスキルか
meeting-minutes は、GitHub が公開している Copilot 向けのスキル集「awesome-copilot」に入っている1本です。会議の文字起こしやメモを渡すと、決まった形式の議事録にしてくれます。
中身は SKILL.md という説明書のファイル1枚だけで、動かすためのプログラムは付いていません。Claude Code は、この説明書を読んで、書かれた手順どおりに議事録を作ります。
スキルが決めている出力は、次の12項目です(説明書の記載)。
- メタデータ(題名・日付・時間・主催者・配布先)
- 出席者
- 議題
- サマリー
- 決まったこと(決定者・理由・発効日つき)
- 宿題(担当・期限・完了条件つき)
- 議題別のメモ
- 持ち越し(決まらなかったこと)
- リスク・障害
- 次回の会議
- 参考資料
- 版と変更履歴
説明書には「宿題には必ず担当と期限をつける」「分からないことは TBD と書く」「推測で書かない」というルールも入っています。議事録でいちばん困る「誰がいつまでに」の抜けを防ぐ作りです。
対象は60分以内の社内会議です。説明書にも「Internal meetings that are 60 minutes or shorter」と書かれています。長い会議や社外との会議向けではありません。
どんな仕事で使えるか
議事録を書く場面は、会社の中に意外と多くあります。meeting-minutes が向くのは、次のような短い社内の会議です。
- 月次の定例会議:数字の報告、方針の決定、宿題が出る会議。今回試したのがこれです
- 週次の朝会・進捗会議:担当ごとの宿題をそろえたいとき
- 新サービスの打ち合わせ:「続けるか」「やめるか」など、決まらなかったことを残したいとき
- 録音の文字起こしがある会議:Zoom や Teams の文字起こしをそのまま渡せるとき
文字起こしそのものの作り方は、この記事では扱いません。録音の方法や出口の決め方は、次の記事で整理しています。
会議の議事録を自動化する完全ガイド|形・録音環境・出口で決める

入れ方
リポジトリの README(docs/README.skills.md)には、次のコマンドで入れると書かれています。
gh skills install github/awesome-copilot meeting-minutesこのコマンドは、GitHub の公式コマンドライン(gh)を使うものです。今回の試験では、このコマンドは使っていません。試験用のフォルダを汚さないため、次の手順で入れています。
- リポジトリ(github.com/github/awesome-copilot)を取得する
skills/meeting-minutesフォルダを、使うプロジェクトの.claude/skills/meeting-minutes/にコピーする
Claude Code は .claude/skills/ の下にあるフォルダを、スキルとして読み込みます。コピーしたあとは、Claude Code を起動し直すだけで使えます。
必要なものは Claude Code だけです。Python や Node.js などの追加の部品は要りません。
Claude Code にこう頼む
スキル名を覚える必要はありません。議事録を作りたい内容を、普通の日本語で頼みます。今回は、次の依頼文を使いました。
work/2026-10-teireikai.txt は先月の定例会議の文字起こしです。これを議事録にしてください。決まったこと、宿題(担当と期限)、決まらなかったことが分かるようにお願いします。
文字起こしのファイルを、作業フォルダに置いておきます。そのうえで、ファイルの場所と、欲しい欄を日本語で伝えます。
うまく発動しなければ、「meeting-minutes スキルで議事録にして」とスキル名を足します。今回は、名前を言わなくても1回で発動しました。
架空の会社の定例会議で試した結果
試した会社は、架空の会社(手作り家具を売る従業員12名の会社)です。10月の月次定例会議を、約50分・発言58回の文字起こしにしました。会議には、広告費の超過、年末年始の休業、ダイニングチェアの発売、新しいメンテナンスサービスの案が出てきます。
文字起こしの中には、あとで答え合わせをするために、次の内容を入れてあります。
- 決まったこと3件(広告の入札額を戻す/年末年始の休業と最終受付日/領収書の提出期限)
- 決まらなかったこと5件(広告費の予算・送料の扱い・値上げ・チェアの発売日・メンテナンス便を続けるか)
- 言い直し2か所(送料の話で出た商品の訂正/「壊れた」ではなく「緩んだ」)
- 雑談(前日の雨の話)

上の画面は、頼んだ文と、返ってきた答えです。スキルの名前を言っていないのに、最初に Skill(meeting-minutes) が呼ばれています。
かかった時間と使用量
- かかった時間:33秒(32,976ミリ秒)
- 費用の目安:0.126ドル
- 出力のトークン数:4,290
モデルは sonnet で、1回だけ実行した数字です。何度も試した平均ではありません。
議事録の中身

答え合わせの結果は、次のとおりです。
- 決まったこと:入札額を戻す、休業は12月29日〜1月4日、最終受付は12月26日、領収書は翌月5日まで、の3件をすべて拾えていました。決定者と理由もついています
- 宿題:営業の10月25日と11月5日、制作の10月28日、経理の10月30日、代表の排水口の確認(期限なし)が、担当と期限つきで表になりました
- 決まらなかったこと:5件すべてが持ち越しの表に入っていました。次の判断の時期もついています
- 言い直し:送料の話は、訂正後の「ローテーブルが影響を受ける」で書かれていました。「壊れた」は「緩んだ(破損ではない)」と書かれていました
- 雑談:雨の話は、議題別メモに一行だけ残りました。排水口の確認は、代表の宿題になっています
「今週中」と言われた営業の宿題は、10月23日(金)と補われ、「要確認」と書かれていました。会議の中では日付が出ていないため、勝手に決めずに印をつけた形です。この扱いは、議事録として安心できます。
うまくいかなかった点
気になった点も、3つあります。
- 決まったことの線引きがゆるい:「送料は運送会社の見積もりを比べてから判断する」と「チェアの発売日は確定しない」を、決まったことに入れていました。会議で結論が出たのは「まず見積もりを比べる」という進め方だけで、送料の対応そのものは決まっていません。私は、これらは持ち越しに入れるほうが正確だと考えます
- 決定者を推測で書く:説明書が「決定者」の欄を求めるため、「決定者:代表」のように書かれた箇所があります。発言から読み取れる範囲ですが、会議で誰かが「決めた」と言った場面とは限りません
- 質問せずに作った:説明書には、主催者や配布先が分からなければ3問まで先に質問する、と書かれています。今回は質問なしで作り、主催者・場所・配布先を TBD にしました。説明書の「開始時刻は UTC」というルールも、日本時間のままにされていました
スキルなしとの違い
読者がいちばん知りたいのは、「入れると何が変わるのか」だと思います。そこで、スキルを入れていない別のフォルダで、同じ依頼文をそのまま出して比べました。実行記録を見ると、スキルなしの回では Skill は呼ばれていません。

- 時間・費用:スキルなしは28秒・0.103ドル、スキルありは33秒・0.126ドル。差は5秒・約2セントで、気にならない範囲でした
- 中身の正確さ:決まったこと、持ち越し5件、宿題の担当と期限、送料と「緩んだ」の言い直し。どれも、スキルなしでも正しく拾えていました
- 構成:スキルなしは5つの見出しで、一枚に収まる短さでした。スキルありは12項目で、決定者・完了条件・版の欄がつきます
- 担当・期限が決まっていない項目:スキルなしは、広告効果の検証・発売告知の文面・値上げ判断の材料の3件を「要確認」として別に挙げていました。スキルありは、TBD を使って決まっていないことを示していました

つまり、今回の会議ではスキルを入れても、中身の正確さはほとんど変わりませんでした。変わるのは、毎回同じ項目・同じ順番で出てくることと、決定者・完了条件・版管理といった欄が足されることです。
むしろ、スキルなしのほうが、決まったことと持ち越しの線引きは正確でした。これは1回ずつの比較なので、いつもそうなるとは言えません。何度か試して、平均を取る必要があります。
では、スキルを入れる価値はどこにあるのでしょうか。私は、次の場面だと考えます。
- 複数の人が議事録を書いていて、書式がバラバラになっている
- 議事録を、あとでタスク管理のツールに移したい(宿題が担当・期限つきの表になっている)
- 決定者や完了条件まで、毎回残したい
一人で議事録を書いて、一枚に収まれば十分なら、スキルなしで頼んでも困りません。
中身の安全確認:何を外に送るか・何を実行するか
スキルは、入れる前に中身を読んで確かめる必要があります。meeting-minutes の SKILL.md を読んだ範囲では、次のとおりでした。
- 入っているファイル:SKILL.md の1枚だけです。付属のスクリプト、フック、設定ファイルはありません
- 外部への送信:書かれていません。議事録を「共有ドライブ・リポジトリ・チケット・メールで公開してもよい」という一文はありますが、送信の操作そのものは Claude Code に任されます(スキルが自動で送ることはありません)
- コマンドの実行:説明書の中に、実行するコマンドはありません
- 認証情報の扱い:触れていません。許可するツールの指定(allowed-tools)もありません
- 個人情報:説明書に「議論の中で出た個人情報は、必要で許可された場合を除いて公開しない」とあります
説明書が1枚だけなので、危ない動きが入り込む余地は小さいスキルです。ただし、会議の文字起こしには、社員の名前や取引先の話が入ります。文字起こしの内容そのものは、Claude に渡るデータとして扱ってください。社外秘の会議を渡してよいかは、会社の決まりに従います。
なお、リポジトリは MIT ライセンスで、スター数は40,244です(2026年10月21日時点)。スター数が多いのは、Copilot 向けのスキルを435本集めたリポジトリだからで、meeting-minutes 1本の人気を示す数字ではありません。
向かない場面
- 60分を超える会議・社外との会議:説明書が、60分以内の社内会議向けと書いています。長い会議で12項目を埋めると、読みにくくなります
- 一枚で十分な簡単な会議:10分の朝会に12項目は過剰です。決まったことと宿題だけ頼むほうが早く済みます
- 録音の音声そのもの:このスキルは、文字起こしのあとの整理です。音声を文字にする作業は、別の道具が必要です
- 誰が話したかが分からない文字起こし:担当を取り違える元になります。対面の会議で話者を分ける方法は、次の記事で整理しています
議事録を作ったあとは、「会議で聞けなかったこと」を残す欄を作ると、抜けを防げます。
試していないこと
- README にある
gh skills installのコマンド(フォルダのコピーで入れました) - Copilot 側(GitHub Copilot)での動作。Claude Code での動作だけを確かめています
- 60分を超える会議、社外との会議、メモだけで文字起こしのない会議
- 議事録を作ったあとの、タスク管理のツールへの登録
- 複数回の実行での、出力のぶれ
まとめ:導入前のチェックリスト
- □ 対象は60分以内の社内会議で、文字起こしがある
- □ 議事録の書式を、毎回そろえたい(決定者・完了条件・版管理もほしい)
- □ 説明書(SKILL.md 1枚)を読み、実行するコマンドや送信がないことを確かめた
- □ 会議の文字起こしを Claude に渡してよいか、会社の決まりを確かめた
- □ 作ったあとは、「決まったこと」と「持ち越し」の線引きを人の目で確かめる
- □ 「今週中」のような日付の補いは、要確認の印を見て直す
- □ 書式をそろえる必要がなければ、スキルなしの依頼でも足りる
「会議・議事録」のスキルは、ほかに2本を同じ架空の会社の材料で試しています。
Claude Codeを「素のまま」使うな

設定で差がつく——CLAUDE.md・権限・スキルの実物を公開(全24ページ)
素のClaude Codeは"優秀な新入社員"。仕事を教えるほど、自分専用になります。覚えさせる4点セット——会社の説明書(CLAUDE.md)・権限の柵・手順書(スキル)・フォルダの地図——を、1人会社の実運用からコピペで使える型つきで公開します。
- そのまま書き換えて使えるCLAUDE.mdの型
- お金と送信をAIに触らせない「3段階の柵」
- 1回教えたら何度でも動く、手順書のコピペ雛形
- AIが迷子にならないフォルダ構造の3原則
メールアドレス登録で他にも様々な資料を閲覧できます








+8PDF 17点・合計440ページ + すぐ使えるzip素材 3点
どれも登録後の受け取りページから、まとめてダウンロードできます。
毎週配信の無料ニュースレター「AIネイティブ超研究」の購読特典です。メール登録後すぐ、受け取りページのご案内が届きます。そこにはこの資料に加えて、過去の特典もすべてまとめて置いてあります。あわせて、AI活用に関するお知らせやお役に立てそうなご案内をお送りすることがあります。解除はいつでも1クリック。
御社の業務に合わせたClaude Code導入支援
「AIツールを導入したが、現場で使われない」を終わらせる。
業務課題のヒアリングから設計、ハンズオン実践、運用定着まで一貫して支援します。