Claude CodeでSonnet 5.5を使う手順|既定のOpus 5.5から切り替える
「Sonnet 5.5が出たのに、Claude Codeを開くとOpus 5.5のまま」「/model sonnet と打てばSonnet 5.5になるのか分からない」——新しいSonnetが出た直後、Claude Codeを仕事で使っている人ほど、この切り替えで手が止まります。
結論から言うと、Claude Codeをv2.1.284以上に更新し、claude-sonnet-5-5 というフルIDで指定するのが確実です。Claude Codeの既定モデルは今もOpus 5.5なので、自分で切り替えない限りSonnet 5.5は使われません。短い別名の sonnet は、私たちの手元ではまだSonnet 5を指していました。
株式会社Fyveは、Claude Codeを社内業務と受託開発の両方で毎日使っています。本記事では、Anthropicの公式ドキュメントの記述と、私たちの手元(Claude Code v2.1.284・Maxプラン、2026年9月29日時点)で確かめた結果を分けて、切り替えから運用までの手順を説明します。
Sonnet 5.5そのものの全体像は、次の記事にまとめています。
先に結論:Claude CodeでSonnet 5.5を使う4つの操作
やることを先に並べます。コマンドを覚えるのが不安な方は、3番目の依頼の文をそのままClaude Codeに伝えてください。
- 更新する:ターミナルで
claude updateを実行し、claude --versionで2.1.284以上になったことを確かめる - 切り替える:Claude Codeの対話画面で
/model claude-sonnet-5-5と打つ - 固定する(毎回Sonnet 5.5で始めたい場合):Claude Codeに「このプロジェクトでは常にSonnet 5.5を使いたい。設定ファイル(settings.json)の model を claude-sonnet-5-5 にして」と頼む
- 確かめる:
/statusで、動いているモデルが claude-sonnet-5-5 になっているかを見る
要は、短い別名ではなくフルIDで書くことと、切り替えたら確かめることです。理由を以下で順に説明します。
Claude CodeでSonnet 5.5を使う前に確認すること
Claude Codeはv2.1.284以上が必要
公式ドキュメントでは、Claude CodeでSonnet 5.5を使うにはv2.1.284以上が必要とされています。v2.1.284の変更履歴には「Claude Sonnet 5.5(claude-sonnet-5-5)を追加し、Anthropic APIでの既定のSonnetモデルにした」と書かれています。
今のバージョンは、ターミナルで claude --version と打つと表示されます。これより古ければ claude update で更新してください。バージョンが足りないままだと、このあと説明する切り替え操作をしてもSonnet 5.5は選べません。
Claude Codeの既定モデルはOpus 5.5のまま
「新しいSonnetが出たのだから、Claude Codeも自動でSonnet 5.5になった」というのは誤解です。公式ドキュメントによると、Claude Codeの既定モデルはOpus 5.5のままです。Pro・Max・Team・Enterprise・Anthropic API・Claude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google Cloudのいずれでも同じで、Microsoft Foundry経由の場合だけ既定はSonnet 4.5です。
つまり、何もしなければSonnet 5.5は使われません。変更履歴の「既定のSonnetモデル」は「Sonnetを選んだときにどのSonnetになるか」の話です。公式のモデル一覧も「迷ったら大半の用途はOpus 5.5から」という案内のままです。
Anthropicの発表では、Sonnet 5.5が最も強いのは「範囲がはっきりした日常の仕事、バグ修正、仕上がりの良い文書・スライド・スプレッドシートの作成」で、複雑で終わりの見えない仕事では「Opus 5.5がはっきり強い」とされています。Sonnet 5.5は、任せる作業を決めて自分で選ぶモデルだと考えてください。

別名「sonnet」はSonnet 5.5を指すとは限らない
Claude Codeでは、モデルを sonnet や opus といった短い別名(エイリアス)でも指定できます。便利ですが、Sonnet 5.5ではこの別名が落とし穴になります。
公式の表では、使う経路ごとに行き先が違う
公式ドキュメントでは、別名 sonnet がどのモデルを指すかは、Claude Codeをどの経路で使っているかによって変わります。
Claude Codeを使う経路 | 別名 sonnet の行き先(公式の表) |
|---|---|
Anthropic API | Sonnet 5.5 |
Claude Platform on AWS | Sonnet 4.6 |
Amazon Bedrock・Google Cloud | Sonnet 4.5 |
Microsoft Foundry | Sonnet 4.5 |
Anthropic APIで使っているなら sonnet はSonnet 5.5になりますが、Bedrockなどのクラウド経由では、sonnet と書いても古いSonnetで動きます。
手元のMaxプランでは、sonnet がSonnet 5を指していた
私たちは2026年9月29日に、Claude Code v2.1.284をMaxプランのサブスク認証のまま使い、claude -p --model sonnet で実際にどのモデルが使われるかを確かめました(-p は対話なしで1回だけ実行する使い方です)。出力のJSONに含まれる使用記録(modelUsage)に残っていたモデルは、claude-sonnet-5、つまり1つ前のSonnet 5でした。
別名の行き先を上書きする環境変数や設定が無いことも確認しています。一方、フルIDの --model claude-sonnet-5-5 は、追加の設定なしでそのまま動きました。
サブスク認証で行き先がまだSonnet 5だった理由は、公式には書かれていません。切り替えの途中なのかもしれず、手元の1つの環境でこの日に確かめた結果にすぎません。それでも、別名に任せると、Sonnet 5.5のつもりでSonnet 5を使っていることがあるとは言えます。
このため本記事では、確実にSonnet 5.5を使うなら claude-sonnet-5-5 とフルIDで指定し、切り替えたあとに /status の表示や使用記録のモデル名で確かめることをおすすめします。
Sonnet 5.5への切り替え方法は5つ
公式ドキュメントに載っている切り替え方法は5つあり、違いは「どの範囲に効くか」です。値はどれもフルIDの claude-sonnet-5-5 で書くと確実です。
/model で一覧から選ぶ・IDを打つ
対話画面で /model とだけ打つと、選べるモデルの一覧(ピッカー)が開きます。今どのモデルが選ばれているかも、ここで分かります。
一覧を開かずに直接切り替えるなら、/model claude-sonnet-5-5 と打ちます。作業の途中で「ここから先は定型の修正だけだからSonnet 5.5で」と切り替えるときに向いています。
起動時に --model で指定する
起動するときにモデルを渡す方法です。
claude --model claude-sonnet-5-5
効くのは起動したそのセッションだけです。毎日決まった時刻に動かす自動処理では、この指定を起動コマンドに必ず書いておくのがおすすめです。自動処理は「いつの間にか別のモデルで動いていた」が起きても気づきにくく、品質や費用がぶれる原因になります。
私たちも、自動で動かす処理では --model を必ず書くことを社内のルールにしています。
環境変数 ANTHROPIC_MODEL・設定ファイルの "model" で固定する
毎回指定しなくて済むように固定する方法が2つあります。
- 環境変数
ANTHROPIC_MODEL:シェルの設定にexport ANTHROPIC_MODEL=claude-sonnet-5-5と書いておけば、そのシェルから起動するClaude Code全部に効く - 設定ファイルの
"model":settings.jsonに"model": "claude-sonnet-5-5"と書く(冒頭のとおりClaude Codeに頼んでもよい)。設定を書いたプロジェクト(またはユーザー全体)で、起動のたびにSonnet 5.5から始まる
ただし、既定をSonnet 5.5に固定すると、設計や難しい判断もSonnet 5.5で動くことになります。「普段はOpus 5.5、定型作業だけSonnet 5.5」にしたいなら、固定はせずに、後で説明する opusplan や /model での切り替えを使うほうが扱いやすいです。
別名 sonnet の行き先を ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL で固定する
5つ目は、モデルそのものではなく別名 sonnet の行き先を決める環境変数です。ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL=claude-sonnet-5-5 としておくと、sonnet という別名がSonnet 5.5を指すように固定できます。
これが役に立つのは、すでに sonnet という別名をあちこちに書いている場合です。私たちも、作業を分担させる補助のエージェント(サブエージェント)の定義は別名の sonnet で書いており、どのSonnetで動くかは別名の行き先次第です。設定したあとも、/status などで実際のモデル名を一度確かめてください。
5つの方法の使い分け
方法 | 効く範囲 | 向いている場面 |
|---|---|---|
/model(一覧/claude-sonnet-5-5) | いま開いている対話から | 作業の途中からSonnet 5.5に替えたいとき |
--model claude-sonnet-5-5 | 起動したセッションだけ | 自動処理・スクリプトでモデルを明示したいとき |
ANTHROPIC_MODEL | そのシェルから起動するClaude Code | 毎回の指定を省きたいとき |
設定ファイルの "model" | 設定を書いたプロジェクト/ユーザー全体 | このプロジェクトは常にSonnet 5.5、と決めたとき |
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL | 別名 sonnet を書いた箇所 | 別名で書いた設定をまとめてSonnet 5.5に向けたいとき |

opusplan:計画はOpus、実行はSonnetに任せる
「全部Sonnet 5.5に替える」か「全部Opus 5.5のまま」かの二択にしなくても済む方法があります。opusplan という別名を選ぶと、計画モードではOpus、実行に移るとSonnetに自動で切り替わります。
/model opusplan(対話中に切り替える)claude --model opusplan(起動時に指定する)
計画モードは、Claude Codeにいきなりファイルを書き換えさせず、先に進め方を考えて提案させるモードです。方針を決める部分はOpusに、決まった方針どおりに手を動かす部分はSonnetに、という分担を1つの設定で組めます。
Anthropicの発表ページに掲載された顧客のコメントにも、「Opus 5.5が設計の骨組みを決めれば、実装はSonnet 5.5に任せられる」という趣旨のもの(Creator社)があります。
注意点として、opusplan は名前にモデルの版を含まない別名なので、実行側でどのSonnetが使われているかは、表示を見るまで分かりません。実行に移ったら、一度 /status で確かめてください。前の章で見たとおり、手元では別名の sonnet がSonnet 5を指していたからです。
複数のモデルに役割を割り振る組み方を広く知りたい方は、次の記事も参考にしてください。
fast modeはSonnetに無い:/fastを押すとOpusに切り替わる
Sonnet 5.5を使っているときに、いちばん気をつけたいのが /fast です。公式ドキュメントによると、fast mode(応答を速くする代わりに単価が上がるモード)はOpus 5.5・Opus 5・Opus 4.8だけの機能で、Sonnetにはありません。
そのため、Sonnet 5.5のまま /fast をオンにすると、モデルがOpusに切り替わります。速くしたいつもりで押すと、単価の高いOpusのfast modeで動くことになります。API単価で比べると、Sonnet 5.5は入力$2/出力$10、Opus 5.5のfast modeは入力$8/出力$40(100万トークンあたり・2026年9月29日時点)で、4倍の差です。最新の単価は公式の料金ページ(platform.claude.com)でご確認ください。
組織の設定(availableModels)でOpusが許可されていない場合は、切り替えそのものが「is not in your organization's allowed models」と表示されて拒否されます。
速さが目的なら、まずSonnet 5.5のまま使ってみてください。公式の比較でSonnet 5.5の相対的な速さは「Fast」(Opus 5.5は「Moderate」)とされ、出力の生成はSonnet 5より30%以上速いと発表されています。私たちの手元の小さな課題(郵便番号を整える関数を1つ書かせる・各3回の中央値)でも、Claude Codeの既定のeffortのままで、Sonnet 5.5が8.5秒、Opus 5.5が15.3秒でした。1種類の小さな課題での結果ですが、fast modeの前に、通常の速さで足りるかを見てください。
ここまでの「指定の仕方」と「実際に動くモデル」の関係を、1枚にまとめます。

Opus 5.5側のfast modeの使い方と料金の仕組みは、次の記事で説明しています。
effortの既定はmedium(選び方は別記事で)
切り替えと一緒に確認したいのが、考える深さを決める「effort」です。Sonnet 5.5のeffortの既定値は、Claude Codeとアプリではmedium、APIではhighと、使う場所によって違います。Claude Codeでは /effort で変えられますが、設定ファイルの書き方によっては指定がSonnet 5.5に効かない落とし穴があり、私たちも手元の計測で一度踏みました。effortの選び方と、速さ・品質・費用への影響は次の記事で説明しています。
セッションの途中でアカウントを切り替えない
公式発表の注記によると、Claude Codeでセッションの途中にアカウントを切り替えると影響が出ます。Sonnet 5.5の思考の内容(思考ブロック)は、それを作ったアカウントに紐づくためです。個人と会社のアカウントを行き来している方は、新しいセッションで始めるほうが無難です。
うまくいかないときは切り分けの記事へ
手順どおりにしてもSonnet 5.5で動かない例には、次のようなケースがあります。
- 一覧にSonnet 5.5が出てこない(バージョンが2.1.284より古い、組織の
availableModelsで制限されている) sonnetと書いたのにSonnet 5のまま、またはBedrockやGoogle Cloud経由で古いSonnetになる- リスクの高いサイバーセキュリティ系の依頼で、目に見える形でSonnet 5に切り替わる(Anthropicが発表した安全対策の仕様)
それぞれの確かめ方と対処は、次の記事にまとめています。
まとめ:更新→フルIDで切り替え→/statusで確認
Claude CodeでSonnet 5.5を使う手順を振り返ります(2026年9月29日時点)。
claude updateでv2.1.284以上にする(claude --versionで確認)- Claude Codeの既定モデルはOpus 5.5のまま。Sonnet 5.5は自分で選ぶ
- 別名
sonnetの行き先は経路によって違い、手元のMaxプランではSonnet 5を指していた。確実にするならフルIDclaude-sonnet-5-5で指定する - 切り替えは
/model、--model、ANTHROPIC_MODEL、設定ファイルの"model"。別名の行き先はANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODELで固定できる。切り替えたら/statusで確かめる opusplanなら計画はOpus、実行はSonnet- fast modeはSonnetに無い。
/fastを押すとOpusに切り替わり、単価が上がる - effortの既定はClaude Codeではmedium(APIはhigh)。選び方は別記事で
株式会社Fyveでは、Claude Codeを業務に組み込むときのモデル選び・運用ルールづくりも含めて支援しています。新しいモデルが出たら「フルIDで指定し、/statusで確かめる」を手順として決めておくと、切り替えのたびに迷いません。
Sonnet 5.5を、Sonnet 5・Opus 5.5と実務で比べてみた。

Opus 5.5の半額で、同じ仕事はどこまで足りるか。同じ5つの仕事で測りました(全31ページ)
Sonnet 5.5は単価$2/$10で、Opus 5.5の半額です。LP・CSV集計・営業スライド・3D商品ページ・請求書の5つを、Sonnet 5.5・Sonnet 5・Opus 5.5に同じ条件で頼み、時間・費用・出来を全部並べました。正解のある課題は3モデルとも全問正解。差が出たのは、費用と作り込みと、細部の丁寧さでした。
- Opus 5.5 と同じ水準の作り込みを、Sonnet 5.5 がどれだけ安く終えたか
- Sonnet 5 から乗り換える意味はあるか——仕事別の早見表と判断フローつき
- 5つの仕事 × 3モデル=15本の実行記録を、時間と費用まで全件掲載
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