Claude Sonnet 5.5が使えない・出てこないときの確認手順
「Claude Sonnet 5.5が使えない」「/modelの一覧に出てこない」「sonnetを選んだのにSonnet 5のまま」——新しいモデルが公開された直後は、多くの人が同じところで手が止まります。
結論から言うと、まず疑うべきはモデル側ではなく、Claude Codeのバージョンと、モデルの指定の仕方です。私たちの手元では、Claude Code v2.1.284で claude-sonnet-5-5 とフルIDで指定すると追加の設定なしで動きました。一方、別名の sonnet で指定したときに使われていたのはSonnet 5でした。
株式会社Fyveは中小企業のAI活用に月額で伴走する立場から、新しいモデルが出るたびにこの切り分けを実務で行っています。この記事では、Anthropicの公式ドキュメントに書かれていることと、私たちが手元で確かめたことを分けたうえで、確認の手間が小さい順に8つ並べました。情報は2026年9月29日時点のものです。
結論|症状から、どこを見ればよいかを決める
Claude Sonnet 5.5は、2026年9月28日(米国時間)に公開されたClaude 5.5ファミリーの2番目のモデルです。公開直後に「使えない」と感じる症状は、次のように分かれます。自分の症状に近い行から確認を始めてください。
症状 | 先に見るところ |
|---|---|
| 確認1(バージョン)→ 確認4(組織の制限) |
何も指定していないのにSonnet 5.5にならない | 確認1(既定はOpus 5.5のまま) |
| 確認2(別名の行き先) |
Bedrock・Google Cloud・Foundry経由で、古いSonnetになる | 確認3(経路ごとの別名) |
「is not in your organization's allowed models」と出る | 確認4(組織の制限) |
| 確認5(fast mode) |
セキュリティ系の依頼で、Sonnet 5に切り替わった | 確認6(サイバー系の安全対策) |
APIで呼ぶと400エラーが返る | 確認7(Sonnet 5からの変更) |
さっきまで使えていたのに止まった | 確認8(利用上限) |
なお、プランの面では、claude.aiでは無料プランを含めてSonnet 5.5を使えます。プランごとの条件や料金は別の記事で整理しています。

上の確認ほどコマンド1つで済み、下へ行くほど管理者に頼む・コードを直すといった手間が増えます。原因が分からないまま下から始めると、関係のない設定をいじって別の問題を増やしがちです。
確認1|Claude Codeのバージョンが v2.1.284 より古い
Claude CodeでSonnet 5.5を使うには、公式ドキュメント上v2.1.284以降が必要です。v2.1.284の変更履歴に「Added Claude Sonnet 5.5 (claude-sonnet-5-5)」とあり、このバージョンでSonnet 5.5が追加されました。
- いまのバージョンを見る:
claude --version - 最新版に更新する:
claude update
更新した後は、もう一度 claude --version を実行し、番号が2.1.284以上に変わったことを目で確認します。変わっていなければ、別の方法で入れた古いClaude Codeが起動している可能性があります。
更新しただけでは、Sonnet 5.5にはならない
v2.1.284に更新しても、Claude Codeの既定のモデルはOpus 5.5のままです。Pro・Max・Team・Enterprise、Anthropic API、Claude Platform on AWS、Amazon Bedrock、Google Cloudで既定はOpus 5.5、Microsoft Foundryだけは既定がSonnet 4.5です。
何も指定しなければSonnet 5.5では動かないのは、不具合ではなく仕様です。会話の中なら /model claude-sonnet-5-5、起動時なら claude --model claude-sonnet-5-5 で切り替えます。常に使う設定や、計画の間はOpus・実行に移るとSonnetになる opusplan については、使い方の記事にまとめています。

確認2|別名「sonnet」で指定すると、Sonnet 5のまま
Claude Codeでは、sonnet や opus といった短い別名でモデルを指定できます。公式の表では、Anthropic APIで使う場合の sonnet の行き先はSonnet 5.5です。
ところが、私たちの手元の環境(Claude Code v2.1.284・Maxプランでログイン)で claude -p --model sonnet を実行すると、実際に使われたのはclaude-sonnet-5、つまりSonnet 5でした。出力のJSONに含まれる modelUsage で確認し、sonnet の行き先を上書きする環境変数や設定が無いことも確かめています。
同じ環境でフルIDの --model claude-sonnet-5-5 を指定すると、追加の設定なしでSonnet 5.5が動きました。別名がSonnet 5を指していた理由は公式に書かれておらず、段階的な切り替えの途中である可能性もあります。手元の1環境・2026年9月29日時点の結果なので、すべてのサブスク利用者に当てはまるとは限りません。
対処は次の2つです。
- 確実にSonnet 5.5を使うなら、
claude-sonnet-5-5とフルIDで指定する - 切り替えた後は、
/statusや応答に表示されるモデル名で確認する
別名を使い続けたい場合は、環境変数 ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL で sonnet の行き先を固定できます。ただし、固定したことを忘れると、次の世代が出たときに古いまま残ります。環境変数 ANTHROPIC_MODEL や設定ファイルの "model" に古いモデルIDが残っていないかも、あわせて確認してください。
確認3|Bedrock・Google Cloud・Foundry経由では、別名の行き先が違う
Claude Codeは、会社で契約しているクラウドを通して使うこともできます。このとき、経路によって別名 sonnet の行き先が違います。公式の表は次のとおりです。
どこ経由で使っているか | 別名 | Sonnet 5.5 のモデルID |
|---|---|---|
Anthropic API | Sonnet 5.5 |
|
Claude Platform on AWS | Sonnet 4.6 |
|
Amazon Bedrock | Sonnet 4.5 |
|
Google Cloud | Sonnet 4.5 |
|
Microsoft Foundry | Sonnet 4.5 |
|
会社のAWS・Azure・Google Cloudの環境から使っている場合、sonnet と指定するとSonnet 4.5や4.6で動きます。手応えが前と変わらないと感じたら、ここを疑ってください。
対処は確認2と同じで、フルIDで指定するか、ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL で行き先を固定します。Bedrockだけは表記が anthropic.claude-sonnet-5-5 と違うので注意してください。
確認4|組織の設定(availableModels)でモデルが絞られている
会社のアカウントで使っている場合は、組織の管理者が availableModels という設定で、使えるモデルを絞っていることがあります。許可されていないモデルは、「is not in your organization's allowed models」という趣旨のメッセージで拒否されます。公式ドキュメントでは、次の確認5の /fast の場面でこのメッセージが例に出てきます。
これは自分の設定では解決しません。管理者に、許可するモデルに claude-sonnet-5-5 が含まれているかを確認してもらってください。許可リストをSonnet 5.5の公開前に作っていたなら、見直してもらうのが近道です。
確認5|/fastを押したら、Opusに変わった
「Sonnet 5.5で作業していたのに、いつの間にかOpusになっている」場合は、/fast(fast mode)を疑います。公式ドキュメントでは、fast modeはOpus 5.5・Opus 5・Opus 4.8だけの機能で、Sonnetにはありません。Sonnet 5.5のまま /fast をオンにすると、モデルがOpusに切り替わります。
APIの単価(100万トークンあたり)で比べると、Sonnet 5.5は入力$2/出力$10、Opus 5.5のfast modeは入力$8/出力$40です(2026年9月29日時点。最新の単価は公式の料金ページで確認してください)。費用を抑えるためにSonnet 5.5を選んでいたなら、意図と逆の結果になります。
さらに、組織の availableModels でOpusが許可されていない場合は、/fast をオンにした時点で「is not in your organization's allowed models」と拒否されます。Sonnet 5.5が使えなくなったのではなく、fast modeがOpusを呼ぼうとして止められた、という順番です。
対処は、/model でSonnet 5.5を選び直し、/status でモデル名を確かめることです。Opus 5.5側でfast modeを使うときのエラーは、Opus 5.5の記事で扱っています。
確認6|サイバーセキュリティ系の依頼で、Sonnet 5に切り替わる
脆弱性の調査などを頼んだときにSonnet 5へ切り替わるのは、不具合ではなく公式発表に書かれている仕様です。
Anthropicの発表によると、Sonnet 5.5はサイバーセキュリティの能力がOpus 5並みに上がったため、Sonnetとして初めて、Opus 5.5と同様のサイバー用の安全対策が入りました。その結果、リスクの高いサイバーセキュリティ作業は、目に見える形でSonnet 5に切り替わります。日常の開発でのバグの発見や修正には影響しないと説明されています。防御側の専門家向けには、Cyber Verification Programという申請の窓口があります。
APIでは、安全分類器による拒否が stop_reason: "refusal" で返り、cyber などの種類が付きます。Claude APIだけで使えるサーバー側のフォールバック(beta)を有効にすると、cyber と frontier_llm の拒否はSonnet 5で再実行されます。
確認7|APIで400エラーが返る(Sonnet 5からの変更)
自社のアプリやスクリプトからAPIで呼んでいて、モデルIDを書き換えただけで400エラーが返るようになった場合、原因はSonnet 5からの破壊的変更です。
まずはClaude Codeに移行を任せる
コードを自分で読み解く前に、Claude Codeで /claude-api migrate this project to claude-sonnet-5-5 と実行するのが早道です。公式ドキュメントによると、対象の範囲を確認してから編集し、手で確認すべき項目のチェックリストを出してくれます。Managed Agentsを使っている場合は、モデル名を変えるだけで済みます。以下は、エラーの意味を知っておきたい方向けです。
「"thinking.type.disabled" is not supported for this model」と出る
Sonnet 5.5では、thinking(思考)を disabled で切れません。エラー文は「"thinking.type.disabled" is not supported for this model. Use "thinking.type.between_tools" …」です。いちばん軽い設定は thinking: {"type": "between_tools"} で、事前の思考をしない設定です。
ただし between_tools は、effort(思考の深さの設定)が low・medium・high のときだけ受け付けます。xhigh・max と組み合わせると400です。effortの選び方と、Claude CodeとAPIで既定が違う点は、effortの記事で整理しています。
tool_choiceでツールを強制指定している
tool_choice の any や tool は使えなくなりました(トークン数を数えるエンドポイントでも400)。auto に変え、形式を守らせたいならstrict tool useを使います。Bedrockにはstrictが無いため、auto にしてコード側で結果を検証します。
そのほかの400
temperature・top_p・top_k:既定以外の値にすると400。指定を外します- computer use:Claude APIとGoogle Cloudでは
computer_20251124が使えず、computer_toolset_20260801に置き換えます(Bedrockは旧ツールのまま) - advisorツール:Opus 4.8・4.7・4.6、Sonnet 5、Sonnet 4.6を助言役にすると400
- 履歴の書き換え:2026年8月31日以降に作られたアカウントでは、過去の履歴を書き換えて思考ブロックを送り直すと400。会話は追記だけにします

なお、エラーにはなりませんが、ツール呼び出しの合間に出ていた長めのメモは thinking ブロックで返るようになり、既定では中身が空です。このメモで進捗を表示していたアプリは、display: "updates"(beta)か "summarized" で取り出せます。
確認8|5時間ごとの利用上限に当たっている
「さっきまで使えていたのに、急に止まった」場合は、利用上限を疑います。料金ページによると、全プランに、5時間ごとに回復する利用上限があります。Sonnet 5.5が選べなくなったのではなく、枠を使い切った状態です。
このとき、セッションの途中でアカウントを切り替えるのは避けたほうが無難です。公式発表には、Claude Codeでセッションの途中にアカウントを切り替えると、思考ブロックがアカウントに紐づいているために影響が出る、という注記があります。別のアカウントで続けるなら、新しいセッションで始め直してください。
それでも使えないときに、試さなくてよいこと
- thinkingを切る設定を探す:セッションのトグル、
alwaysThinkingEnabled、MAX_THINKING_TOKENS=0は、Sonnet 5.5には効きません。軽くしたいときはeffortで調整します - Sonnet 5.5でfast modeを使う方法を探す:fast modeはOpus系だけの機能です
- 「サブスクではまだ使えない」と決めつけて待つ:私たちの手元では、フルIDの
claude-sonnet-5-5なら追加設定なしで動きました。待つより、確認1〜3を見直すほうが早く片が付きます
まとめ
Claude Sonnet 5.5が使えないときは、手間の小さい順に次を確認します(2026年9月29日時点)。
- 確認1:Claude Codeがv2.1.284以上か。更新しても既定はOpus 5.5のまま
- 確認2:別名
sonnetではなくフルIDのclaude-sonnet-5-5で指定し、/statusで確認する - 確認3:クラウド経由では、
sonnetの行き先がSonnet 4.5/4.6(Anthropic APIのみ5.5) - 確認4:組織の
availableModelsで許可されているか - 確認5:
/fastを押すとOpusに替わる - 確認6:リスクの高いサイバー系の依頼は、Sonnet 5に切り替わる(仕様)
- 確認7:APIの400エラーは、Sonnet 5からの変更が原因。Claude Codeに移行を任せられる
- 確認8:急に止まったなら、5時間ごとの利用上限
新しいモデルの「使えない」は、モデルの問題ではなく、手元の環境や指定の仕方が追いついていないことがほとんどです。株式会社Fyveでは、こうした切り分けを含めて、中小企業のAI活用を月額で伴走しています。
Sonnet 5.5を、Sonnet 5・Opus 5.5と実務で比べてみた。

Opus 5.5の半額で、同じ仕事はどこまで足りるか。同じ5つの仕事で測りました(全31ページ)
Sonnet 5.5は単価$2/$10で、Opus 5.5の半額です。LP・CSV集計・営業スライド・3D商品ページ・請求書の5つを、Sonnet 5.5・Sonnet 5・Opus 5.5に同じ条件で頼み、時間・費用・出来を全部並べました。正解のある課題は3モデルとも全問正解。差が出たのは、費用と作り込みと、細部の丁寧さでした。
- Opus 5.5 と同じ水準の作り込みを、Sonnet 5.5 がどれだけ安く終えたか
- Sonnet 5 から乗り換える意味はあるか——仕事別の早見表と判断フローつき
- 5つの仕事 × 3モデル=15本の実行記録を、時間と費用まで全件掲載
- 成果物そのものを3つ並べて比較(LP・スライド・回せる3D)
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