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2026/09/24Claude Code
導入・運用AIエージェント

Claude Code Projectsのローカル実行|確認手順

Claude Code Projectsのローカル実行|確認手順

「そのファイル、手元にあるからAIには触らせられない」——AIに任せる仕事を選ぶとき、最後に残るのはいつもこの一言です。

結論から言うと、Claude Code の Projects で動く「スレッド」は、日本時間2026年9月24日から自分のマシンの上でも走らせられるようになりました。ただし全員に届いたわけではなく、しかもこの変更は更新履歴(CHANGELOG)に1行も載っていません。

株式会社Fyveは中小企業のAI導入を支援しています。本記事では、公式ブログ・公式アカウントの告知・更新履歴の全文を実際に突き合わせて、確認できた範囲だけを書きます。

結論——ローカル対応は「追加された」が、「全員が使える」ではない

先に要点を3つだけ挙げます。

  • 日本時間2026年9月24日、Claude Code の開発元公式アカウントが「Projects にローカル対応を追加した。スレッドを自分のマシンで走らせられるようになった」と告知しました
  • Projects 自体が2026年9月17日に公開されたベータ機能で、対象は一部の Pro・Max 契約者、提供面はデスクトップアプリとWebです
  • このローカル対応は、Claude Code の更新履歴に記載がありません(2026年9月25日時点の最新版まで遡って確認しました)

つまり「アプリを最新版に上げたから来る」という性質の変更ではありません。バージョンを上げても来ないことがあり、上げなくても来ることがある。配られ方が、バージョン番号とは別の経路になっています。

ここを取り違えると「更新したのに使えない」「自分の環境が壊れているのでは」と、原因のない場所を探し続けることになります。まずは自分のところに来ているかどうかを、実際に開いて確かめるのが正しい手順です。

そもそも Projects の「スレッド」はクラウドの中だけで動いていた

今回の変更の意味を理解するには、9月17日に公開された時点の設計を押さえる必要があります。

1つの会話が、勝手に仕事を分割して並行で進める仕組み

Projects は「1つのプロジェクト=1つの会話」という考え方の機能です。公式ブログの説明では、依頼の範囲を見積もり、仕事を割り振り、並行して動くスレッドを束ね、出てきたものをレビューして、最後に1つに組み上げる、という流れになっています。

この「スレッド」が実体を持っています。公式ブログは、スレッドをそれぞれが自分のブランチとリポジトリの複製を持つクラウドセッションと説明しています。指示役(コーディネーター)が1人いて、その下で複数のスレッドが別々の作業場を持って同時に動く、という構造です。

複数のAIを同時に走らせる形そのものは目新しくありません。何を並列にすると割に合うのかは、以前こちらで整理しています。

AIエージェントの並列実行|大量処理が割に合う条件
Claude CodeAIエージェントの並列実行|大量処理が割に合う条件

公式が明記していた制約——「手元にも、社内ネットワークの内側にも届かない」

問題はスレッドの居場所でした。公式ブログには、こう書かれていました。

スレッドは現時点ではクラウドで動きます。あなたのマシン上で、手元のツールやコードと並び、ネットワークの内側で動くようにする対応は、ごく近いうちに提供します。

この一文は2つのことを同時に言っています。1つは現状はクラウドの中だけということ。もう1つはローカル対応が予告されていたということです。

そして「ごく近いうち」と書かれた8日後に、その着地が告知されました。予告が9月17日の公式ブログ、着地が9月24日の公式アカウントの投稿です。

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なぜ「クラウドの中で動く」だと中小企業で使えなかったのか

ここは仕様の話ではなく、現場の話です。

AI導入の相談を受けていると、「AIに任せられない仕事」には同じ理由が付いていることに気づきます。そのデータが、手元か社内にしか無いのです。

  • 顧客の一覧や見積履歴が、事務所のパソコンの表計算ファイルに入っている
  • 会計データが、社内にしか置いていない業務ソフトの中にある
  • 図面や写真が、社内に設置した共有サーバー(NAS)にある
  • 基幹システムが、外部から直接は開けないネットワークの内側にある

建設会社でも介護施設でも、規模を問わずこの形になります。クラウドの中だけで動くAIは、これらのどれにも手が届きません。届かないので「とりあえず、そのファイルをコピーして貼り付ける」という運用になり、結局そこが人の手作業として残ります。

私たちがAI導入の初期に「何をAIに任せるか」を決めるとき、実質的にやっているのは資産の置き場所による仕分けです。クラウドにあるものは任せられる。手元・社内にあるものは任せられない。この線引きが、AI活用の範囲をそのまま決めていました。

この仕分けの考え方自体は、今回の変更があっても土台として残ります。全部をクラウドに預ける前提で設計しないほうがよい理由は、こちらで別途整理しています。

AIは全部クラウドに預けるな|手元で回す工程の選び方

ローカル実行で具体的に何が変わるのか

公式アカウントの告知は「スレッドを自分のマシンで走らせられるようになった」という短い一文です。ここから読み取れる変化を、実務の言葉に置き換えると次の3つになります。

1. 手元のファイルとツールに、そのまま届く

クラウド側にリポジトリの複製を用意して、そこで作業してもらう必要がなくなります。ローカルに入れてある開発ツールや設定、手元にしか無いファイルを前提にした作業を、複製を作らずに任せられるようになります。

2. ネットワークの内側にあるものを前提にできる

公式ブログが「ネットワークの内側で動く」と書いていた部分です。社内からしか開けない場所にある資産を扱う作業を、外に出さずに進められる可能性が出てきます。これは中小企業で最も詰まりやすかった箇所です。

3. ただし「離席中も進む」という利点は手放すことになる

ここは見落とされやすい点です。9月17日の公式アカウントの告知は、Projects の特徴として「あなたが離れても進み続ける」ことを挙げていました。クラウドで動いているから、パソコンを閉じても止まらないわけです。

自分のマシンで動かすということは、そのマシンが動いている間だけ進むということでもあります。ローカル対応は上位互換ではなく、トレードオフのある選択肢が1つ増えたと捉えるのが正確です。

Projectsのスレッドをクラウドで動かす場合と自分のマシンで動かす場合の比較図。クラウドは離席中も進むが手元のファイルに届かず、ローカルは手元と社内ネットワークに届くがマシンを閉じると止まる

対象の見極め——「配り始めた」であって「使えるようになった」ではない

ここを飛ばすと、読んだ人が試して動かず、時間を無駄にします。確認できている範囲を明示します。

項目

確認できている内容

提供状態

Projects 自体がベータ。9月17日時点で「一部の利用者向け」と明記

対象プラン

Claude Pro・Max の一部。Team・Enterprise はその後に展開予定と記載

提供面

デスクトップアプリとWeb

展開の進み方

9月17日の公式ブログに「今後1週間かけて対象を広げる」旨の記載あり

特に注意したいのが提供面です。これはターミナルで使うコマンドライン版の話ではありません。普段 Claude Code をターミナルから使っている方が「自分のところに無い」と感じるのは、環境の問題ではなく提供面の違いです。

また、契約プランが対象外であれば、待っていても来ません。「更新が来ない」のではなく「対象ではない」という可能性を先に潰しておくと、無駄な調査をしなくて済みます。

「Claude Code はもともと手元で動いていたのでは?」という混乱の整理

この告知を見て、違和感を持った方がいるはずです。ターミナルから使う Claude Code は、もともと自分のマシンで動いています。今さら「ローカル対応を追加した」とはどういうことか、という疑問です。

ここは混同しやすいので、整理しておきます。今回の話は「Claude Code 全体」の話ではなく、「Projects というベータ機能のスレッドをどこで動かすか」の話です。

使い方

動く場所

提供面

従来どおりターミナルから使う

もともと自分のマシン

コマンドライン

Projects のスレッド(9月17日時点)

クラウドのみ

デスクトップ・Web

Projects のスレッド(9月24日以降)

クラウド/自分のマシンを選べる

デスクトップ・Web

つまり、Claude Code がクラウドに移ってから戻ってきた、という話ではありません。クラウドで動く新しい使い方が9月17日に追加され、その実行先に「自分のマシン」が加わった——という順番です。

普段ターミナルで使っている方にとっては、「いつもの使い方はそのまま、新しい選択肢が1つ増えた」と捉えるのが正確です。今使っている環境に影響はありません。

この変更は更新履歴に載っていない(実際に確認しました)

今回いちばん実務に効くのは、ここかもしれません。

私は Claude Code の更新履歴を、2026年9月25日時点の最新版から遡って全文確認しました。Projects のスレッドをローカルで動かせるようになったことに触れた記述は、見つかりませんでした。

念のため補足すると、これは「隠している」という話ではありません。更新履歴はアプリのバージョンに紐づいて書かれるものです。今回のように配布の経路がバージョンとは別に用意されている場合、そもそも載せる場所がない、というだけのことです。

ただ、読む側にとっての結果は変わりません。情報が3か所に散っています。

  • 予告:公式ブログ(9月17日)に「ごく近いうちに」と記載
  • 着地:公式アカウントの投稿(9月24日)で告知
  • 更新履歴:予告も着地も記載なし

更新履歴だけを追いかけている人には、この変更は見えません。私自身、これまで「更新が来たか」を更新履歴で確かめる習慣を持っていましたが、いちばん待っていた変更はそこに書かれていませんでした。

更新履歴の読み方そのものについては、以前まとめています。新機能欄より「直った」欄のほうが実務では効く、という話です。

Claude Code更新履歴の読み方|新機能より「直った」欄
Claude CodeClaude Code更新履歴の読み方|新機能より「直った」欄

なお「更新履歴に書かれていない変更」には別の型もあります。セキュリティ修正が公表より前に静かに配られていた例は、こちらで扱いました。今回は修正の載せ漏れではなく、機能がバージョンとは別の経路で届いたケースで、性質が異なります。

更新履歴に載らない修正|Plugin4Shellと自動更新
Claude Code更新履歴に載らない修正|Plugin4Shellと自動更新
1つの変更が3か所に散っていることを示す図。予告は9月17日の公式ブログ、着地は9月24日の公式アカウント、更新履歴には予告も着地も記載がない

新機能の情報は、どこを見れば追えるのか

今回の件は、情報の追い方そのものを見直すきっかけになります。3か所を役割で使い分けるのが現実的です。

情報源

載るもの

載らないもの

更新履歴(CHANGELOG)

バージョンに紐づく変更。追加・修正が細かく残る

バージョンと別経路で配られるもの(今回の件)

公式ブログ

設計の意図・制約・今後の予定。まとまった説明

個別の着地。予告のまま更新されないことがある

公式アカウントの投稿

着地の告知。「今日から配り始めた」の一次情報

詳細な条件。短文なので対象範囲が省かれやすい

今回の件でいえば、公式ブログが「ごく近いうちに」と予告し、公式アカウントが着地を告げ、更新履歴はどちらにも触れていません。1か所だけを見ていると必ず取りこぼします。

そのうえで、最後は自分の画面で確かめる必要があります。段階的に配られる機能では、告知が出ていることと自分に届いていることが一致しないためです。告知は「配り始めた」までしか保証しません。

中小企業で運用する立場としては、ここに手間をかけすぎないことも大事です。毎日3か所を巡回する必要はありません。「うまくいかないとき」と「新しく任せたい仕事が出たとき」にまとめて確認するくらいの頻度で十分です。

今日できる4手

確認と運用の手順を、順番に整理します。

手順1:更新履歴ではなく、実際の画面で確認する

今回の変更は更新履歴に載っていないため、更新履歴を見ても判断できません。デスクトップアプリまたはWebで Projects を開き、スレッドの実行先を選べるようになっているかを実際に見てください。これが唯一の確実な確認方法です。

手順2:契約プランと提供面を先に確認する

Pro・Max 以外のプランであれば、現時点では対象外です。また、ターミナルから使っている場合は提供面が違います。ここを先に確認しておけば、「来ていない理由」を環境のせいだと誤解せずに済みます。

手順3:手元の資産に触る仕事だけをローカル側に寄せる

来ていた場合でも、全部をローカルに移す必要はありません。手元や社内にしか無いものを扱う作業だけをローカル側に寄せるのが基本です。クラウドに置いてあるもので完結する作業は、わざわざ移す理由がありません。

手順4:離席中に進めたい仕事はクラウド側に残す

ローカルで動かすとマシンを閉じたときに止まります。時間のかかる調査や一括処理など、席を外している間に進めておきたい仕事は、クラウド側に残しておくほうが合理的です。

ローカルとクラウド、どちらに置くかの判断基準

選択肢が2つになった道具は、仕事ごとの置き場所を決めておかないと毎回迷います。私たちが支援先で使っている整理の仕方を、そのまま表にします。

仕事の性質

置き場所

理由

手元のファイルを直接扱う

ローカル

複製を作る手間と、複製がずれる事故がなくなる

社内ネットワークの内側にあるものを扱う

ローカル

クラウドからは届かない

ローカル固有の設定・ツールに依存する

ローカル

クラウド側に同じ環境を作り直す必要がなくなる

時間がかかり、席を外している間に進めたい

クラウド

マシンを閉じても止まらない

外部の公開情報だけで完結する調査

クラウド

手元の資産を必要としない

複数を同時に大量に走らせたい

クラウド

手元のマシンの資源を占有しない

決め方そのものは難しくありません。難しいのは決めたことを残しておくことです。置き場所が2つある道具は、決めた記憶が薄れた瞬間から毎回迷い始めます。仕事の種類ごとに一度決めて、書き出しておくことをおすすめします。

ベータ機能に業務を乗せるかどうかの判断

ここまで読んで「では早速、基幹の作業をこれに移そう」と考えた方には、いったん止まることをおすすめします。Projects はベータ機能です。ベータには2つの前提があります。仕様が変わることがあることと、止まることがあることです。

中小企業でAI導入を進めるときの原則は単純で、止まっても困らない仕事から乗せることです。止まったときに業務そのものが止まる仕事を、検証もせずにベータへ移すのは順序が逆になります。

ローカル側に寄せる仕事の洗い出し(3ステップ)

対象になっていてもいなくても、先に洗い出しだけ済ませておくと動きが速くなります。手順は3つです。

  • ステップ1:仕事を「データの置き場所」で仕分ける。いま手作業で回している仕事を並べ、それぞれ「使うデータはクラウドにあるか、手元・社内にしかないか」で2つに分けます。AIに任せられずに残っている仕事の多くは、後者に集まっているはずです
  • ステップ2:後者のうち、繰り返し発生しているものを3つ選ぶ。月1回しか起きない作業を自動化しても効果は出ません。毎週・毎日発生していて、かつ毎回同じ手順を踏んでいるものを優先します
  • ステップ3:3つのうち「止まっても翌日で間に合うもの」を1つ選ぶ。これが最初に試す対象です。ベータ機能で検証するのに適した性質を持っています

この洗い出しは、今回の機能が自分のところに来ているかどうかと無関係に進められます。むしろ来る前に済ませておくほうが、来たときの判断が速くなります。

現時点で確認できていないこと

公式の記述で確認できなかった点も、そのまま書いておきます。ここを推測で埋めると、読んだ方の判断を誤らせるためです。

  • ローカル実行時の作業場所の扱い:クラウドで動く場合、スレッドはそれぞれ自分のブランチとリポジトリの複製を持つと説明されています。自分のマシンで動かしたときにこれがどうなるのかは、公式の記述を確認できていません
  • 同時に動かせるスレッド数:手元のマシンの資源をどこまで使うのか、上限があるのかは記載を確認できていません
  • 通信の範囲:実行の場所が手元になることと、通信が発生しないことは別です。どこまでが手元で完結するかは公式の説明の範囲を超えるため、断定しません
  • 対象拡大の日程:段階的に広げる方針は示されていますが、具体的な日付は確認できていません

これらは実際に対象になった環境で確かめるしかない項目です。確認でき次第、本記事に追記します。

よくある質問

アプリを最新版に更新すれば使えるようになりますか

いいえ、更新だけでは判断できません。今回の対応は更新履歴に記載がなく、バージョン番号とは別の経路で配られています。実際に Projects を開いて確認するのが確実です。また、契約プランが対象外の場合は更新しても現れません。

ターミナルで使っている Claude Code でも使えますか

Projects の提供面はデスクトップアプリとWebです。ターミナルから使う形とは提供面が異なります。普段ターミナル中心で使っている方は、まずデスクトップアプリまたはWebで確認してください。

ローカルで動かせば、クラウドより速くなりますか

速度の話ではありません。今回の変更の本質は届く範囲です。手元のファイルや社内ネットワークの内側にあるものへ手が届くようになったという点が要で、処理が速くなると公式に案内されているわけではありません。

ローカルにすれば情報が外に出なくなりますか

「スレッドが自分のマシンで動く」ことと「一切の通信が発生しない」ことは別です。実行の場所が手元になるという話であり、どこまでが手元で完結するかは、扱うデータと設定の内容によります。社外に出せないデータを扱う場合は、実際の構成を確認したうえで判断してください。公式の説明の範囲を超えて「安全になった」と読み替えないことをおすすめします。

まだ対象になっていない場合、どうすればよいですか

待つ以外にありません。9月17日の公式ブログには、対象を段階的に広げる方針と、Team・Enterprise への展開はその後になる旨が記載されています。今できるのは、ローカル側に寄せたい仕事を先に洗い出しておくことです。来たときにすぐ動けます。

まとめ

今回の変更を3行にまとめます。

  • 日本時間2026年9月24日、Projects のスレッドを自分のマシンで動かせるようにする対応が配り始められた(全員に届いたわけではない)
  • 対象は一部の Pro・Max 契約者で、提供面はデスクトップアプリとWeb。ターミナル版の話ではない
  • この変更は更新履歴に記載がなく、更新履歴を追っているだけでは気づけない

AIに任せられる仕事の範囲は、長いあいだ「そのデータがどこにあるか」で決まっていました。手元にあるものは任せられない、という制約が実質的な天井になっていたわけです。その天井が、少なくとも一部の環境では動き始めました。

株式会社Fyveは、こうした変更を「自社の場合はどこまで使えるのか」に翻訳するところから支援しています。まずはローカル側に寄せたい仕事を洗い出しておくことをおすすめします。

参考ソース

※本記事の内容は2026年9月25日時点で確認できた情報に基づきます。提供範囲は段階的に変わるため、実際の利用可否はご自身の環境でご確認ください。

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