Claude for Biz
2026/10/27Claude
AI活用非エンジニア向け

Claudeで動画生成はできる?3つの方法と費用

Claudeで動画生成はできる?3つの方法と費用

「Claudeに動画を作ってと頼んだら、できないと言われた」「ChatGPTやGeminiには動画生成があるのに、Claudeでは無理なのか」——社内の説明動画やSNS用の短い動画をAIで作ろうとしたとき、多くの方がここで手が止まります。

結論から言うと、Claudeには実写風の映像を生み出す動画生成モデルはありません(2026年10月27日時点)。それでも、Claudeで動画を作る方法は3つあります。①Team・Enterpriseプランの「Claude Motion」でアニメーションをMP4に書き出す、②Claude Codeにコードを書かせてHyperFramesやRemotionで動画にする、③Claude Codeから映像生成AIのAPIを呼び出す、の3つです。

株式会社Fyveは、中小企業のAI導入を伴走支援しながら、2026年9月から自社でもClaudeを司令塔にした動画づくりを試してきました。公式情報の整理に加えて、実際に作って分かった費用・手間・つまずく所をお伝えします。

Claudeで動画生成はできるのか:公式の仕様(2026年10月27日時点)

まず、Anthropicの公式ヘルプセンターがどう説明しているかを確認します。

Claudeは「動画生成モデル」を持っていない

公式ヘルプセンターの記事「Can Claude produce images?」は、Claudeは画像生成ツールのように写真やイラストを生成しないと説明しています。その代わりに、図・グラフ・操作できる表示をHTMLとSVG(コードで描く図形の形式)で会話の中に作れる、としています。

動画についても考え方は同じです。2026年10月8日にベータ公開されたClaude Motionのヘルプ記事「Get started with Claude Motion」には、Motionは動画生成モデルを使っておらず、実写のような映像や人物は作らないと明記されています。Claudeが作るのは「動画を描くためのコード」であって、カメラで撮ったような映像そのものではありません。

それでも「動画ファイル」は作れる

ここが誤解されやすい点です。Claudeは映像を生み出せませんが、文字・グラフ・図形・画像を動かすコードを書き、それをMP4に書き出すことはできます。また、Claude Codeのようにパソコン上で命令を実行できる環境なら、外部の映像生成AIを呼び出して素材を作らせ、編集までまとめて任せることもできます。

つまり「Claudeで動画生成はできるか」という問いへの正確な答えは、「映像を生み出すことはできないが、動画を組み立てることはできる」です。どの方法を選ぶかで、必要なプラン・費用・作れるものが大きく変わります。

Claudeで動画を作る3つの方法の比較

3つの方法を、作れるもの・必要な環境・費用の目安で並べると次のとおりです。

方法

作れるもの

必要な環境

費用の目安

①Claude Motion

文字・グラフ・図形・画像が動く短い説明アニメーション(MP4)

claude.ai のTeam・Enterpriseプラン

プランの利用枠の中(別料金なし)

②Claude Code+HyperFrames/Remotion

コードで描いた動画(字幕・数字・グラフ・図解・ナレーション付きも可)

Claude Code+パソコン(Node.js・FFmpeg)

道具は無料で始められる(Remotionは会社の規模で有料)

③Claude Code+映像生成API

実写風・アニメ風の映像素材

Claude Code+映像生成サービスのAPIキー

1秒あたり約0.02〜0.10ドル(従量課金)

大まかには、数字や手順を正確に見せたいなら①か②、人物や風景のような「絵」が要るなら③と考えると迷いません。以下、1つずつ見ていきます。

Claudeで動画を作る3つの方法の比較(Claude Motion・Claude Code+HyperFrames/Remotion・Claude Code+映像生成API)
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方法1:Claude Motionで説明アニメーションを作る

Claude Motionは、指示と手元の資料から短い説明アニメーションを作り、MP4で書き出せる機能です。2026年10月8日にベータとして公開されました。

使えるプラン

Claudeの料金ページ(2026年10月27日時点)で確認すると、Motionが使えるのはTeamとEnterpriseだけです。個人向けのFree・Pro・Maxでは使えません。

プラン

Claude Motion(ベータ)

補足

Free

使えない

—

Pro・Max

使えない

同時に公開されたClaude Dashboardsは使える

Team

使える

既定でオン。Standard席は1席あたり月20ドル(年払い)/25ドル(月払い)

Enterprise

使える

既定でオフ。管理者が組織設定の「Artifacts」でオンにする

料金はドル建てで、税の扱いや最新の金額は契約前にClaudeの公式料金ページでご確認ください。

作り方と書き出し

ヘルプ記事によると、始め方は次のとおりです。

  • チャットで「動画にして」と頼む
  • メッセージ欄の「Output」から「Motion」を選ぶ
  • Artifactsタブでテンプレートを選び、作りたいものを説明する

頼むときは「誰に見せるか」「どこで再生するか」「何秒くらいか」を伝え、報告書・データ・画像を添付すると、こちらの材料から作ってくれます。直しはチャットで頼むか、エディタで直接変えます。完成したら「Export」からMP4を選んで書き出します。作ったアニメーションは最初は自分だけが見られる状態です。

2026年10月8日のRunwayの発表によると、Motionで作ったアニメーションはRunwayに渡せます。Runway側でナレーションや音楽を足したり、長い動画に組み込んだりする使い方が案内されています。

Motionの注意点

  • 利用枠を多く使う:Motionはプランの利用上限に数えられ、長い・複雑なアニメーションは通常のメッセージより多く消費します
  • 人物や実写の映像は作れない:商品を使っている場面や、人が話す映像が必要なら、撮影か方法3が必要です
  • ベータ:使えるプランや機能は変わる可能性があります

DashboardsとMotionの機能の詳細と使い分けは、こちらの記事で整理しています。

Claude Dashboards・Motionとは|使い分け
ClaudeClaude Dashboards・Motionとは|使い分け

方法2:Claude Codeにコードを書かせて動画にする

Pro・Maxプランの方や、Motionより細かく作り込みたい方には、この方法が現実的です。Claude Code(パソコン上でファイルを作り、命令を実行できるClaude)に、動画を描くコードを書かせて、専用の道具でMP4に書き出します。Motionと同じ「コードで描いて書き出す」方式を、自分のパソコンで行うイメージです。

HyperFrames:HTMLで描いて動画にする

HyperFramesは、HTML・CSS・JavaScriptで作った画面を動画に書き出すオープンソースの道具です。GitHubのリポジトリはHeyGenの組織(heygen-com/hyperframes)にあり、npmのライセンス表記はApache-2.0です。仕組みは、画面を見えないブラウザで1コマずつ撮り、FFmpeg(動画を変換する定番の無料ソフト)でMP4にまとめるというものです。必要なのはNode.js 22以上とFFmpegです。

「AIのコーディングエージェント向けに作った」とうたっており、Webページと同じ書き方で動画が作れるため、Claude Codeとの相性が良い道具です。

Remotion:Reactで動画を作る

Remotionは、Webアプリの部品の仕組み(React)で動画を作る道具です。公式ドキュメントでは、Claude CodeなどのAIエージェント向けに、Remotionの作法をまとめたスキル(AIに読ませる手順書)を配布しています。導入は次の1行です。

npx skills add remotion-dev/skills

ただし、Remotionは会社の規模によって有料です。リポジトリのライセンス文書では、無料で使えるのは個人、従業員3人までの営利企業、非営利団体、評価目的の利用に限られ、それより大きな会社はCompany License(会社向けの有料ライセンス)が必要です。従業員が4人以上の会社で業務に使う場合は、先に費用を確認してください。

2つの道具の違いや使い方は、こちらで詳しく比べています。

HyperFramesとは?使い方・料金・Remotionとの違いまで徹底解説【2026年版】
Claude CodeHyperFramesとは?使い方・料金・Remotionとの違いまで徹底解説【2026年版】

私たちの実測:命令1回で47秒の動画が書き出せた

私たちは2026年9月26日、Claude(Opus 5.5)とHyperFramesで、自社の検証結果を紹介する縦型の短い動画を作りました。映像生成は使わず、読み上げ音声と画面のコードだけで作っています。

項目

結果

完成した動画

縦型・47秒(ナレーション・字幕・グラフ付き)

Claudeへの命令

1回(何を伝える動画か、どこへ誘導するかを1文で)

費用

0円(Claudeはサブスクリプションの範囲内、音声はGeminiの読み上げの無料枠)

書き出しにかかった時間

初回92秒、2回目30秒(MacBook Air M2)

Claude自身の直し

2周(後述)

うまくいった理由は、動画の中身が数字・グラフ・文字だったことです。コードで描くと、書いた数字がそのまま画面に出ます。映像生成AIのように、数字や文字が崩れる心配がありません。

もう1つ効いたのは、声を先に作って、その長さで画面の切り替えを決める順番です。台本を1文ずつ読み上げると、それぞれの文の長さが分かるので、字幕と画面の切り替えの時刻が自動で決まります。声を別の話者に差し替えても、作り直しの命令を流すだけで画面が合い直しました。

Claude Codeへの頼み方の例

最初の1本は、次のくらいの粒度で頼むと通りやすくなります。

HyperFramesで縦型(1080×1920)の30秒の動画を作って。
題材は添付した月次報告の「問い合わせ件数の推移」。
見せる相手は社員全員、再生するのは全社会議の画面。
1. 最初の1秒で一番大きな数字を出す
2. 台本は1文ずつ分けて、読み上げ文と字幕を別に持つ
3. 書き出す前に、文字の重なりと読みにくさを検査する
4. 書き出したら、最初・中間・最後の3コマを画像で見せて

最後の「コマを画像で見せて」は省かないでください。理由は後の章で説明します。

方法2を始める前に知っておきたい3つのこと

  • 準備もClaude Codeに頼める:Node.jsやFFmpegが入っていなくても、「HyperFramesで動画を作れるように準備して」と頼めば、足りないものを調べて入れてくれます。インストールの命令を実行してよいかは、その都度確認を求められるので、内容を見てから許可します
  • 初期設定で、パソコン全体に手順書が追加されることがある:私たちの環境では、HyperFramesの初期設定(init)を実行すると、同梱のスキル10本が、プロジェクトの中ではなくユーザー共通のスキル置き場6か所に追加されました。ほかの作業でもClaudeがそのスキルを読む可能性があるので、実行後にどこへ何が入ったかを確認しておくと安心です
  • 書き出しは手元のパソコンで完結する:HyperFramesはローカルで書き出せるので、社内の数字を使った動画でも、素材を外部のサービスに上げずに作れます(クラウド版を使う場合は別です)
Claude Codeで動画を書き出す流れ:台本→声→画面のコード→自動検査→画を見る

方法3:Claude Codeから映像生成AIのAPIを呼び出す

人物・風景・商品の使用シーンのような「絵」が必要な場合は、映像生成AIを使います。Claude自身は映像を作れませんが、Claude Codeは映像生成サービスのAPI(プログラムから呼び出す窓口)を呼ぶスクリプトを書いて実行できます。台本と各カットの指示文をClaudeに作らせ、生成された映像を方法2の道具でつなぐ、という分担です。

主な映像生成APIの料金(2026年10月27日時点)

各社の公式ドキュメントに載っている、1秒あたりの料金です(ドル建て・従量課金)。

サービス・モデル

1秒あたり

10秒の映像の目安

xAI grok-imagine-video-1.5-lite

0.02ドル

約0.2ドル

xAI grok-imagine-video

0.05ドル

約0.5ドル

xAI grok-imagine-video-1.5

0.08ドル

約0.8ドル

Google Gemini Omni Flash(720p)

約0.10ドル(トークン課金からの公式の目安)

約1ドル

出典はxAIのモデル一覧とGemini APIの料金ページです。料金は変わるため、使う前に公式ページで確認してください。

1本あたりは安く見えますが、映像生成は狙いどおりの絵が1回で出るとは限りません。10秒のカットを5回作り直せば5倍かかります。私たちは課金が出る生成は、1回ごとの費用の見込みを先に出させ、人が了承してから実行する決まりにしています。Claude Codeに任せきりにすると、作り直しのたびに課金が積み上がるためです。

映像生成を使うときの注意

  • 文字と数字は映像生成に描かせない:生成された映像の中の文字は崩れやすいので、文字・数字は方法2のコードで上から重ねます
  • 人物は1枚の画像にまとめて描かせると揃う:私たちの試作では、3コマを1枚の画像に描かせると、同じ人物が3コマで揃いました。人物を背景から切り抜くときは、緑の背景で生成してFFmpegで抜くと、縁に緑が残らずきれいに抜けました
  • APIキーをチャットに貼らない:キーは設定ファイル(.envなど)に置き、Claudeには「このファイルのキーを使って」と伝えます
  • 実在の人物・ロゴに似せない:生成した映像を公開するなら、AIで作ったことを示す運用も決めておきます

なお、話題になる「AIが作った動画」の多くは、実は方法2と同じ「コードで描いた動画」です。見分け方はこちらの記事で解説しています。

AI動画の正体はコード生成|手直しが1行で済む頼み方

目的別:どの方法を選ぶか

ここまでの内容を、作りたい動画から逆引きできる形にまとめます。

作りたい動画

おすすめ

理由

全社会議・役員会で数字の変化を見せる

方法1(Team以上)/方法2

数字が崩れない。資料を渡すだけで作れる

社員・顧客向けの手順説明

方法2

ナレーションと字幕を自分で付けられ、同じ型を何本も使い回せる

SNS用の縦型ショート

方法2(必要なら方法3を一部に)

最初の1秒の見せ方を細かく決められる

商品の使用シーン・人物が出る映像

方法3、または撮影

①②では実写風の映像は作れない

撮った動画のカット・字幕付け

Claude Code+FFmpeg

生成ではなく編集。Claude Codeが道具を指揮する

Pro・Maxプランしか持っていない方は、まず方法2で1本作ってみるのがおすすめです。Motionを試すためだけにTeamプランへ移るのは、社内で動画を作る用途がはっきりしてからで十分です。

撮った動画の編集をClaude Codeに任せる方法は、こちらにまとめています。

Claude Codeで動画編集|何ができるか入門
Claude CodeClaude Codeで動画編集|何ができるか入門

Claudeで動画を作っても、人の確認は残る

方法を問わず、私たちが実際に作って分かったのは「書き出しまでは任せられるが、最後に見る工程は省けない」ということです。

機械の検査を通っても、画には崩れが残った

先ほどの47秒の動画では、Claudeの直しが2周かかりました。

  • 1周目:書き出す前の自動検査で、部品の重なり3件と文字の読みにくさ1件が見つかり、Claudeが直した
  • 2周目:自動検査を通った後、書き出した画を見ると崩れが4件あった(文字の折り返し、文字どうしの重なり、数字が棒グラフに埋もれる、字幕が語の途中で折れる)

2周目の4件は、どれも機械の検査では「問題なし」でした。人が見れば一瞬で分かる崩れほど、機械は拾いにくいのです。だから頼み方の例で「コマを画像で見せて」と書きました。Claudeは画像を読めるので、書き出した画を自分で見直させるだけでも見落としが減ります。それでも、社外に出す動画は最後に人が通しで再生して確認しています。

読み上げ音声は数字を読み間違える

もう1つの落とし穴は音声です。私たちの試作では、読み上げAIが台本の「152キロ」を「15.2キロ」と読みました。字幕は正しいのに、声だけが違う数字を言っている状態です。

対策として、私たちは読み上げ用の台本では数字をかなで書き(「ひゃくごじゅうにキロ」)、字幕用の台本は数字のまま持つ、という2本立てにしています。さらに、書き出す前に音声を文字起こしして台本と照合します。数字が大事な動画ほど、この確認を省かないことをおすすめします。

よくある質問

無料プランやProプランでClaudeに動画を作らせることはできますか

claude.aiのチャットだけでは、Free・Pro・MaxではMotionが使えないため、動画ファイルは作れません(2026年10月27日時点)。Pro・MaxでもClaude Codeは使えるので、方法2でHyperFramesなどを使えば動画を書き出せます。

Claude Codeで動画を作るのに追加の費用はかかりますか

Claude Codeはサブスクリプションの利用枠の中で使えます。HyperFramesとFFmpegは無料です。Remotionは従業員4人以上の営利企業だと有料のライセンスが必要です。映像生成APIを使う場合だけ、1秒あたりの従量課金がかかります。

ナレーションの声は付けられますか

Claude自身は音声を作りませんが、Claude Codeから音声合成のAPIを呼んで声を作り、動画に合わせることができます。私たちはGeminiの読み上げモデルの無料枠で作った声を使いました。Motionの公式ヘルプには、音声の付け方の記載はありません。

YouTubeの動画をClaudeに要約させたい場合は

それは動画の「生成」ではなく「読み込み」の話です。Claudeは動画ファイルをそのまま読めないため、音声の文字起こしと静止画に分けて渡します。手順はこちらをご覧ください。

Claudeの動画読み込み|できない理由と3つの渡し方
ClaudeClaudeの動画読み込み|できない理由と3つの渡し方

作った動画を商用で使っても大丈夫ですか

コードで描いた動画は、使った素材(画像・音楽・フォント)の権利を確認すれば、通常は業務で使えます。映像生成AIや音声合成を使った場合は、各サービスの利用規約で商用利用の条件を確認してください。

まとめ:Claudeの動画生成は「映像を生む」のではなく「組み立てる」

  • Claudeには動画生成モデルがなく、実写風の映像や人物は作れない(2026年10月27日時点)
  • Team・EnterpriseならClaude Motionで、説明アニメーションをMP4に書き出せる
  • Pro・MaxでもClaude Code+HyperFrames/Remotionで、コードから動画を作れる。私たちは命令1回・0円で47秒の動画を作った
  • 人物や風景が要るなら、Claude Codeから映像生成APIを呼ぶ。1秒あたり約0.02〜0.10ドルで、作り直すほど費用が増える
  • どの方法でも、書き出した画を見る確認と、数字の読み上げの照合は残る

株式会社Fyveでは、社内の説明動画や発信用の動画を、どこまでAIに任せられるかを自社で試し続けています。「うちの業務ならどの方法が合うか」を整理したい場合は、ご相談の中で一緒に考えます。

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