Claude Design単独版の終了|12/14までの移行手順
「claude.ai/design で作ったデザインやスライドは、サイトが閉じたらどうなるのか」「お客様に送った公開リンクは、いつまで開けるのか」——Claude Design の単独サイトを仕事で使ってきた人ほど、終了の告知を見て、まずこの2つが気になったはずです。
結論から言うと、Claude Design の単独サイト(claude.ai/design)は2026年12月14日で閉じ、以後は Claude の中へ転送されます。デザインシステムは Artifacts ページから一括で移せますが、チャット・コメント・プロジェクトの公開リンクは移らず、プロジェクトは今のところ1つずつダウンロードして手元に残すしかありません。
株式会社Fyveは、中小企業のAI導入を支援しながら、自社の LP・ホームページ・提案スライドの制作に Claude Design を使ってきました。本記事では、公式の発表とヘルプ記事の内容を整理したうえで、「戻せないものから先に片づける」という私たちの進め方をお伝えします。
Claude Design の単独サイト終了とは(2026年10月8日発表の要点)
Anthropic は2026年10月8日、Claude の新機能を紹介する公式の発表記事「Build live dashboards and animate explainers with Claude」の中で、Claude Design の単独サイトを Claude に統合すると告知しました。理由は「2つの版を動かしていると、両方の修正が遅くなる」ためと説明されています。
要点は次の4つです。
- 終了日:単独サイト(claude.ai/design)は2026年12月14日まで使える。それ以降、このアドレスは Claude の中へ転送される
- Design 自体は続く:同じ発表で、Claude Docs・Claude Slides・Claude Design はベータを卒業し、Free を含む全プランで使えるようになった。Claude の中で作るデザイン・デザインシステム・スライドは、アーティファクト(Claude が作る成果物)として保存される
- 移せるのはデザインシステム:Claude の Artifacts ページにある「Migrate team design systems」から、組織のデザインシステムをまとめて移せる
- 移らないものがある:Claude とのチャット、プロジェクトへのコメント、単独サイトのプロジェクトの公開リンクは移らない
移し方の詳細は、ヘルプセンターの記事「Migrate from standalone Claude Design to Claude」にまとまっています。この記事には公開日の表示が無く、更新が続いている前提で読む必要があります。本記事の内容は2026年10月18日時点で同記事を確認したものです。
全体像を1枚にまとめると、次のとおりです。

ここで押さえておきたいのは、なくなるのは「Design という機能」ではなく「単独サイト」と、そこにしか無い記録だという点です。Design は Claude の中で使い続けられます。困るのは、単独サイトのチャットやコメントに残した判断の経緯、そして社外に渡した公開リンクです。
12月14日に消えるもの:チャット・コメント・公開リンク
移行の対象外になるものから先に見ていきます。ここが一番取り返しのつかない部分です。
Claude とのチャットとコメントは移らない
ヘルプ記事によると、単独サイトでの Claude とのチャット、プロジェクトとデザインシステムに付けたコメントは、単独サイトに残ったまま移行されません。単独サイトの終了後は、Anthropic のデータ保持の方針に沿って2026年12月に削除されます。移した後も、単独サイト側の元データは終了後に削除されます。
デザインの仕事では、チャットやコメントに「なぜこの色にしたのか」「どの案をなぜ捨てたのか」が残っていることが多いはずです。完成したデザインだけが残っても、次に直すときに判断の理由が分からなくなります。
私たちが制作で Claude Design を使うときも、お客様の指摘や修正の理由をコメントで受け渡す場面があります。こうした「決めたこと」は、終了前にプロジェクトの資料や、コードを置いているリポジトリのメモへ書き写しておくのが確実です。チャットを全部保存しようとすると量が多くなるので、決めたことと、その理由だけを拾うと作業が終わります。
単独サイトの公開リンクは終了時に開けなくなる
単独サイトのプロジェクトに発行した公開リンクも、終了と同時に使えなくなります。社内で回しているリンクなら困るのは社内だけですが、提案先や取引先に送ったリンクは、相手の手元で突然開けなくなります。
公開リンクをどこに送ったかは、作った本人しか把握していないことが多いものです。まず作った人がそれぞれ「社外に渡したリンク」を洗い出し、書き出したファイルや別の公開先に差し替える段取りを決めておくと安心です。

デザインシステムを移す手順
デザインシステムとは、色・文字・ボタンの形など「このブランドはこう作る」というルールと部品のまとまりです。単独サイトで作ったデザインシステムは、次の手順で Claude に移せます(ボタン名はヘルプ記事の英語版の表記です)。
- Claude の Artifacts ページを開く
- 上部のバナーにある 「Migrate team design systems」 をクリックする(バナーを閉じてしまった場合は、右上の Claude Design のメニューから開ける)
- 「Migrate」 をクリックして確定する。個人プランでは確認なしで、すぐに始まる
- 終わるまで待つ。ウィンドウを閉じても移行は止まらない
- 「Migrated」 の欄で結果を確かめる
移す前に知っておきたい5つの仕様
手順そのものは単純ですが、組織で使っている場合は、次の仕様を知らずに押すと困ることがあります。
- 1回の移行で、組織の全部が移る:他の人が持ち主のデザインシステムも含めて、組織のものがまとめて移る。始められるのは Claude Design を使える人なら誰でもよい
- 持ち主と共有の設定は引き継がれる:持ち主が組織を離れている場合は、組織の Primary Owner(最上位のオーナー)が引き継ぐ
- 空のものと、組み込みのスターターテーマから作ったものは移らない:編集していても移らない
- 公開済みで非公開設定でないデザインシステムは、組織の全員に共有される:個人プランでは何も共有されない
- 移した後は、その画面ではまだ編集できない:ファイルはそのまま移るが、編集する人には「変更は Claude に頼んでください」という案内が出る
この中で特に気をつけたいのが4つ目です。単独サイトで「公開」にしていたデザインシステムが、移行をきっかけに組織全体へ見えるようになります。お客様ごとのブランドを預かっている制作会社や、部署ごとに分けて管理している会社では、移す前に公開範囲を確かめるのが先です。1回の移行で他の人の分まで移るので、誰か1人が先に押すと、確認する前に全部が移ってしまいます。
移行できなかったときの直し方
移せなかったデザインシステムは 「Couldn't be migrated」 の欄に、「大きすぎる」などの理由とともに表示されます。ヘルプ記事が案内する直し方は次のとおりです。
- 編集できる人が、その行の 「Fix in Claude Design Standalone」 を押して単独サイト側で開く
- 「Check」 を実行し、引っかかっているファイルを確かめる
- ファイルを小さくする・名前を変える・形式を変える・削除する・アップロードし直す、のいずれかで直す
- 「Check again」 を、問題が無いと出るまで繰り返す
- もう一度移行する
ヘルプ記事は、uploads フォルダには重複したファイルが入っていることが多いので、削る候補として最初に見る場所だと書いています。また、組織のオーナーでないと直せない原因もあり、その場合は移行そのものが止まって、まだ手を付けていないものは 「Not started」 に並びます。Check の結果が「移行の仕組み側の問題」と出た場合は、時間をおいて試し直すよう案内されています。
もう一度移すとき(Migrate again)の動き
移した後も単独サイトでデザインシステムを直し続けた場合は、Artifacts ページの Claude Design のメニューにある 「Migrate again」 で移し直せます。「View details」で前回の結果を開き直すこともできます。移し直したときの扱いは、どちらで直したかによって変わります。
状態 | Migrate again での扱い |
|---|---|
どちらでも変更していない | そのまま(何もしない) |
単独サイトで変更した | 移し直される |
Claude の中で編集した | 飛ばされる(Claude 側の編集を上書きしない) |
Claude 側で編集したものを単独サイトの版で置き換えたい場合は、Claude 側のものを削除してから移し直します。Claude 側の編集も残したいときは、先に複製してから削除するよう案内されています。
このしくみがあるので、デザインシステムの移行は「1回で完璧に」と考えなくて大丈夫です。私たちは、早めに1回移して中身を確かめ、終了が近づいたら、単独サイト側で直した分だけをもう一度移す、という2回に分ける進め方をとります。
プロジェクトはまだ移らない:1つずつダウンロードして手元に残す
デザインシステムと違い、プロジェクト(個々のデザインやスライドの制作物)は、2026年10月18日時点でまだ Claude に移せません。公式の発表記事は「プロジェクトは今は何もしなくてよい」と書いており、単独サイトが閉じるまではそのまま動きます。ヘルプ記事によると、Claude の Artifacts ページには単独サイトのプロジェクトが最大60件まで表示され、開くと単独サイト側で開きます。移し方の詳細は「追って案内する」とされています。
一方でヘルプ記事のよくある質問には、プロジェクトを1つずつダウンロードする手順が載っています。
- プロジェクトを開く
- Share から Project HTML を選ぶ(スライドのプロジェクトは「More formats and apps」の中にある)
- 「Project archive」 にチェックが入った状態のまま書き出す
書き出したファイルは .zip で手に入り、書き出しは無料で、使用量の上限にも数えられません。
なぜ「移る手段が出るのを待つ」より先に手元へ残すのか
公式がプロジェクトの移し方を追って案内すると言っている以上、待つのも1つの選択です。それでも私たちが先にダウンロードしておくのは、道具の側の事情で作業の土台が突然使えなくなる経験をしているからです。
2026年6月、私たちが Web 制作と業務の自動化で中心に据えていた Claude のモデルが、提供開始から数日で停止されました。そのモデルの力を前提に組んでいた手順は、別のモデルでは同じ出来にならず、一度に回らなくなりました。このとき学んだのは、道具の中にしか無いものは、道具の都合で消えるということです。それ以来、成果物と判断の記録は、自分たちが管理するリポジトリ(コードと資料を履歴つきで保管する場所)に置く運用にしています。
Claude Design のプロジェクトも同じ考え方で扱います。特に、お客様に納品済み・提案済みのデザインは、後から「あのときの案をもう一度見たい」と言われることがあります。プロジェクトが多い場合は、社外に出したもの、納品に関わったものから順にダウンロードすると、作業量が多くても優先順位を付けられます。
Team・Enterprise の管理者が先に確かめる設定
Team と Enterprise では、組織の設定によって移行そのものができないことがあります。ヘルプ記事が挙げている設定と既定値は次のとおりです。
設定 | 役割 | Team の既定 | Enterprise の既定 |
|---|---|---|---|
Artifacts | すべての前提。オフだと何も使えない | オン | オン |
Templates の「Design systems」 | デザインシステムの移行と新規作成 | オン | オフ |
Templates の「Design」「Slides」 | Claude の中での新しいデザイン・スライドの作成 | オン | オフ |
注意したいのは、公式の資料どうしで Enterprise の既定値の書き方が分かれている点です。10月8日の発表記事は「Enterprise では Docs・Slides・Design が10月15日に既定でオンになる(それより前に有効にもできる)」と書いていますが、ヘルプ記事の表記では Enterprise の「Design」「Slides」は既定でオフのままです。どちらが今の状態かは、組織によって違う可能性があります。記事の記述に頼らず、組織設定の画面で実際の値を見るのが確実です。
そのほか、ヘルプ記事が挙げている注意点は次のとおりです。
- 「Design systems」がオフのとき:オーナーには案内と「Open Organization settings」ボタンが表示され、それ以外の人には押せないボタンが表示される
- Enterprise のカスタムロール:対応する Artifacts の権限が要る。持ち主のロールにデザインシステムの権限が無いと、そのデザインシステムは移せない
- 組織の既定のデザインシステム:移すと Claude の中でも既定になる。ただし Claude 側ですでに既定を決めている場合は変わらない
- ZDR(データを保持しない設定)の組織:アーティファクトを有効にできないため、移行できない。単独サイトが閉じる前にプロジェクトをダウンロードしておく必要がある
ZDR の組織は、移行の手段そのものがありません。機密性の高いデータを扱うためにこの設定をしている会社ほど、デザインの成果物を手元に残す作業が必要になります。該当する場合は、12月を待たずに書き出しの担当と期限を決めておくことをおすすめします。
Claude の統合に伴う設定の見直しは、こちらの記事でも整理しています。
Claude Code で /design-sync を使っている場合
Claude Code(ターミナルからAIに指示して開発を進める道具)では、/design-sync というコマンドで、単独サイトの Claude Design と手元のコードを同期できました。2026年10月16日に公開された Claude Code 2.1.302 の変更履歴には、/design-sync と /design-login に「単独の Claude Design は2026年12月14日までに閉じる」という告知を追加したと書かれています。
ただし、単独サイトが閉じた後に /design-sync がどう動くのかは、2026年10月18日時点の公式資料には書かれていません。/design-sync を制作の手順に組み込んでいる場合は、単独サイト側にしか無いデザインを先に手元のコードやファイルへ取り込んでおき、終了後の扱いが公式に出たら手順を見直すのが安全です。
なお、Claude Code には2026年8月に追加された /design という別の機能もあります。こちらは Claude Code のセッションの中で UI の案を出して実装まで進めるもので、単独サイトとは別に動きます。/design-sync の仕組みについては、こちらで詳しく解説しています。
12月14日までにやることの一覧(私たちの進め方)
ここまでの内容を、作業の順番に並べ直します。私たちは「終了後に取り戻せないもの」を先に、「終了日までならやり直せるもの」を後ろに置きます。

- 社外に渡した公開リンクを洗い出す(作った人全員):終了日に開けなくなる。差し替え先を決める
- チャットとコメントの「決めたこと」を書き出す(作った人全員):修正の理由・却下した案・お客様の指摘を、プロジェクトの資料やリポジトリのメモへ
- 組織の設定を確かめる(Team・Enterprise のオーナー):Artifacts、Templates の「Design systems」、カスタムロールの権限、ZDR かどうか
- デザインシステムを移す(Design を使える人なら誰でも):公開範囲を確かめてから。誰が押すかを先に決めておく
- プロジェクトを1つずつダウンロードする(作った人全員):社外に出したもの・納品に関わったものから
- 12月の上旬に、もう一度移してヘルプを読み直す:単独サイトで直した分を「Migrate again」で移し、プロジェクトの移し方が追加されていないかを確かめる
1と2は、終了後にはどうやっても取り戻せません。3から6は、失敗しても終了日までならやり直せます。作業に割ける時間が限られている場合も、1と2だけは先に終わらせておくことをおすすめします。
単独サイトから Vercel へ直接公開していた場合の使い分けは、以前こちらでまとめました。公開先を見直すときの参考にしてください。
よくある質問
Q. 12月14日を過ぎると、Claude Design は使えなくなりますか?
使えなくなるのは単独サイト(claude.ai/design)だけです。Claude Design は Claude の中の機能として、Free を含む全プランで使い続けられます。単独サイトのアドレスは、終了後に Claude の中へ転送されます。
Q. 個人プランでも移行の作業は必要ですか?
デザインシステムを作っていれば、Artifacts ページから移します。個人プランでは確認の画面が出ず、押すとすぐに始まります。共有の設定は無いので、移しても他の人に見えることはありません。チャット・コメント・公開リンク・プロジェクトの扱いは、組織のプランと同じです。
Q. 移行の作業は組織の誰がやればいいですか?
デザインシステムの移行は、Claude Design を使える人なら誰でも始められ、1回で組織の全部が移ります。そのため、誰が押すかを決めずにいると、公開範囲を確かめる前に誰かが押してしまうことがあります。Team・Enterprise では、オーナーが設定と公開範囲を確かめてから、オーナー自身が押す段取りにしておくと混乱しません。
Q. 単独サイトのチャットは、後から取り出せますか?
公式の資料に、チャットを書き出す方法の案内はありません(2026年10月18日時点)。チャットとコメントは単独サイトに残り、終了後に削除されます。残したい内容は、終了前に自分で書き写しておく必要があります。
Q. プロジェクトのダウンロードに費用はかかりますか?
かかりません。ヘルプ記事によると、Project HTML の書き出し(.zip)は無料で、使用量の上限にも数えられません。
まとめ
- Claude Design の単独サイト(claude.ai/design)は2026年12月14日で終了し、Claude の中へ転送される。Design 自体は Free を含む全プランで使える
- デザインシステムは Artifacts ページの「Migrate team design systems」から一括で移せる。公開済みのものは組織全員に見えるので、移す前に範囲を確かめる
- チャット・コメント・公開リンクは移らない。決めたことの書き出しと、社外に渡したリンクの差し替えを先に
- プロジェクトはまだ移らない。Share → Project HTML から1つずつ .zip で残せる(無料)
- Enterprise の既定値は公式の資料どうしで書き方が分かれている。組織設定の画面で実際の値を見る
- /design-sync は告知が追加されたが、終了後の動きはまだ公式に書かれていない
道具が統合されること自体は、使い手にとって悪い話ではありません。ただ、道具の中にしか無い記録は、統合のたびに失われる可能性があります。株式会社Fyveでは、こうした変更を自社の制作と業務で確かめたうえで、どこから手を付ければ安全かを中小企業の皆さまと一緒に整理しています。
Claude Codeを「素のまま」使うな

設定で差がつく——CLAUDE.md・権限・スキルの実物を公開(全24ページ)
素のClaude Codeは"優秀な新入社員"。仕事を教えるほど、自分専用になります。覚えさせる4点セット——会社の説明書(CLAUDE.md)・権限の柵・手順書(スキル)・フォルダの地図——を、1人会社の実運用からコピペで使える型つきで公開します。
- そのまま書き換えて使えるCLAUDE.mdの型
- お金と送信をAIに触らせない「3段階の柵」
- 1回教えたら何度でも動く、手順書のコピペ雛形
- AIが迷子にならないフォルダ構造の3原則
メールアドレス登録で他にも様々な資料を閲覧できます








+8PDF 17点・合計440ページ + すぐ使えるzip素材 3点
どれも登録後の受け取りページから、まとめてダウンロードできます。
毎週配信の無料ニュースレター「AIネイティブ超研究」の購読特典です。メール登録後すぐ、受け取りページのご案内が届きます。そこにはこの資料に加えて、過去の特典もすべてまとめて置いてあります。あわせて、AI活用に関するお知らせやお役に立てそうなご案内をお送りすることがあります。解除はいつでも1クリック。
「Claude を自分で使いこなしたい」「自社の業務に組み込みたい」
── そんな方は、まず初回無料相談でお話ししてみませんか。
御社の業務に合わせたClaude導入支援
「AIツールを導入したが、現場で使われない」を終わらせる。
業務課題のヒアリングから設計、ハンズオン実践、運用定着まで一貫して支援します。