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2026/09/22Claude Code
Opus 5.5 4モデル実測比較ツール比較AI活用

Claude Opus 5.5のベンチマーク結果と、その読み方

Claude Opus 5.5のベンチマーク結果と、その読み方

「Claude Opus 5.5のベンチマークはほとんど1位らしい」「でも、その数字を見て自分の仕事で乗り換えてよいのかは分からない」——新しいモデルが出るたびに発表の表を眺めて、結局どう判断すればよいのか迷う方は多いはずです。

結論から言うと、Claude Opus 5.5のベンチマークは、Anthropicが発表した9項目のうち7項目で比較相手の中の最高値です。ただし、これはAnthropic自身の発表値で、2026年9月23日時点で独立した第三者の評価はまだ出ていません。残り2項目ではGPT-6 Astraが上回っています。表の数字は「どの仕事で試す価値があるか」の目星として使い、最終判断は自分の課題で数回測って決めるのが安全です。

株式会社Fyveは中小企業向けにAIの業務活用を支援しており、私自身もClaude Codeを毎日の実務で使っています。この記事では、全ベンチマークを「何を測っているか」つきで並べたうえで、発表値を自分の仕事の判断に使える形で読む方法と、自分の課題で測り直す手順をお伝えします。

Claude Opus 5.5とは|Opus 5から何が変わったのか【完全ガイド】
Claude CodeClaude Opus 5.5とは|Opus 5から何が変わったのか【完全ガイド】

先に結論:Opus 5.5のベンチマークから読み取れる3つのこと

Claude Opus 5.5は2026年9月22日(米国時間)に公開されました。Anthropicは発表ページで、ベンチマーク(AIの能力を同じ試験で測って点数を並べたもの)の表を出しています。この表から言えることは、次の3つに絞れます。

  • コーディングと実務系の試験で、比較相手より高い点が並んでいる。特にターミナル上のエージェント型コーディング(Terminal-Bench 4.0)は66.4%で、2番手のGPT-6 Astra(57.9%)と8.5ポイント差
  • 全項目1位ではない。業務自動化(AutomationBench)と科学系のターミナル作業(Terminal-Bench-Science)はGPT-6 Astraが上
  • すべてAnthropicの発表値。第三者が同じ条件で再現した数字はまだない。だから「自分の課題で数回試す」手順が最後の決め手になる

以下、表の全体を見てから、この3点を順に掘り下げます。

Claude Opus 5.5の公式ベンチマーク一覧(全9項目)

Anthropicの発表ページに載っている表を、そのまま並べます。比較相手の数値も、Anthropicの表に載っているものです。「—」は表に数値が載っていない項目です。

ベンチマーク

何を測るか

Opus 5.5

Fable 5.1

Opus 5

GPT-6 Astra

GPT-5.6 Sol

Terminal-Bench 4.0

ターミナル上のエージェント型コーディング

66.4%

55.8%

52.3%

57.9%

37.3%

FrontierCode v1.1

コーディング

54.4%

50.3%

48.0%

53.3%

47.5%

CursorBench 4.0

Cursor上のコーディング

57.8%

51.8%

46.6%

41.7%

GDPval-AA v2.1

44職種の実務(Elo)

1846

1735

1708

1542

1588

AutomationBench

業務自動化

40.0%

31.4%

26.9%

41.4%

28.8%

Humanity's Last Exam(ツールあり)

難問推論

67.7%

65.6%

63.6%

57.2%

Terminal-Bench-Science 0.1

科学系ターミナル作業

58.7%

52.6%

29.0%

64.6%

22.4%

OSWorld 2.0(部分)

パソコン操作

81.8%

80.7%

74.0%

Chartography(ツールあり)

図表読解

89.0%

88.4%

83.4%

太字は各行の最高値です。9項目中7項目でOpus 5.5が最高値、2項目でGPT-6 Astraが最高値という並びです。

Claude Opus 5.5のベンチマーク結果と、その読み方の解説図

この表を見て「Opus 5.5が一番強い」で止めてしまうと、判断を誤る場面があります。点差の大きさ、測っている仕事の中身、数字の出どころの3つを分けて読むと、同じ表から得られる情報が大きく変わります。

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各ベンチマークは何を測っているのか

9項目は、測っている仕事で大きく3つに分けられます。自分の仕事に近い行がどれかを先に決めておくと、表の読み方がぶれません。

コーディング系(Terminal-Bench 4.0/FrontierCode/CursorBench)

Terminal-Bench 4.0は、ターミナル(黒い画面でコマンドを打つ操作環境)の上で、AIが自分でコマンドを実行しながらコーディングを進める力を測ります。Claude Codeのように「AIに作業を任せて、ファイルの作成からテストまで回してもらう」使い方に最も近い試験です。Opus 5.5は66.4%で、Opus 5(52.3%)から14.1ポイント上がっています。

FrontierCode v1.1はコーディングの試験です。Opus 5.5は54.4%で最高値ですが、GPT-6 Astra(53.3%)との差は1.1ポイントしかありません。この差は「互角」と読むのが妥当です。

CursorBench 4.0は、コードエディタのCursor上でのコーディングを測ります。Opus 5.5は57.8%で、GPT-5.6 Sol(41.7%)より16.1ポイント高い結果です。GPT-6 Astraの数値は表に載っていません。

実務・業務系(GDPval-AA/AutomationBench)

GDPval-AA v2.1は、44職種の実務をこなす力を測ります。この行だけ単位が%ではなくElo(対戦の勝ち負けから計算する相対的な強さの指標)なので、他の行と数字の大きさを比べても意味がありません。Opus 5.5は1846で、GPT-6 Astra(1542)とは300点以上の開きがあります。資料作成や調査のような、コード以外の知識労働にOpus 5.5を使いたい人が最も注目すべき行です。

AutomationBenchは業務自動化の試験です。ここはGPT-6 Astraが41.4%で、Opus 5.5(40.0%)を1.4ポイント上回っています。

推論・操作・読解(Humanity's Last Exam/Terminal-Bench-Science/OSWorld/Chartography)

Humanity's Last Exam(ツールあり)は、非常に難しい問題に対する推論力を測ります。Opus 5.5は67.7%で、上位モデルのFable 5.1(65.6%)より2.1ポイント高い結果です。

Terminal-Bench-Science 0.1は、科学系の作業をターミナル上で進める力を測ります。GPT-6 Astraが64.6%で、Opus 5.5(58.7%)を5.9ポイント上回る、この表で最も大きなOpus 5.5の負けです。一方でOpus 5(29.0%)からは約2倍に伸びています。

OSWorld 2.0(部分)はパソコンの画面操作、Chartography(ツールあり)は図表の読み取りを測ります。どちらもOpus 5.5が最高値ですが、Fable 5.1との差はそれぞれ1.1ポイント、0.6ポイントです。この2行は、Opus 5.5とFable 5.1がほぼ並んでいると読むのが自然です。

読み方1:Anthropic自身の発表値で、独立評価はまだない

この表で最初に押さえるべきは、すべてAnthropicが自社で測って発表した数字だという点です。比較相手のGPT-6 AstraやGPT-5.6 Solの数値も、Anthropicの表に載っているものです。

発表後、海外メディアのOfficeChaiは「Opus 5.5がほとんどの項目でAstraを上回り、Terminal-Bench-ScienceはAstraが上」とこの表を報じました。ただし、これは発表値を伝えた報道であって、第三者が同じ試験をやり直した結果ではありません。Artificial Analysisのような独立評価の機関から、Opus 5.5の数字は2026年9月23日時点でまだ出ていません。

発表値が信用できないという意味ではありません。どの試験を表に載せるかを選んだのが発表する側だ、という前提を持って読む、ということです。独立評価が出てくると、発表値と近い数字になるのか、差が縮むのかが分かります。それまでは、表の数字を「試す価値がある仕事の目星」として使い、断定の根拠にはしないのが安全です。

読み方2:GPT-6 Astraが上の2項目は「負け」ではなく「得意の違い」

GPT-6 Astraが上回った2項目は、業務自動化(AutomationBench:41.4%対40.0%)と科学系のターミナル作業(Terminal-Bench-Science:64.6%対58.7%)です。

業務自動化の1.4ポイント差は、FrontierCodeの1.1ポイント差と同じく互角の範囲です。一方、科学系の5.9ポイント差ははっきりした差です。研究・分析系の作業をターミナル上でAIに任せることが多い人は、Astraも候補から外さないほうがよい、というのがこの行の読み方になります。

Astraとどちらを使うかを、単価や得意な仕事まで含めて判断したい方は、こちらで整理しています。

Claude Opus 5.5とGPT-6 Astra|どちらを使うべきか
Claude CodeClaude Opus 5.5とGPT-6 Astra|どちらを使うべきか

読み方3:「—」の行と「9項目中7項目で最高値」の数え方

表には「—」が6か所あります。GPT-6 AstraはCursorBench・OSWorld・Chartographyの3行、GPT-5.6 SolはHumanity's Last Exam・OSWorld・Chartographyの3行が空欄です。OSWorldとChartographyの2行は、Anthropicの3モデル(Opus 5.5・Fable 5.1・Opus 5)だけの比較になっています。

「—」は負けではありません。数値が載っていないだけで、その行でAstraやSolが劣っているのか優れているのかは、この表からは分かりません。

この前提で「9項目中7項目で最高値」を数え直すと、中身が変わって見えます。5モデルすべての数値がそろっている行は、Terminal-Bench 4.0、FrontierCode、GDPval-AA、AutomationBench、Terminal-Bench-Scienceの5行だけです。この5行に限ると、Opus 5.5が最高値なのは3行、GPT-6 Astraが最高値なのは2行です。

「7項目で1位」は間違いではありませんが、比較相手が欠けた行も含んだ数え方です。記事やSNSで「ほぼ全勝」と紹介されているのを見たら、どの行で誰と比べた結果なのかを表に戻って確かめると、読み違いを防げます。

読み方4:Fable 5.1の数字をどう読むか

表では、上位モデルのFable 5.1をOpus 5.5が全9項目で上回っています。ただし、OSWorldは1.1ポイント、Chartographyは0.6ポイントと、差がごく小さい行もあります。また、何時間も続く長時間の作業や、Opus 5.5のeffort(思考の深さ)を上げても解けない難しい問題は、この9行では測られていません。公式がFable 5.1の出番を残しているのはまさにその領域なので、この表だけで「Fable 5.1はもう要らない」とは読めません。

どの仕事をどちらに任せるかの具体的な分け方は、こちらで整理しています。

Claude Opus 5.5とFable 5.1の使い分け|上位モデルより強いのは本当か
Claude CodeClaude Opus 5.5とFable 5.1の使い分け|上位モデルより強いのは本当か

読み方5:行名についている但し書きは、条件の一部として読む

表の行名には、数字の意味を変える但し書きがいくつかついています。数字だけを抜き出して比べると、ここが抜け落ちます。

  • 「(ツールあり)」:Humanity's Last ExamとChartographyについています。ツールを使える条件で解いた成績で、同じモデルでもツールが使えない環境で同じ点が出るとは限りません。チャット画面だけで使う場合とClaude Codeのように道具を使わせる場合とでは、前提が違うと考えておくのが安全です
  • 「(部分)」:OSWorld 2.0についています。行名からは何を部分的に測ったのかまでは読み取れないため、OSWorld 2.0の試験全体の成績として扱わず、但し書きごと読むのが無難です
  • 「Elo」:GDPval-AAだけ単位がEloです。Eloは他のモデルとの勝ち負けから決まる相対評価なので、1846という数字そのものに「何割できた」という意味はありません。読むべきは他のモデルとの差です
  • 版番号:Terminal-Bench 4.0、FrontierCode v1.1、GDPval-AA v2.1、Terminal-Bench-Science 0.1、OSWorld 2.0のように、試験名の後ろに版番号がついています。同じ名前の試験でも、版が変われば問題や採点が変わっている可能性があるので、過去のモデルの記事で見た点数と比べるときは、版番号が同じかを先に確かめます

とくに版番号は見落としやすい点です。以前のモデルの発表で見た「Terminal-Benchの点数」と今回の66.4%を並べて「何ポイント伸びた」と読むのは、版が同じときだけ成り立ちます。今回の表の中のOpus 5(52.3%)との比較であれば、同じ版・同じ表の数字なので、そのまま並べて問題ありません。

自分の課題で測る手順:数回試して、中央値と幅で見る

ここまでの読み方をまとめると、ベンチマークの表は「どの仕事で試すか」を決める材料で、乗り換えの判断は自分の課題で測って決める、という順番になります。

1回ではなく数回測る理由は、私の手元の実測にあります。2026年9月23日に、小さなコーディング課題1種類をClaude CodeでOpus 5とOpus 5.5に各3回投げたところ、速さの方向は公式の主張と一致しました。ただ、Opus 5.5の既定設定だけでも所要時間は13.7秒から26.6秒まで約2倍ぶれ、1回だけ測ると結論が逆転しうる結果でした。

この実測の条件と数字の詳細は、Opus 5との比較記事にまとめています。

Claude Opus 5.5とOpus 5の違い|乗り換え判断
Claude CodeClaude Opus 5.5とOpus 5の違い|乗り換え判断

測る手順は次の5つです。

  1. 普段の仕事から課題を1〜3個選ぶ:表の中で自分の仕事に近い行(コーディングならTerminal-Bench、資料や調査ならGDPval)を思い浮かべ、それに当たる実際の作業を選ぶ。正解が判定できる課題にする
  2. 今使っているモデルとOpus 5.5に、同じ課題を各3回以上投げる:1回では逆転がありうるため、最低3回
  3. effortを揃えた条件も入れる:Opus 5.5の既定はmedium、Opus 5の既定はhighで、既定のまま比べると設定の差が混ざる。既定同士と、揃えた条件の両方を測る
  4. 時間・出力トークン・正しさを記録し、中央値と幅で見る:平均ではなく中央値を使い、最速と最遅の幅も必ず残す
  5. 全回が正解になる易しい課題なら、品質の判断はしない:差がつく難しさの課題を追加するか、品質は実務で様子を見る
Claude Opus 5.5のベンチマーク結果と、その読み方の解説図

Claude Codeを使っているなら、この計測自体をClaude Codeに任せられます。たとえば次のように頼めば十分です。

「この課題を claude -p で、今のモデルと claude-opus-5-5 にそれぞれ3回ずつ投げて。--output-format json で結果を取り、所要時間・出力トークン・テストの合否を表にして、中央値と最小〜最大の幅も出して。Opus 5.5は既定のeffortと --effort high の2条件で」

表の点数を眺めて迷うより、自分の課題の数字を持っているほうが判断は早くなります。次に新しいモデルが出たときも、同じ依頼文のモデルIDを差し替えるだけで使い回せます。

まとめ:ベンチマークは「試す場所」を決める地図として読む

  • Claude Opus 5.5は、Anthropicが発表した9項目のうち7項目で比較相手の中の最高値。ターミナル上のコーディング(66.4%)と44職種の実務(Elo 1846)で差が大きい
  • 業務自動化と科学系のターミナル作業はGPT-6 Astraが上。表に「—」がある行は、比較できていないだけで負けではない
  • すべてAnthropic自身の発表値で、2026年9月23日時点で独立評価の数字はまだない
  • 5モデルの数値がそろった5行に限ると、Opus 5.5の最高値は3行、GPT-6 Astraは2行
  • Fable 5.1を全項目で上回っていても差が1ポイント前後の行があり、長時間の作業や高effortでも解けない問題はこの9行では測られていない
  • 「(ツールあり)」「(部分)」「Elo」「版番号」は数字の条件の一部。版が違う試験の点数同士は並べない
  • 手元の小さな課題でも、同じ条件で所要時間が約2倍ぶれた。1回の計測では逆転しうる
  • 乗り換えの判断は、自分の課題で各3回以上、effortを揃えた条件も含めて測り、中央値と幅で決める

株式会社Fyveでは、こうした新モデルの評価を自社の実務で回しながら、中小企業のAI活用を支援しています。発表の数字に振り回されず、自分の仕事の数字で判断する習慣を持っておくと、次のモデルが出たときも同じ手順で迷わず決められます。

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Opus 5.5・Opus 5・Fable 5.1・GPT-6 Astra に同じ5つの仕事を投げた実測(全31ページ)

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