CodexのWeb検索が進化|indexed web searchの使い方
「Codexに市場調査や情報収集を任せてみたが、検索結果が古かったり、出典の怪しいページを拾ってきたりして、そのまま業務には使えなかった」——調査業務をAIに任せようとした方の多くが、一度はこの壁にぶつかります。
結論から言うと、Codexは2026年6月の更新で「indexed web search」という新しいWeb検索の仕組みを導入しました。検索そのものはリアルタイムで行いながら、実際にページ本文を取得できる先をOpenAIが承認したURLに絞り込むことで、情報の鮮度と信頼性を両立させる変更です。
株式会社Fyveは中小企業向けにAI業務効率化の受託開発と専属AI活用顧問サービスを提供しています。私たちも日々の下調べや競合調査でCodexを使う中でこの変更に注目しました。本記事では公式情報をもとに、indexed web searchの仕組みと、調査・情報収集を伴う実務での使いどころを解説します。
indexed web searchとは|従来のWeb検索との違い
CodexのWeb検索機能は、これまで大きく3つのモードで動いていました。公式のコンフィグリファレンスによると、web_searchの設定値は次の3種類です。
cached(デフォルト):OpenAIが保持する索引化済みのWeb結果を返す。ライブページの取得は行わないため、動作は軽いものの情報が古くなりやすいlive:その時点の実際のWebページを取得する。--yoloのようなフルアクセスのサンドボックス設定では、こちらがデフォルトになる。鮮度は高い一方、Codexが任意のページに直接アクセスできてしまうdisabled:Web検索ツール自体を無効化する
この3モードに加えて、2026年6月23日にリリースされたバージョン0.142.0で追加されたのが「indexed web-search mode」です。公式のリリースノートには次のように記載されています。
「Added an indexed web-search mode that permits live searches while restricting direct page access to server-approved URLs.」(ライブ検索を許可しつつ、直接のページアクセスをサーバー側で承認されたURLに制限するindexed web-searchモードを追加)

つまりindexed web searchは、「検索結果は最新のものを拾いに行くが、実際に中身を読みに行けるページはOpenAI側で安全性を確認済みのURLに限る」という、cachedとliveの中間に位置する新しい選択肢です。検索のたびに古い索引だけを参照する不便さと、任意のページを無制限に取得してしまう危うさの、両方を同時に解消しようとした変更だと言えます。
この位置づけを理解しておくと、「なぜ今までのWeb検索では調査業務を安心して任せきれなかったのか」がはっきりします。cachedモードは軽くて速い反面、話題になったばかりの情報には弱く、liveモードは鮮度こそ高いものの、Codexがどんなページを踏みに行っているか把握しづらいという不安が残ります。indexed web searchは、その両方の不満に対する回答として位置づけられている機能です。
何が良くなったか|精度と情報収集の信頼性
この変更が実務にもたらす意味は、大きく2つに分けられます。
1つ目は鮮度です。従来のcachedモードは索引化済みのデータを参照する仕組みだったため、直近の出来事やリリース直後の情報には弱い面がありました。indexed web searchはライブ検索を行うため、この鮮度の弱点が改善されます。
2つ目は信頼性です。従来のliveモードは鮮度こそ高いものの、Codexがどんなページでも直接取得できてしまうため、内容の薄いページや、悪意を持って作られたページ(プロンプトインジェクションを埋め込んだページなど)を拾ってしまうリスクがありました。indexed web searchでは、実際にページ本文へアクセスできる先が承認済みURLに制限されるため、この手のノイズや危険なコンテンツを踏みに行く可能性が下がります。
結果として、Codexに調査ベースの業務を任せたときに拾ってくる情報の質が、実務で使える水準に近づいたというのが今回の変更の実務的な意味です。ただし、公式リリースノートには精度がどの程度向上したかという具体的な数値は明記されていません。承認済みURLの選定基準についても公開情報だけでは分からない部分があるため、重要な判断に関わる場面では最新の公式情報とあわせて確認することをおすすめします。
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indexed web searchが効いてくるのは、Codexに「一次情報を集めてくる」役割を任せる場面です。中小企業の現場で想定される具体的な使いどころは次の通りです。
- 市場調査:新しいサービスや商材を検討する前に、業界の動向や類似サービスの状況をCodexに調べさせ、要点をレポート形式でまとめさせる
- 情報整理:複数の情報源に散らばった資料やニュースを一度に検索させ、共通点・相違点を整理させる。承認済みURLに絞られる分、出所の怪しい情報を拾ってくる心配が従来より減る
- 下調べ:新しいツール・制度・技術を導入する前に、まず何を知っておくべきかの土台を作る作業。担当者が一からWeb検索して回るより、Codexに一次収集を任せて全体像をつかむ時間を短縮できる

私たちがクライアントの業務効率化を支援する中でも、「情報収集そのものに時間がかかりすぎる」という相談は少なくありません。indexed web searchのように、鮮度と信頼性のバランスを取った検索モードが標準に近づくことで、Codexに調査の一次工程を任せやすくなったというのが実感です。
具体的なイメージとしては、新しい業務ツールの導入を検討する場面を考えてみます。従来であれば「まず自分でいくつかキーワードを変えて検索し、出てきたページを一つずつ開いて内容を確認する」という作業に相応の時間がかかっていました。Codexにindexed web searchで下調べを任せると、複数の切り口で検索した結果を承認済みURLの範囲でまとめて確認し、要点だけを整理した状態で提示してもらえます。担当者はゼロから検索する代わりに、まとめられた要点を起点に一次情報の裏取りへ進めるため、下調べ全体の着手までのハードルが下がります。
使う際の注意|一次情報の裏取りは必要
indexed web searchは検索の質を底上げする仕組みですが、それでも押さえておくべき注意点があります。
1つ目は、要約の解釈はあくまでAIによるものという点です。承認済みURLに絞ることで怪しい情報源を拾うリスクは下がりますが、Codexが情報を要約・解釈する過程で誤読や欠落が起きる可能性はゼロになりません。契約判断や投資判断、対外的な発表に関わる情報は、Codexの要約だけで済ませず、必ず元のリンクを開いて自分の目で確認してください。
2つ目は、設定によって挙動が変わる点です。web_searchの設定がcached・live・disabledのいずれになっているかで、indexed web searchの恩恵を受けられるかどうかが変わります。意図しないモードで動いていないか、業務で使う前に確認しておく習慣が必要です。
3つ目は、仕様の細部が公開情報だけでは分からない点です。承認済みURLの選定基準や対象範囲について、公式ドキュメントに詳細な説明は見当たりませんでした。業界やテーマによっては、必要な一次情報が承認済みURLの範囲外にあり、思ったより情報が拾えないケースも考えられます。この点は最新の公式情報で確認することをおすすめします。
よくある質問
indexed web searchとは何ですか?
Codexが2026年6月23日リリースのバージョン0.142.0で追加したWeb検索の新モードです。ライブ検索を行いながら、Codexが直接ページ本文を取得できる先をOpenAI側が承認したURLに制限する仕組みです。
従来のcachedモードと何が違いますか?
cachedモードはOpenAIが保持する索引化済みのデータを参照するだけで、ライブページの取得は行いません。indexed web searchはライブ検索を行うため、直近の情報への強さが異なります。
liveモードと何が違いますか?
liveモードはCodexが任意のWebページに直接アクセスできますが、indexed web searchでは直接アクセスできるページが承認済みURLに制限されます。鮮度を保ちながら、無制限なページアクセスによるリスクを抑える点が異なります。
設定はどこで確認・変更できますか?
Codexの設定ファイルにあるweb_searchの項目で、cached・live・disabledのいずれかを指定します。indexed web searchに関する個別の設定項目名や切り替え方法については、公式ドキュメントで最新の記載を確認してください。
非エンジニアでも活用できますか?
活用できます。市場調査や情報整理のように「Webから情報を集めて整理する」作業は、コードを書く知識がなくても指示文だけで依頼できます。むしろ調査に時間を取られがちな管理部門や営業企画の担当者ほど恩恵を感じやすい機能です。
情報の正確性は保証されますか?
保証されません。承認済みURLに絞ることで情報源の質は上がりますが、要約や解釈はAIによるものです。重要な意思決定に関わる情報は、必ず元のリンクを開いて一次情報を自分の目で確認してください。
いつから使えますか?
公式リリースノートによると、2026年6月23日リリースのバージョン0.142.0以降で利用できます。手元の環境がそれより古いバージョンの場合は、まずCodexのバージョンを確認してください。
まとめ
- Codexは2026年6月23日リリースのv0.142.0で「indexed web-search mode」を追加した
- 従来のWeb検索は
cached(索引済みデータのみ)・live(任意ページを直接取得)・disabledの3モードだった - indexed web searchは、ライブ検索を行いながら直接アクセスできるページを承認済みURLに制限する、両者の中間的なモード
- 実務的な意味は「鮮度」と「信頼性」の両立。市場調査・情報整理・下調べのような調査ベースの業務でCodexに任せやすくなった
- 公式リリースノートに精度改善の具体的な数値や承認済みURLの選定基準は明記されていない
- 重要な意思決定に関わる情報は、Codexの要約を鵜呑みにせず必ず一次情報を自分の目で裏取りする
- 設定(
web_search)によって挙動が変わるため、業務で使う前に自分の環境の設定を確認する
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調査業務と同じく「環境まわりを整えて任せやすくする」という観点では、開発環境の自動構築に関する更新もあわせて参考になります。
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