Codex for Biz
2026/06/03Codex
導入・運用初心者向けAI活用

Codex CLI コマンド一覧|実務でよく使う 10 選

Codex CLI コマンド一覧|実務でよく使う 10 選

Codex CLI のコマンドはバージョン 0.134 時点で 59 種類ありますが、中小企業の業務に組み込む観点では「実務でよく使う 10 個」を押さえれば日々の AI 業務自動化はほぼ回ります。本記事では codex cli コマンド の中から、私たちが顧問先で実際に使い倒している 10 個を、用途・実行例・補足の 3 点セットで整理します。Goal Mode・Sites・Annotations の呼び出し方もまとめて紹介します。

株式会社Fyveは、中小企業向けに専属AI活用顧問サービスを提供しています。Codex CLI を Claude Code と並ぶ主力ツールとして導入支援しており、顧問先には「コマンドを覚える」より「Codex に依頼する型を覚える」ことを最優先でお伝えしています。私たちの運用視点で、毎日触る 10 個に絞ってお届けします。

Codex CLI のコマンド体系は 3 階層で整理する

Codex CLI のコマンドを暗記しようとすると挫折します。先に「3 階層構造」を理解してください。

  • シェルコマンド:ターミナルで codex ○○ と打つもの(codex logincodex exec 等)。セッションの起動・終了に関わる
  • スラッシュコマンド:対話セッション内で /○○ と打つもの(/plan/review 等)。AI への指示を構造化する
  • 設定ファイル~/.codex/config.toml に書く永続設定。MCP サーバ登録やモデル切り替えなど

実務で毎日触るのは 1 と 2 です。3 は初期設定時に 1 回触って終わり。本記事の 10 選もシェル系 6 個・スラッシュ系 4 個の構成にしました。

実務でよく使う Codex CLI コマンド 10 選

Codex CLI 実務で使う10コマンド一覧(シェル系6個+スラッシュ系4個)

1. codex(引数なしで起動)— 対話セッションを始める

用途:プロジェクトのディレクトリで codex とだけ打つと対話セッションが立ち上がります。最初に覚えるべきコマンドです。

実行例cd ~/work/my-project で対象フォルダに移動 →codex でセッション開始 → 自然文で「先月の請求書 CSV を月別に集計して」と頼むだけ。

補足:起動時の作業ディレクトリが Codex の作業範囲になります。顧問先には「ファイルが置いてあるフォルダの中で起動してください」と必ず伝えています。デスクトップで起動して全ファイルを読まれるトラブルを防ぐためです。

2. codex login — 認証する(最初の 1 回だけ)

用途:初回利用時に ChatGPT アカウントまたは API キーで認証します。ブラウザ認証がデフォルトです。

実行例codex login でブラウザ経由のアカウント認証、codex login --with-api-key で API キー直接入力、codex login --device-auth で SSH 経由のリモート認証。

補足:ChatGPT Plus / Pro / Business 加入者は API キーではなくアカウント認証を推奨します。Plus の契約料金内で Codex が使えるため、API 従量課金が発生しません。顧問先で毎回確認しているポイントです。

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3. codex exec — 1 回限りの作業を実行する

用途:対話セッションを開かず、1 行のコマンドで Codex に作業させます。スクリプト組み込みや定期実行に使います。

実行例codex exec "data フォルダの CSV を全部読み込んで月次サマリを output.md に書き出して"

補足:cron や launchd と組み合わせれば、毎朝 9 時に「昨日の売上 CSV を集計してメール本文を生成」といった自動化が組めます。私たちの顧問先では、経理担当の月初作業を codex exec でほぼ自動化した例があります。

4. codex resume — 前回の続きから再開する

用途:前回の会話を引き継いで作業を続けます。長期案件で状況説明をゼロからやり直す手間を省くコマンドです。

実行例codex resume でセッション一覧から選択、codex resume --last で現在のディレクトリの最新セッションを即復帰、codex resume --last --all で全プロジェクト横断の最終セッションに復帰。

補足:「毎日 30 分だけ Codex に集計を頼む」運用が中小企業で増えており、私たちはこのコマンドを「業務日報モード」と呼んで顧問先に共有しています。

5. codex cloud — クラウド側のタスクを呼び出す

用途:Codex クラウド上の長時間タスクをローカルターミナルから操作します。Goal Mode で投げた数時間がかりタスクの進捗確認・取り込みに使います。

実行例codex cloud で対話ピッカーが開き、進行中・完了タスクの一覧から選択し、変更内容をローカルプロジェクトに反映できます。

補足:Goal Mode で「土日に競合サイト 20 社をリサーチして比較表を作って」と投げ、月曜朝に codex cloud で取り込む使い方ができます。

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6. codex mcp — MCP サーバを追加する

用途:Codex が外部ツール(Slack、Notion、Google Drive、社内 DB など)にアクセスできるよう Model Context Protocol サーバを登録します。

実行例codex mcp add notion --command "npx @notion/mcp-server" で Notion 連携を有効化、codex mcp list で登録済み一覧を確認。

補足:登録内容は ~/.codex/config.toml に保存されます。顧問先で MCP を導入する際は、まず Slack か Notion のどちらかひとつだけ繋ぐところから始めるのが定石です。一度に複数繋ぐと挙動が読みにくくなります。

7. /plan — 複数ファイルを触る前に計画を出させる

用途:対話セッション内で /plan と打つと、これからの作業手順を先に提示してくれます。実行前のレビューが入るため暴走を防げます。

実行例:「顧客一覧 CSV を担当営業ごとに分割して、それぞれメール添付するスクリプトを書いて」と頼んだ後に /plan。Codex が「1. CSV を読み込む / 2. 担当者列でグループ化 / 3. メール本文テンプレートを用意…」と手順を提示するので、合意できたら「OK、進めて」と返します。

補足:非エンジニアの方が Codex を使うときの最大の不安は「勝手にファイルを書き換えられること」です。/plan を必ず挟む運用ルールにすることで安心して任せられるようになります。顧問先で必ずインストールする運用習慣の 1 つです。

8. /review — コミット前にコードレビューさせる

用途:Codex 自身が書いた変更を、Codex に自分でレビューさせる「セルフレビュー」用のスラッシュコマンドです。

実行例:修正作業が完了した後に /review。変更点・潜在バグ・改善提案を箇条書きで出力するので、指摘に従って追加修正を依頼します。

補足:開発に詳しい社員がいない中小企業ほど効果が大きいコマンドです。私たちは顧問契約で必ず /review を挟んでから人間がチェックする運用にしており、第三者レビューの感覚を AI で代替できます。

9. /diff — 何が変わったかを確認する

用途:直近の Codex の作業でファイルがどう変わったかを差分表示します。Git の diff と同じ画面で、追加行と削除行が色分けされます。

実行例:長めの依頼を投げた後に /diff。変更ファイル一覧と各ファイル差分を確認し、意図と違う変更があれば「この変更は取り消して」と指示します。

補足:「頼んだはずの作業の他にも、なぜか別ファイルが書き換えられていた」というトラブルを防ぐコマンドです。3 〜 5 ファイル以上に触れる依頼を投げた後は必ず /diff、という社内ルールにすると事故が激減します。

10. /compact と /clear — セッションを軽くする / 切り替える

用途:長時間セッションが重くなってきたときに /compact で会話履歴を要約圧縮、別作業に切り替えるときに /clear で履歴をリセットします(セッションは閉じない)。

補足:Codex CLI には会話が長くなるほどレスポンスが鈍くなる性質があります。1 〜 2 時間作業したら /compact を 1 回挟む、別案件に切り替えるときは /clear、というリズムを身につけると快適です。顧問先のオンボーディング時に必ずこの 2 つをセットで教えます。

Goal Mode・Sites・Annotations を呼び出すコマンド

新機能を呼び出すコマンドも整理しておきます。10 選には入れませんでしたが、業務シナリオによっては毎日使うことになります。

Goal Mode の呼び出し方

Goal Mode は「数時間〜半日かかる大きな目標」を Codex に丸投げして自律進行させる機能です。対話セッション内で「goal: 」プレフィックスをつけて依頼します(例:goal: 競合 SaaS 3 社の価格表をリサーチし比較表を作成)。タスク分解・実行・自己チェックが自動で行われ、結果は codex cloud で取り込みます。

Sites の呼び出し方

Sites は Codex が自動で簡易ダッシュボードを生成する機能です。対話セッション内で「sites を使って、月次売上の推移を表示するダッシュボードを作って」のように依頼します。データソース(CSV や API)を指定すれば、グラフ付きの Web ページが生成され、非エンジニアでも社内共有できます。

Codex Sites とは|AI がダッシュボードを作る新機能
CodexCodex Sites とは|AI がダッシュボードを作る新機能

Annotations の呼び出し方

Annotations は Codex 内蔵ブラウザで開いた Web ページに直接コメントを書き込み、「ここをこう直して」と指示する機能です。該当箇所を選択して Annotation を追加するだけで、Codex が該当 HTML/CSS を特定して修正します。コマンドではなくマウス操作主体です。

中小企業の業務自動化シナリオ別おすすめ組み合わせ

10 個のコマンドをどう組み合わせるかは、業務シナリオで変わります。私たちが顧問先で実際に使っている代表的な組み合わせを 3 つ紹介します。

シナリオ A:経理・月次集計の自動化

  • 主要コマンド:codex exec + cron / launchd、補助に codex resume --last で前月の指示を再利用
  • 運用イメージ:毎月 1 日朝 9 時に前月分の請求書 CSV を集計し、月次サマリを自動生成。経理担当者は確認するだけ

シナリオ B:営業メール・提案資料の量産

  • 主要コマンド:対話セッション + /plan + /review + /diff
  • 運用イメージ:顧客リスト CSV を渡しパーソナライズメール下書きを依頼 → /plan で構成承認 → /review でセルフチェック → 承認後に送信

シナリオ C:社内ダッシュボード・週次レポート

  • 主要コマンド:対話セッション + Sites + codex cloud、補助に Goal Mode
  • 運用イメージ:金曜夜に Goal Mode で「来週の経営会議用ダッシュボード作成」を投げ、月曜朝に codex cloud で取り込む

10 選を覚える順番

59 種類を一気に覚える必要はありません。私たちが顧問先でお伝えしている学習順序です。

Codex CLI を4週間で習得するロードマップ
  • 1 週目codexcodex login。対話の成立に集中
  • 2 週目/plan/review/diff を追加。安全に作業を任せる土台
  • 3 週目codex resume/compact/clear を追加。長時間運用に対応
  • 4 週目以降:業務シナリオに応じて codex execcodex mcpcodex cloud

初期段階で覚えなくていいのは codex doctorcodex configcodex apply あたり。トラブル時にエンジニアが触るもので、非エンジニアが暗記する必要はありません。

Claude Code との使い分け

私たちは顧問先で Codex CLI と Claude Code を併用しています。Codex CLI は ChatGPT Plus / Pro 加入者で料金内に収めたい・MCP プラグインを多用したい・Goal Mode で大型タスクを任せたい場合に、Claude Code は長文ドキュメントの執筆・複雑なロジック設計・SaaS 連携を自前 Skill で組みたい場合に向いています。両方並行運用する場合は、プロジェクトごとに「このフォルダは Codex」「このフォルダは Claude」と物理的に分けるとコマンドの混乱を防げます。

Claude Code vs Codex 徹底比較|両方使う実務者の結論

まとめ:10 個のコマンドで Codex CLI は実務投入できる

Codex CLI のコマンドは 59 種類ありますが、中小企業の業務自動化に必要なのは本記事の 10 個でほぼ足ります。シェル系 6 個(codex / login / exec / resume / cloud / mcp)とスラッシュ系 4 個(/plan / /review / /diff / /compact/clear)。これだけ覚えれば、経理集計の自動化から提案資料量産、社内ダッシュボード生成まで対応できます。

株式会社Fyveは、Codex CLI を含む AI ツールの中小企業向け導入支援を専属AI活用顧問サービスとして提供しています。コマンドの暗記ではなく、業務シナリオに沿ったコマンドの組み合わせ設計が、AI 活用で成果を出すうえで一番重要です。私たちはその設計と運用伴走をご提供しています。

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