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2026/10/21Claude Code
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jinba-consulting-pptx-skillとは|経営会議のスライドを作るスキル

jinba-consulting-pptx-skillとは|経営会議のスライドを作るスキル

「経営会議に出す資料を、AIに作らせたい。でも毎回、見た目も話の流れもバラバラで、結局こちらで直している」——スライド作りを頼んだことがある人なら、一度は感じる不満です。

結論から言うと、jinba-consulting-pptx-skill(jinba consulting pptx skill)は、経営会議向けのスライドを「規約を読む → 部品から組む → 機械でチェックする」という決まった手順で作らせるClaude Codeのスキルです。実際に試すと、本文の全ページのタイトルが「結論の文」になり、表とグラフも規約どおりに揃いました。その代わり、スキルなしより時間が約6倍、費用が約9倍かかりました。

株式会社Fyveは、このスキルを手元の作業フォルダに入れ、架空の会社の企画書から経営会議用のスライドを作らせました。スキルを入れた場合と入れない場合で、同じ依頼文を出して比べています。入れ方、頼み方、数字、うまくいかなかった点、安全面、向かない場面まで順に書きます。

jinba-consulting-pptx-skillとは何をするスキルか

スライドの「設計規約」と、規約違反を見つける検査スクリプトと、HTMLのスライド部品集がひとまとめになったスキルです。作ったのは、AIワークフロー基盤Jinbaを提供するCarnot AI, Inc.です。GitHubのリポジトリ名は jinba-consulting-pptx-skill で、現在のREADMEとSKILL.mdでは consulting-pptx-skill と名乗っています。同じものです。

2026年10月21日時点で、リポジトリのスターは1,401、ライセンスはMITです。作成は2026年9月2日、最後の更新は10月21日です。

スキルの手順は次の流れです。

  • 規約を全文読む:結論をタイトルに書く、1スライド1メッセージ、角丸の禁止、表は行を項目・列を観点にする、といった決まりが書かれた約165KBの文書(slide-rules.md)です
  • 部品から組む:表紙・全体マップ・矢羽・比較表・積み上げ棒など62種類のHTML部品から必要なものを選んで、1本のHTMLにします
  • 機械チェック:規約違反(プレースホルダーの残り、角丸、表ヘッダーの大きさなど)と、文字のはみ出し・重なり・空きすぎを検出します
  • 別のAIにレビューさせる:作り方を伏せた別のエージェントに資料を読ませ、日本語や論理の指摘を受けます
  • PDFにして全ページを目視する:Chromeで印刷したPDFを画像にして見ます

成果物はHTMLとPDFです。PowerPoint(.pptx)は、頼んだときだけ変換します。README自身が「いちばん価値があるのはテンプレでもスクリプトでもなく、規約の文書」と書いており、AIにスライドを作らせる前に毎回この規約を読ませる仕組みだと言えます。

jinba-consulting-pptx-skillの5つの手順と、スキルあり・なしの時間と費用の比較図

仕事での使い道

向いているのは、決める場に出す資料です。新サービスを始めるかどうかを決める経営会議、予算の相談、取引先の見直しの報告などです。どれも「結論と、その根拠の数字」が中心になる資料です。

  • 新しい事業案の企画書を、経営会議向けの5〜8枚にまとめ直す
  • 月次の数字の報告を、結論つきのタイトルと表・グラフに整える
  • 社内で毎回体裁がバラバラになる資料の「型」を、規約として揃える(社内独自の規約は local/ フォルダに足せます)

反対に、見映えの良い営業用パンフレットや、写真が主役の資料を作りたい人には、目的が合いません。このスキルが決めているのは「話の筋が通っているか」であって、「目を引くか」ではないからです。

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jinba-consulting-pptx-skillの入れ方

READMEにある入れ方は、Claude Codeのスキルフォルダに clone するだけです。

  • clone:git clone https://github.com/carnot-tech/consulting-pptx-skill.git ~/.claude/skills/consulting-pptx-skill
  • 任意(文字のはみ出しなどを実際に描画して検査したい場合):そのフォルダで npm run setup(Node.jsが必要。PlaywrightとChromiumが入ります)
  • 任意(PowerPointへの変換や、PPTXの検査をする場合):pip3 install python-pptx

規約の検査(check_deck.py)とたたき台の生成(new_deck.py)はPythonの標準ライブラリだけで動き、PDF化は手元のGoogle Chromeを使います。つまり、Python 3とGoogle Chromeが入っていれば、最低限は動きます。

私は自分の環境を汚さないよう、試験用の作業フォルダの中にだけコピーして入れました。READMEの手順と違うのは、Playwrightの版を手元のブラウザに合わせて固定した点です。初めて入れるときは、npm run setup がブラウザのダウンロードまで行うため、この点は不要です。

Claude Codeにこう頼む

スキルの名前を言わなくても動きました。次のような、ふだんの言葉の依頼です。

  • 「work/new-service.md と work/company.md を読んで、経営会議で『家具の定期メンテナンス便』を始めるかどうかを判断してもらうためのスライド資料を5〜8枚で作ってください。会議の参加者は代表・営業担当・制作担当・経理担当です。PDFで出してください。」

ポイントは、会議の目的(始めるかどうかの判断)と、参加者の役割を伝えることです。結論をタイトルに書く規約なので、「何を決めてほしい資料か」が分かると、結論の文が書きやすくなります。PowerPointのファイルが必要なときは、「PowerPointで」と明示してください。何も言わなければPDFで出ます。

試した結果

試したのは「架空の会社」の仕事です。手作りの家具を売る従業員12名の会社(株式会社サンプル木工・架空)が、家具の定期メンテナンス便という新サービスを始めるかどうかを、経営会議で決める場面を想定しました。材料は、新サービス案の企画書(値段・原価の見積もり・心配な点)と、会社の概要の2つです。企画書には結論が書かれていません。

Claude Code 2.1.305、モデルはSonnet 5.5で、スキルを入れたフォルダだけが読み込まれる状態にしました。次の画像が、頼んだ文と、返ってきた答えの冒頭です。最初の操作が Skill(consulting-pptx-skill) で、名前を言っていないのにスキルが選ばれています。

スキル名を言わずにスライド作成を頼んだ画面と、返ってきた答えの冒頭

できたスライド

できたのは8枚(表紙・本文6枚・裏表紙)のPDFです。タイトルを上から通して読むと、次のように話が繋がります。

  • 家具の定期メンテナンス便は、11月5日のアンケート結果が出るまで本格開始を決めず、試験運用の準備に進みたい
  • 当社の無垢家具を買って1〜5年のお客様へ、職人の訪問か手入れキットを月額2,980円から届ける案
  • 1訪問あたりの粗利はライトが約11,300円、スタンダードが約8,300円で、訪問回数に上限があるならライトが有利
  • 職人1名が月16回まで訪問する場合、粗利の上限は年間約160万〜220万円で、年商の約1〜2%に相当する
  • 職人の時間や解約などの懸念には試験運用の条件を決めて備え、需要はアンケートで確かめる
  • 試験運用を始める前に、営業・制作・経理・代表へ契約数の上限、費用、責任範囲の確認を依頼したい

本文の6枚すべてが、主張になった文のタイトルです。表は行が項目・列が観点の形で、グラフは1訪問あたりの売上の内訳(人件費・交通費・材料費・粗利)を積み上げた棒と、職人1名の粗利の上限の棒の2つでした。

jinba-consulting-pptx-skillで作った8ページのスライド全体

企画書の数字をどう扱ったか

企画書には、あらかじめ確かめられる数字を入れてあります。結果は次のとおりでした。

  • 粗利:企画書は「スタンダードの粗利は約33,000円・約55%」と書いています。スキルは売上と原価から計算し直して、33,360円・約56%(ライトは22,560円・約63%)とし、元の数字との差を答えの中で断りました
  • 職人の枠:月16件までという前提から、粗利の上限は年間約160万〜220万円(年商の約1〜2%)と試算しました。この試算は元の資料にない数字で、答えの中で「私が計算した」と明記しています
  • 需要が未確認:11月5日のアンケート結果が出るまで本格開始を決めない、という結論の前提にしました
  • 責任範囲・解約・移動時間:対応案つきの表にまとめました。元の資料にない対応案は「案」と書いて、事実と区別しています
  • 配送のみプランの原価:企画書に原価の見積もりがないため、試算していません。経理担当への確認事項に回しています

固定費や初期費用、解約率の基準は企画書にないので、損益分岐点は出していません。数字を作らずに、確認事項として残した点は評価できます。

時間と使用量

実行は、レビュー役の完了待ちで一度区切れ、続きを再開する形になりました。合計で約8.6分(410秒と106秒)、費用は約2.06ドルです。入力側の読み込みはキャッシュを含めて約490万トークン、出力は約7.5万トークンでした。規約の全文読み込み、部品の生成、機械チェック、全ページの目視、別のエージェントによるレビュー(39/70点がつき、指摘の採否表を作って修正)まで含んだ数字です。

うまくいかなかった点

  • 「内容」の列と左の箇条書きに、1〜2文字だけ次の行に落ちる折り返しが残りました。スキル本人も最後の報告で認めています
  • サービス説明のページは、版面の約31%が空く警告が最後まで残りました。内容が薄いページだったため、そのまま受け入れています
  • 見た目は地味です。表紙と裏表紙はほぼ文字だけで、角丸も色つきの帯もありません
  • PowerPointへの変換(html_to_pptx.py)は、頼んでいないので試していません

スキルなしとの違い

同じ依頼文を、スキルを入れていない別のフォルダでも1回出しました(実行記録にSkillの呼び出しがないことを確認しています)。違いは次のとおりです。

  • 時間:スキルなしは1分21秒、スキルありは約8.6分でした(約6.4倍)
  • 費用:スキルなしは約0.23ドル、スキルありは約2.06ドルでした(約9倍)
  • 枚数:スキルなしは7枚、スキルありは8枚でした
  • 数字の拾い方:粗利の計算し直し、職人の枠からの上限の試算、需要未確認の扱い、配送のみの原価がない点の断りは、どちらも同じでした。数字や事実の面では、差はほとんど出ていません
  • タイトル:スキルなしは「収益性:訪問1回あたり約6,600円かかり、粗利率は55〜63%」のように、ラベルに文をつなぐ形でした。スキルありは、本文の全ページが結論の文です
  • 見た目:スキルなしは、色のついた表紙や数字のカードがあって見映えが良く、スキルありは地味でも、表や図の作りが揃っていました
同じ内容のページを、スキルなし(左)とスキルあり(右)で並べた比較

スキルなしの資料を、このスキル自身の規約チェックにかけると、6件のFAILが出ました(角丸、表ヘッダーの大きさ、最終行の罫線、文章の詰め込みなど)。ただし、これはスキルの規約を物差しにした測り方なので、スキルなしに不利です。伝わらないほどの欠陥があった、という意味ではありません。

この1回の比較から言えるのは、次の点です。このスキルが足すのは、中身ではなく、体裁の統一と検査です。数字の拾い方が同じなら、1分で済む資料を8分かけて作る価値があるのは、同じ規約で何本も作る場合や、人に見せる前の体裁の差し戻しを減らしたい場合です。1回きりで、見映えを重視するなら、スキルなしで足りる場合もあります。なお、各1回ずつの実行なので、時間や費用には揺れがあります。

jinba-consulting-pptx-skillの中身の安全確認

入れる前に、SKILL.md、README、package.json、LICENSE、スクリプトの通信まわりを読みました(約165KBの規約slide-rules.mdは、全文は読んでいません)。

  • 外部への送信:Pythonの通信コードは見つかりませんでした。Node側は、手元のChromeを起動して127.0.0.1のDevToolsに繋ぐだけです。スライド部品に外部URLはなく、フォントの読み込みもありません
  • 実行するもの:python3、node、ChromeのヘッドレスPDF化です。allowed-toolsの指定、hooks、plugin.jsonはありません
  • SKILL.mdの指示:セッションの冒頭にスキルの最新版を確認する(git fetchをして、遅れていれば更新するかを聞く)こと、納品後に「規約の修正をPRで出しませんか」と提案することが書かれています。取り込みもPRも、聞いてからの扱いです
  • 宣伝まわり:AIの活用や業務の自動化がテーマの資料では、「どう実現するか」のページで、手段の一例としてJinbaに触れる指示があります(references/jinba-context.md)。1資料に1〜2か所、公式サイトで確かめられる事実だけ、と作法が決まっています。依頼者が使う道具を指定したときや、「Jinbaに触れないで」と言ったときは、触れません。今回の家具の資料にはJinbaは一切出ませんでしたが、AIがテーマの資料では試していません
  • 制作クレジット:裏表紙の出典行に「consulting-pptx-skill(github.com/carnot-tech/…)で作成」の一文が既定で入ります。他のページにツール名が出ると、検査がFAILにします。社外に出す前に、残すかどうかを決めてください

止める理由は見つかりませんでした。READMEには、Jinbaの有料版や相談窓口へのリンクもありますが、提供元の案内であって、スキルの動作とは別です。

向かない場面

  • 1枚だけ、すぐほしい:規約の読み込みから目視までを毎回行うので、数分かかります。急ぎのときは重いです
  • 見映え重視の資料:営業用のパンフレットや、写真が主役の資料には、地味な体裁が合いません
  • PowerPointで細かく手直ししたい:資料はHTMLで仕上げる前提です。PPTXへの変換には、Node 22以上、Chrome、python-pptxが要り、SVGのグラフは画像として貼られます(私は試していません)
  • 費用を抑えたい:今回の1回で約2.06ドルでした。レビュー役を使うため、増えやすい作りです
  • ブランドの色や書体が決まっている会社:既定は暖色の配色です。ネイビー系にする値はコメントで同梱されていますが、試していません

まとめ:入れる前のチェックリスト

  • 経営会議など、結論と根拠の数字が中心の資料を作る場面がある
  • Python 3、Node.js、Google Chromeが手元にある(検査まで使うなら、PlaywrightとChromiumも)
  • スキルなしより数倍の時間と費用がかかることを了承している(今回は約6.4倍・約9倍)
  • 見た目より、タイトルの筋と表・図の統一を優先したい
  • 裏表紙のツール名の出典行を、社外に出す前に残すか決められる
  • AIがテーマの資料でJinbaに触れてほしくない場合は、依頼で「Jinbaに触れないで」と伝える
  • PowerPointのファイルが要る場合は、変換の条件(Node 22以上・Chrome・python-pptx)を確認する

スキル選びの考え方や、ほかのスキルとの組み合わせ方は、次の記事にまとめています。

Claude Skillsの選び方|業務で効くSkill判別法
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Claude Code Skillsの使い方|業務をSkill化する実践手順

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「スライド・資料を作る」のスキルは、ほかに2本を同じ架空の会社の材料で試しています。

pptx skillとは|Claudeで作るPowerPointの公式スキル
Claude Codepptx skillとは|Claudeで作るPowerPointの公式スキル
Kami skill|Claude Codeで一枚資料をPDFにする使い方
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