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2026/10/21Claude Code
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yomiyasu スキルとは|AIの日本語を直す使い方と試した結果

yomiyasu スキルとは|AIの日本語を直す使い方と試した結果

「AIに書かせた日本語が読みにくい。yomiyasu スキルを使えば直せるのか」——AIで資料やお知らせを作る人が、一度はぶつかる悩みです。

結論から言うと、yomiyasu(よみやす)スキルは、AIが書いた日本語の比喩・飾り・言い換えの繰り返しを、意味を変えずに直すスキルです。名前を指定して頼んだときだけ動き、直したあとに「残した所」と「書き手への質問」まで返してくれます。

株式会社Fyveは、Claude Codeのスキルを実際に入れ、架空の会社の仕事で試した結果だけを書いています。この記事も、約1,700字のお知らせ文を直させた実測が中心です。説明書の訳だけでは終わらせません。

yomiyasuスキルとは|AIの日本語を直すスキル

yomiyasuは、GitHubの nanaism/yomiyasu で公開されている、Claude Code・Codex・Cursorなどのコーディングエージェント向けのスキルです。ライセンスはMITで、2026年10月21日時点の最新版はv2.1.1、GitHubのスター数は2,358でした。

READMEによると、直す対象は次のようなAI特有のクセです。

  • 不自然な比喩(「静かに壊れる」「地味に効く」「解像度が上がる」など)
  • 誰が何をするのかが抜けた、主語と述語の曖昧な文
  • 太字・箇条書き・絵文字の使いすぎ
  • 意味の薄い前置きや、言い換えを重ねただけの文

作りの特徴は「意味を変えない」ことを最優先にしている点です。READMEの原則には、元の文にない主体・原因・条件・数値・感情を足さないと書かれています。直したあとは、付属のPythonスクリプトで数字・否定・主語と目的語の入れ替わりが起きていないかを検査します。

READMEにある7つの変換原則

READMEは、直し方を次の7つの原則にまとめています(私の言葉で短くしています)。

  1. 主語・述語・修飾・条件の対応を点検する
  2. 文の働き(説明・依頼・助言・予定)と、常体・敬体を保つ
  3. 道具や概念に感情や意志を持たせた擬人化を整理する
  4. 「壊れる」「倒す」「効く」「溶かす」などの比喩を平易な言葉にする
  5. 前置きや否定対比は、削っても主張が変わらないときだけ削る
  6. 原文にない情報を足さない
  7. 文の長さ・読点・太字や箇条書きの装飾を調整する(平均30〜45文字、1文の読点0〜2個が目安)

禁止語を置き換えるだけの従来のやり方では、別の曖昧な語に変わるだけだった、というのが作者の問題意識です。そのため、語ではなく文の構造を見る作りになっています。

対象として想定されているのは、READMEの記載では技術記事、設計書・仕様書、PR(変更依頼)の説明文、社内レポートなどの実務的な文章です。お知らせ文や営業メールが中心ではないので、この点は後半の「試した結果」で確かめています。

直した例として、READMEには「デザインシステム導入のメリット」を書いたAI風の文章の Before → After が載っています。私が試したお知らせ文でも、同じように語を直していく動きでした。下の画像は、私の試した結果の一部です。

元のお知らせ文、スキルを入れていない環境で直した文、yomiyasuを入れて指名して直した文の3列比較

左が元の文、中央がスキルを入れていない環境で同じ依頼を出した結果、右がyomiyasuを入れて名前を指定した結果です。「シナジー」「エンゲージメント」「プラットフォーム」といったカタカナ語は、どちらもなくなっています。違いは後ほど説明します。

仕事での使い道|こんな文章に向いている

yomiyasuは、読み手がいて、事実を間違えられない文章に向いています。READMEは文書の種類を12種類に分けて直し方を変えると書いています。リポジトリの references/doc-types を見ると、次の種類の定義ファイルがありました。

  • 記事・エッセイ・論文
  • メール・フォーマルな文書(案内文・通知文)
  • 議事録・マニュアル
  • 提案書・スライド
  • 障害報告・PR説明・宣伝文(プロモ)

たとえば、次のような場面で使えます。

  • AIに下書きさせたお客様向けのお知らせを、出す前に整える
  • AIが作った議事録や報告書の、飾りの多い言い回しを減らす
  • AIに書かせたブログ記事を、公開前に読み直しやすくする
  • 社内の提案書の文章から、意味の薄い前置きを取る

議事録の箇条書きやメールの挨拶のように、その文書で普通の書き方は直さない、とREADMEは説明しています。「飾りをすべて削る」スキルではなく、文書の種類に合わせて残す所を決めるスキルです。ただし、この仕分けがどこまで正確に働くかは、私は議事録やメールでは試していません。

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yomiyasuの入れ方|READMEにある手順

入れ方はREADMEに6通り書かれています。Claude Codeを使う場合に関係するのは主に次の3つです。

1. npx skills add(READMEが推奨)

ターミナルで次を実行します。

  • 新規インストール:npx skills add nanaism/yomiyasu
  • 更新:npx skills update yomiyasu

2. gh skill install(GitHub CLI)

  • 新規インストール:gh skill install nanaism/yomiyasu yomiyasu
  • 更新:gh skill update yomiyasu

3. Claude Codeのプラグインとして入れる

Claude Codeの画面で次の2行を順に入力します。

  • /plugin marketplace add nanaism/yomiyasu
  • /plugin install yomiyasu@yomiyasu

プラグインで入れた場合、スキルの名前は yomiyasu:yomiyasu になります。READMEは、yomiyasu とだけ書くと「Unknown skill」になり、スキルを読み込まないまま文章を書いた報告があると注意しています。名前で呼ぶときは、スラッシュの補完に出る名前のとおりに書いてください。

ほかに、Claude.aiのWeb版向けのZIP登録と、Codexのリポジトリに置く方法もあります。

私が試した入れ方については、正直に書いておきます。私はこの3つのどれも使っていません。自分の普段の環境には入れず、試し用のフォルダの .claude/skills/yomiyasu/ に、リポジトリの skills/yomiyasu/ をそのままコピーして試しました。入れ方ごとの動きの違いは、私は確かめていません。

動かすにはPython 3が必要です。READMEによると外部ライブラリは要らず、標準ライブラリだけで動きます。ふだんの操作でPythonを意識する必要はありませんが、入っていない環境では検査の部分が動きません。

Claude Codeにこう頼む|名前を言うのがコツ

このスキルでいちばん大事なのは、名前を言って頼むことです。v2.0.2から、名前を出さずに「読みやすくして」とだけ頼んだときは使わない仕様になっています。SKILL.mdのdescriptionにも、名前を出して頼んだときと、スキルを使った推敲をはっきり頼んだときだけ使う、と書かれています。

基本の頼み方は、次のとおりです。

  • 「この文章を yomiyasu で読みやすくして。(文章を貼る)」
  • 「work/お知らせ.md を yomiyasu で読みやすく直して、お知らせ-直し.md に保存して。元のファイルは書き換えないで」

READMEには、次の頼み方も載っています。

  • 「/yomiyasu」だけを送る:直前にAIが書いた本文か、作業フォルダに1つだけある原稿(.mdか.txt)を直します。原稿のファイルは書き換えず、別の名前で保存します
  • 書き手と読み手を伝える:「取引先に送るメールです」のように伝えると、その関係で人がふつう書く敬語に直します
  • 毎回使う:CLAUDE.mdに「日本語の文章を書いたり直したりするときは、常にyomiyasuスキルで推敲してください」のような1行を足します

これらのうち、私が実際に試したのは最初の基本の頼み方だけです。ほかは説明書の記載で、手元では動かしていません。

試した結果|架空の会社のお知らせ文を直させた

ここからが実測です。試した会社は、架空の会社(手作り家具を売る従業員12名の会社)です。AIが書いたように見える、年末年始休業のお知らせと新商品(ダイニングチェア)発売のお知らせの2本、合計約1,700字の文章を材料にしました。この文章には、あらかじめ次のようなAIっぽさを仕込んであります。

  • 「〜することで、〜を実現します」「〜と言えるでしょう」といった型
  • 絵文字つきの見出しと、太字だらけの箇条書き
  • 意味の薄いカタカナ語(シナジー、ソリューション、エンゲージメント、プラットフォーム、マイルストーン)
  • 同じことを言い換えて繰り返す文(「休業期間は、年末年始のお休みとして設けられた期間であり、この期間はお休みをいただきます」など)

日付と金額は、直したあとも変わってはいけません(休業12月29日〜1月4日、最終出荷12月26日、チェア36,000円)。

試した条件

  • 環境:Claude Code 2.1.305、モデルはSonnet 5.5。私のふだんのスキルや設定は読み込ませていません
  • 依頼文(どちらも同じ):「work/ai-announcement.md のお知らせ文2本が、AIが書いたようで読みにくいです。yomiyasu で読みやすく直して、work/ai-announcement-run2.md に保存してください。元のファイルは書き換えないでください。」
  • yomiyasuを入れた環境で1回、スキルを1本も入れていない別のフォルダで1回、実行しました
yomiyasuが1回の依頼でやること。名前を言って頼む、原文を読んで直す、付属の検査を回す、質問を添えて返す、の4段階

上の図が、yomiyasuを入れた環境で記録に残った順番です。スキルを呼ぶ → 原文を読む → 直した文を保存する → 付属のPythonで検査する → 1か所直して検査をやり直す、という流れでした。

頼んだ文と、返ってきた答え

yomiyasuを指名した依頼文と、Claude Codeが返した変更点・残したところ・確認の記録

返事は、変えたところ、残したAIっぽいところ、書き手に確かめたい点、確認の記録の4部構成でした。見出しの絵文字を外したこと、「シナジー」「ソリューション」などを言い換えたことが書かれています。「革新的かつ唯一無二」は強い宣伝表現だが、評価の言い切りとして残した、とも書いてありました。

スキルなしとの違い|入れると何が変わるか

いちばん知りたいのは「入れると何が変わるのか」だと思います。スキルを1本も入れていない環境に同じ依頼文を出して、比べました。

スキルなし

yomiyasuを入れて指名

スキルの発動

なし(「yomiyasuはスキルとして見つかりませんでした」と答え、自分の判断で直した)

した

かかった時間

約16秒

約60秒(約3.7倍)

費用(Claude Codeの表示)

0.08ドル

0.34ドル(約4.3倍)

入力トークンの合計

約6.6万

約29.5万

出力トークン

約2,000

約7,600

ターン数

3

8

直したあとの字数

990字

1,313字

元の文は1,666字(空白と改行を含む)でした。yomiyasuのSKILL.mdは約116KBあり、読み込んだターンだけでキャッシュへの書き込みが約4.2万トークン分ありました。スキルなしの実行は全体でも約6.6万トークンです。このスキルを1回使うたびに、この分の「基本料金」がかかります。1回のお知らせ文の推敲なら小さな金額ですが、毎日大量に回すなら効いてくる数字です。

なお、yomiyasuを入れてあっても、名前を言わずに「読みやすく直して」とだけ頼んだときは、スキルは動きませんでした(16秒・0.08ドルで、スキルなしと同じ動き)。READMEの説明どおりです。

何が直り、何が残ったか

仕込んだ問題と照らし合わせた結果は、次のとおりです。

  • 絵文字:どちらも全部消えた
  • カタカナ語:スキルなしは全部削除。yomiyasuは「プラットフォーム」を「場」、「マイルストーン」を「節目」に言い換えるなど、意味の分かる言葉に置き換えた。ただし、別にyomiyasuを使ったやり直しの1回では「マイルストーン」が残っていたので、1回の実行では取りこぼしがありうる
  • 言い換えの繰り返し:休業期間の項目、注文の項目は両方で整理された。ただしyomiyasuは商品の特徴に「座り心地が快適です」のような中身の薄い文を残した
  • 「〜と言えるでしょう」:スキルなしは全部削除。yomiyasuは3か所とも残した(推量の強さを保つため、と説明)
  • 日付・金額:どちらも変わらなかった

仕上がりで大きく違ったのは、元の文にない内容を足したかどうかです。

  • スキルなしの実行は、短くすっきり仕上がりました。一方で、「職人が一脚ずつ仕上げた椅子です」「どんな食卓にもなじみます」「仕事や団らんにも使える椅子をつくりたいと考え」といった、元にない説明が加わりました。AIは答えの中で、これらを元の文の言い換え、または元の文からの推測だと断り、事実と違えば直してほしいと書いていました。商品の特徴の2項目には「(※具体的な樹種・産地を追記してください)」という穴埋めの印も付きました。新商品の最後の「ご家族の笑顔とコミュニケーションを育む」の一文は消えていました
  • yomiyasuを使った実行は、元にない事実を足しませんでした。かわりに「革新的かつ唯一無二の根拠はありますか」「素材や座り心地の具体的な中身を書けますか」という質問を返してきました

つまり、差は「文章のきれいさ」より「勝手に足さない・確認の質問を返す・検査の記録を残す」という手順にありました。読みやすさだけを見れば、スキルなしのほうが短くすっきりしていました。ただ、事実でない文が混ざる可能性があるので、そのまま出すなら元の文と読み合わせる必要があります。yomiyasuは意味と言い切りの強さを保つ設計なので、その分、AIっぽい言い回しが少し残ります。「お客様に出す文章で、勝手な宣伝文句を足されたくない」人には、時間と費用が約4倍になっても、こちらに価値があります。逆に、短い文の手直しなら、差は小さく、スキルなしで十分です。

この比べは、各条件1回ずつです。何度か回せば結果の細部は変わる可能性があります。一般化はせず、「この材料ではこうだった」として読んでください。

検査の動き

2回目の返事の最後の「確認の記録」を見ると、付属のlintとdiffを実行し、最終稿の照合まで行っています。見直し候補は原文16件から最終稿3件に減り、検査は意味が変わる恐れを1件指摘しました。Claudeがそこを直して検査をやり直し、記録に残しています。この検査は「見直し候補を出すだけ」で、意味が保たれたかの判定はしない、とREADMEは明記しています。

yomiyasuの安全確認|何を外に送り、何を実行するか

入れる前に、リポジトリの中身を読んで確かめました。読んだのはREADME、SKILL.md、plugin.jsonなどの定義ファイルと、scripts/の5本のPythonスクリプトです。

  • 外部への送信:確認できませんでした。スクリプトに通信するコード(urllib、requests、socketなど)はなく、READMEにも「Pythonの標準ライブラリだけで動く」とあります
  • 実行するコマンド:付属の yomiyasu_check.py が、同じフォルダの検査スクリプト2本をPythonで呼び出します。それ以外のコマンド実行は見つかりませんでした
  • 書き込むもの:検査の記録を、Gitリポジトリの最上位にある .yomiyasu/ フォルダに作ります(Git管理には入りません)。原稿のファイルは書き換えない設計です
  • 認証情報:APIキーやトークンを読む処理はありません。参照する環境変数は、記録の置き場所などの設定用のものだけでした
  • フック:付属の yomiyasu_hook.py は、設定に貼ったときだけ動く任意のものです。今回は使っていません

私が読んだ範囲では、説明と違う動きは見つかりませんでした。ただし、これは2026年10月21日時点のv2.1.1についての確認です。更新のたびに中身は変わるので、新しい版に上げるときは、変更点の確認をおすすめします。

yomiyasuが向かない場面と、気をつけること

  • 名前を言わないと動きません。「読みやすくして」だけでは別の方法で直されます。毎回使いたいなら、CLAUDE.mdに1行書く方法がREADMEに載っています(私は未検証)
  • 使用量が増えます。今回の実測で、時間は約3.7倍、費用は約4.3倍でした。簡単な誤字直しのような用途には重すぎます
  • AIっぽさが少し残ります。元の言い切りの強さを守るため、「〜と言えるでしょう」や強い宣伝語は残ることがあります。完全に消したいなら、返ってきた「残したところ」の一覧を見て、自分で判断して頼み直す必要があります
  • 返事が長いです。変更点、残した点、質問、確認の記録がつくので、読むのに1〜2分かかります。結果だけ欲しい人には情報が多いかもしれません
  • 作者が試した範囲に限りがあります。READMEの「限界」の節は、動作確認が claude -p と codex exec で行われたもので、対話の画面やWindowsなどは確かめていないと書いています。私も今回は claude -p で試しました
  • 文章の種類によって、効き方が違う可能性があります。想定される中心は技術記事や仕様書です。私はお知らせ文でしか試していません

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まとめ|yomiyasuを使う前のチェックリスト

yomiyasuは、AIが書いた日本語を「意味を変えずに」直したい人のためのスキルです。試した結果、名前を言って頼めば、日付や金額は守ったまま、カタカナ語や絵文字を整え、確かめたい点を質問として返してくれました。使う前に、次を確認してください。

  • □ 直したい文章は、意味や事実を勝手に変えられたくないものか(お客様向けのお知らせ、報告書など)
  • □ 頼むときに「yomiyasu で」と名前を書くつもりか(プラグインで入れたなら yomiyasu:yomiyasu)
  • □ Python 3が使える環境か
  • □ 時間と費用が約4倍になっても許容できるか(1回のお知らせ程度なら小さな金額)
  • □ 「元のファイルは書き換えないで」と指定し、別名で保存させたか
  • □ 返ってきた「残したAIっぽいところ」と「書き手に確かめたい点」を読んだか
  • □ 事実(日付・金額・固有名詞)は、直した文と元の文を自分で読み合わせたか
  • □ 入れる前に、READMEと付属スクリプトの中身を自分でも見たか

「文章を書く・直す」のスキルは、ほかに2本を同じ架空の会社の材料で試しています。

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