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2026/10/21Claude Code
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last30days スキルとは|直近30日の話題を調べる使い方と試した結果

last30days スキルとは|直近30日の話題を調べる使い方と試した結果

「取引先や競合の最近の動きを知りたい。ニュースサイトを見ても、現場の本音までは分からない」——仕事で調べものをする人が、一度は感じる悩みです。last30days スキルは、まさにここを狙ったスキルです。

結論から言うと、last30days(ラスト・サーティ・デイズ)スキルは、頼まれた話題について「直近30日に、ネット上の人たちが何と言っているか」を Reddit や Hacker News などから集めて、反応の多い順に並べ、まとめるスキルです。Claude Code に「◯◯の直近30日の話題を調べて」と頼む使い方になります。

株式会社Fyveは、Claude Code のスキルを実際に入れ、架空の会社(手作り家具を売る従業員12名の会社)の仕事で試した結果だけを書いています。スキルを入れた場合と、入れずに同じ依頼を出した場合を、実際に比べています。

last30days スキルとは|直近30日の話題を集めて並べるスキル

last30days は、GitHub の mvanhorn/last30days-skill で公開されているスキルです。ライセンスは MIT、2026年10月21日時点の版は 3.28.1、GitHub のスター数は64,891でした。

READMEは、このスキルを「賛成票・いいね・実際のお金(予測市場)で点数づけする、AIエージェント主導の検索エンジン」と説明しています。Google が編集者の書いた記事を集めるのに対して、last30days は「人」の投稿を集める、という位置づけです。

集められる場所は、READMEによると次のとおりです。

  • 鍵や登録なしで動く: Reddit、Hacker News、Polymarket(予測市場)、GitHub
  • 追加の設定が要る: X(旧Twitter)、YouTube、TikTok、Instagram、LinkedIn、Bluesky など

仕事での使い道は、たとえば次のようなものです。

  • 商談や打ち合わせの前: 相手の会社や人物について、この1か月の話題を調べる
  • 新サービスの検討: 導入しようとしているツールの評判や、使った人の不満を知る
  • 競合の把握: 「A と B の比較」を頼むと、話題の違いを並べてくれる(READMEに記載。今回は試していません)
  • 発信のネタ探し: 「いま盛り上がっている話題」を探す発見モード(READMEに記載。今回は試していません)

なお、スキルの本体は Python で書かれた検索プログラムで、Claude Code はそれを動かして結果を読み、文章にまとめる役です。この点は後の「中身の安全確認」でも関わります。

last30days スキルの入れ方|READMEにある手順

README が推奨している Claude Code への入れ方は、次の2行です。Claude Code の中で入力します。

/plugin marketplace add mvanhorn/last30days-skill
/plugin install last30days

Codex や Cursor など、Claude Code 以外でも使いたい場合は、次の方法が案内されています。

npx skills add mvanhorn/last30days-skill -g

READMEによると、この2つの方法を同じ Mac で両方使うと、/last30days が2つ表示されます。どちらか一方に絞ってください。

動かすには Python 3.12 以上が要ります。入っていない場合、スキルは次のように案内して止まる作りです(runtime.md の記載)。

  • Mac: brew install python@3.12
  • Windows: winget install Python.Python.3.12

私の環境では、すでに Python 3.13 が入っていたので、追加の導入は不要でした。スキル本体は、外部のライブラリを追加で入れる必要のない作りです(pyproject.toml の依存が空)。

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Claude Code にこう頼む|日本語の頼み方の例

スキルは、題目(調べたい話題)を渡して動かします。日本語で頼む例を挙げます。

「中小企業のAIエージェント導入」について、直近30日にネット上
(Redditやニュースサイトなど)でどんな話題が出ているか調べて、
経営者向けに日本語でまとめてください。

スキルの名前を指定したいときは、/last30days に続けて題目を書きます。

/last30days AI agents for small business

ここで、試して分かったことを先に書いておきます。題目は英語のほうがよく集まりました。理由は次の節のとおりです。

架空の会社で試した結果|スキル名なしで発動し、Redditの声を集めた

試したのは、手作り家具を売る従業員12名の会社の経営者が「中小企業のAIエージェント導入について、直近30日の話題を知りたい」と考えた場面です。

試した条件

田嶋の普段の環境を汚さないよう、作業用のフォルダにスキルを入れ、設定ファイルと調べた結果の保存先もそのフォルダに変えました。ブラウザのログイン情報を読む機能は切り、有料のキーは使っていません。この条件で動くのは、Reddit・Hacker News・YouTube と、Claude 側の Web検索です。X など、鍵やログインが要るソースは試していません。

頼んだ文は、次の1つだけです。スキルの名前は言っていません。

うちは手作り家具を売る従業員12名の会社です。「中小企業のAIエージェント導入」について、直近30日にネット上(Redditやニュースサイトなど)でどんな話題が出ているか調べて、経営者向けに日本語でまとめてください。

スキル名を言わなくても発動した

Claude Code は、依頼文だけで last30days スキルを呼び出しました(記録に Skill の呼び出しが1回残っています)。題目は、依頼から「中小企業のAIエージェント導入 (AI agents for small business adoption)」と日英を併記した形で渡されました。

かかった時間は143.8秒、やり取りは19回、費用は約0.67ドル、出力は7,968トークンでした。途中で、スキルの説明書を読み、検索プログラムを実行し、Web検索を4回追加しています。

last30days スキルが日本語の依頼に答えた画面。Redditの話題と国内調査の数字が日本語でまとめられ、末尾に英語の文が混ざっている

集まった中身と、返ってきた答え

保存されたファイルによると、集まったのは Reddit 19スレッド、Hacker News 18本、YouTube 3本です。社会的な投稿の日付は、保存ファイルで確認できた範囲では、すべて2026年9月27日〜10月21日に収まっていました。つまり、本当に直近30日の投稿です。YouTube は、3本とも字幕が取れておらず、答えには使われませんでした。

答えには、次のような内容が入っていました。

  • 「AIエージェントに会社を“CEO”として運営させる実験」への冷ややかな反応(r/passive_income、260ポイント、126コメント)。最多支持のコメント(133票)は「去年 ChatGPT で事業を作ろうとしたが、放置では回らず収入にもならなかった」という趣旨でした
  • 「実際に何に使っていますか」というスレッドが、r/smallbusiness で2件立っていたこと(ただし中身は取得できなかった、と答えに明記されていました)
  • Hacker News の「AIコーディングエージェントはコードを増やすが、ソフトウェアは増やさない」という記事に313コメントが付いたこと
  • 家具の会社への提案として、問い合わせの下書きや商品説明の作成など、顧客への影響が小さい業務から試す進め方

それぞれに、元のスレッドへのリンクと票数が付いていました。「誰がどんな言い方をしたか」を、自分で元の投稿に戻って確かめられるのが、このスキルの強みです。

うまくいかなかった点

  • 日本の話は、国内記事の引用が中心: 答え自身が「Redditなどの海外コミュニティが中心で、日本の中小企業に特化した議論は少なめ」と書いていました。日本の数字は、Web検索で補った総務省調査の引用(MCPC資料、ファイル名の日付は2026年3月31日)と Forbes JAPAN(2026年4月の記事)で、直近30日の話ではありません。答えの中では、それが区別されていませんでした
  • 英語が混ざる: 本文は日本語でしたが、「What I learned:」「KEY PATTERNS from the research:」「I'm now an expert on …」といった見出しや、末尾の「19 Reddit threads, 3 YouTube videos, …」の一文が英語のままでした。経営者に渡すなら、手で直す必要があります
  • 時間と費用がかかる: 次の節のとおり、スキルなしの約5倍でした
  • 先に直接実行した2回の試験では、日本語の題目だけだと3件しか集まりませんでした(下の補足)。今回は Claude が日英併記の題目にしたため、この問題は表に出ませんでした

補足: 検索プログラムを直接動かした場合

Claude を通さず、検索プログラムを直接動かして、題目の言語による違いも確かめました。英語の題目「AI agents for small business」は13.5秒で12件(Hacker News 6、Reddit 6)が集まり、日本語の題目「中小企業のAIエージェント導入」は8.0秒でReddit 3件だけ、「根拠が薄い」という警告が出ました。日本語だけで題目を渡すと集まりにくいことは、この結果からも言えます。

last30days の検索プログラムに英語の題目を渡した実行結果。Hacker NewsとRedditの話題が点数順に並んでいる
last30days の検索プログラムに日本語の題目を渡した実行結果。3件しか集まらず、根拠が薄いという警告が出ている
last30days が依頼から検索、点数づけ、まとめまでに行う流れと、鍵なしで動くソースと鍵が要るソースの図

スキルなしとの違い|同じ依頼を、スキルなしで出した結果

同じ依頼文を、スキルを入れていない環境でも出しました。Claude Code は、スキルを呼び出さず、Web検索を4回行って答えました。

スキルなしの Claude Code が同じ依頼に答えた画面。Web検索の結果を日本語でまとめ、Redditは調べられなかったと先に断っている
  • 時間・費用: スキルなしは30.6秒、約0.13ドル、出力2,625トークン。スキルありは143.8秒、約0.67ドル、出力7,968トークン。時間は約4.7倍、費用は約5.2倍でした
  • Reddit の声: スキルなしは、答えの冒頭で「Redditは検索ツールの制約で直接調べられませんでした」と断っています。経営者の体験談や失敗談は取得できていません。スキルありは、実際のスレッドと票数、コメントの趣旨をリンク付きで出しました。ここが最大の違いです
  • 数字の量: スキルなしは、導入率(中小企業13%、大企業28%)、最初の用途(問い合わせ対応)、コストの動向など、統計をたくさん並べました。ただし多くはベンダーやブログの数字で、答え自身が「出典の裏付けが弱い」「原典は確認できていません」と書き添えていました。この断り書きは丁寧です
  • 新しさ: スキルなしで日付が分かるのは、PYMNTS(10月12日付)と First Page Sage(10月6日付)など一部です。それ以外は日付が示されていませんでした。スキルありは、社会的な投稿の日付を確かめられましたが、Web側の数字は30日より古いものでした
  • 日本の中小企業への役立ち: どちらも、日本の話は国内の記事やブログの引用が中心で、薄いものでした。示唆は似ていて、どちらも「問い合わせ対応など、失敗しても被害が小さい業務から、人が確認する形で小さく試す」でした。スキルなしは「月数万円以内で1業務を3か月試す」と、期間と金額まで書いていました
  • 日本語の仕上がり: スキルなしは、全文が日本語でした。スキルありは、見出しや末尾に英語が混ざりました

私の見方をまとめます。調べた内容の「現場の生の声」と「直近30日の日付が確かめられること」が欲しいなら、スキルを入れる価値があります。一方で、統計の概観や、日本の中小企業向けの示唆が目的なら、スキルなしの Web検索でも近い内容が、5分の1の費用で、すべて日本語で得られました。速く安く済ませたいときは、スキルなしで十分な場面も多いと思います。

中身の安全確認|何を外に送り、何を実行するか

スキルは「あなたの代わりにプログラムを動かす」ものなので、入れる前に中身を読みました。リポジトリの SECURITY.md、SKILL.md、runtime.md、setup-wizard.md を読み、スクリプトの通信先の一覧を確認しています。

外に送られるもの

  • 調べる題目: 動いている全部のソース(Reddit、Hacker News など)と、Web検索に送られます。鍵なしの Web検索では DuckDuckGo などが使われます。したがって、社外秘の話題を題目にしないでください
  • AIの鍵を持っている場合の追加送信: Gemini・OpenAI・xAI・OpenRouter のキーが設定されていると、題目と候補の本文が、その提供元にも送られて並べ替えに使われます(SECURITY.md の記載)。他の用途で設定したキーでも対象になるので、注意が要ります
  • README と SECURITY.md によると、利用状況の送信(テレメトリ)や更新確認はありません。通信先の一覧を確認した範囲でも、説明と違う送信先は見つかりませんでした

実行されるもの・書き込まれるもの

  • allowed-tools は Bash、Read、Write、AskUserQuestion、WebSearch です。検索プログラムを動かすために、Bash が使えます
  • 初回セットアップをそのまま進めると、次の操作が行われます。~/.config/last30days/.env の作成、ScrapeCreators の無料アカウント作成(GitHub での認証)、Mac では yt-dlp の導入(Homebrew)、npx による3つのコマンドの導入(Digg・arXiv・Techmeme)。いずれも田嶋の環境の外に変更を加えるので、私は初回セットアップを通さず、設定を作業用のフォルダに置く形で試しました
  • 調べた結果は、既定では ~/Documents/Last30Days に保存されます。今回の保存先には、調べた内容のファイル(約63KB)のほかに、ライブラリ用のデータベースファイル(.last30days-library.db)も作られました。題目や集めた投稿が手元に残るので、社外秘の話題には使わない、保存先を会社の共有フォルダにしない、といった扱いが要ります

いちばん気をつけること: ブラウザのログイン情報の読み取り

X を使うために、初回セットアップはブラウザの Cookie(ログイン情報)の読み取りの同意を求めてきます。READMEによると、読むのは x.com の auth_token と ct0 だけで、ファイルには保存しません。ただし、これは自分のアカウントのログイン状態を、プログラムに使わせる許可です。

同意は、会社のアカウントではなく、必要になってから、よく考えて出してください。断る場合は BROWSER_CONSENT=false と FROM_BROWSER=off を設定します。Linux などでは、別の経路(agentcookie)で読まれる場合があるため、AGENTCOOKIE=off も合わせて設定すると、読み取りを止められます(SECURITY.md の記載)。

私の確認した範囲では、認証情報を持ち出したり、説明と違う動きをしたりする記述は見つかりませんでした。ただし、リポジトリは大きく(CHANGELOG だけで約17万バイト)、全行を読んだわけではありません。入れる前に、同じ項目を自分でも確認してください。

last30days スキルが向かない場面

  • 日本の話題を調べたい: 集まるのは英語圏の投稿が中心です。日本語の題目だけだとほとんど拾えず、今回の答えでも日本の数字は国内記事の引用でした。国内のSNSや掲示板の話題には、あまり向いていません
  • 社外秘や個人情報を含む話題: 題目が検索先に送られるため
  • Python や設定の変更を避けたい環境: 会社のパソコンでは、導入の許可が要ることがあります
  • 正確な数字が必要な調べもの: 集まるのは「人が言っていること」であり、事実の確認は別に必要です。READMEも、雇用情報の読み取りなどについて「何を意味するかは示すが、将来の計画を示すものではない」と書いています
  • 直近30日より古い話題: 名前のとおり、対象は直近30日です

まとめ|last30days スキルを使う前のチェックリスト

  • ✔ Python 3.12 以上が入っているか(python3 --version で確認)
  • ✔ Claude Code への導入は /plugin marketplace add と /plugin install の2行のみ(npx 版と二重に入れない)
  • ✔ 初回セットアップで何が書き込まれるかを読んでから進める(.env の作成、yt-dlp など)
  • ✔ ブラウザの Cookie の読み取りには、軽い気持ちで同意しない
  • ✔ 題目に社外秘や個人情報を入れない(全部のソースに送られる)
  • ✔ 題目は英語を併記する。日本語だけだと集まる件数が大きく減る(直接実行で、3件と12件の差)
  • ✔ 答えの英語の見出しや、30日より古い国内記事の数字が混ざっていないか、渡す前に読む
  • ✔ 時間と費用は、スキルなしの約5倍かかる(今回の例で143.8秒・約0.67ドルと、30.6秒・約0.13ドル)
  • ✔ 集まった内容は「人の声」であり、事実の確認は別にする
  • ✔ AIの鍵(Gemini・OpenAI・xAI・OpenRouter)を設定済みなら、題目と本文がそこへも送られると知っておく

今回は、X・TikTok などの鍵が要るソースと、使い続けたときの費用の変化は試していません。

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