「MEO対策を依頼したいけれど、費用がどれくらいかかるのか分からない」「見積もりを2社もらったが、金額の差が何の差なのか説明できない」——MEO対策の費用は、業者ごとに料金体系そのものが違うため、単純な比較がしにくい領域です。
結論から言うと、MEO対策の費用は月額固定型でおおむね月2万〜5万円、成果報酬型で日額500〜2,000円(1キーワードあたり)が目安です。ただし判断すべきは月額の数字ではなく、初期費用・契約期間・違約金まで含めた契約期間トータルの総額と、それに見合う来店が生まれるかどうかです。
株式会社Fyveは、ホームページ制作とあわせてGoogleビジネスプロフィール(GBP)の整備・運用を支援しています。この記事では、私たちが実際に見積書や契約書を読んできた経験をもとに、料金体系の中身・総額の比較方法・費用対効果の計算手順まで整理します。金額の数字は2026年8月時点で各社が公開している料金を横断して見た目安です。
MEO対策の費用相場【2026年8月時点】
まず全体像です。MEO対策には大きく5つの形態があり、費用の発生の仕方がそれぞれ違います。
形態 | 費用の目安 | 費用の発生の仕方 |
|---|---|---|
自社運用 | 0円(自社の作業時間のみ) | 金銭コストは発生しない。人件費として発生 |
初期設定スポット | 3万〜10万円(一括) | 一度だけ。以降の運用は自社 |
月額固定型 | 月2万〜5万円(業種により3万〜12万円) | 順位に関係なく毎月一定額 |
成果報酬型 | 日額500〜2,000円 × 上位表示日数 × キーワード数 | 順位が上がった日だけ。月ごとに変動 |
初期費用 | 0〜5万円 | 契約時に一度だけ。無料の会社も多い |
この表で注目してほしいのは、成果報酬型だけが「月いくら」で書けないことです。日額単価とキーワード数の掛け算なので、契約書を読まないと月額が確定しません。ここが費用比較で最初につまずくポイントです。
MEO対策の料金体系4種類と、費用の決まり方
月額固定型|順位に関係なく毎月一定額
月額固定型は、GBPの最適化・投稿更新・写真追加・口コミ対応などを包括的に代行し、順位の上下に関係なく毎月一定額を支払う方式です。相場は月2万〜5万円で、中心帯は3万〜5万円あたりに集まっています。
予算が読めるのが最大の利点です。年間予算を組む必要がある事業者や、複数店舗を抱えていて経理処理を簡単にしたい場合は、この方式が扱いやすくなります。
一方で、順位が上がっても上がらなくても同じ金額を払うことになります。だからこそ「毎月何をするのか」を契約前に確認する必要があります。投稿の本数、写真の追加枚数、レポートの有無まで見積書に書かれているかを見てください。
成果報酬型|日額 × 表示日数 × キーワード数
成果報酬型は、指定したキーワードでGoogleマップの上位(多くの会社は3位以内)に表示された日数に応じて課金される方式です。日額の単価は500〜2,000円のレンジで、800〜1,200円あたりが中心です。
「上位に出なければ払わなくていい」という点で導入しやすく見えます。実際、順位が安定しない立ち上げ期には合理的な選択になることもあります。
ただし費用が読めません。次の章で計算例を示しますが、キーワードを複数設定すると月額固定型を上回ることが普通に起こります。
初期費用|0〜5万円。何に対する費用か
初期費用の相場は0〜5万円です。GBPの初期設定、カテゴリ設計、競合調査、写真の整備といった「最初の1回だけ必要な作業」に対する費用です。
近年は「初期費用無料」をうたう会社が増えましたが、無料であること自体を選定理由にしないでください。初期費用を月額に上乗せして回収する設計になっていることがあり、その場合は長く続けるほど割高になります。初期費用と月額はセットで見るものです。
スポット型・コンサル型|自社運用を前提に費用を抑える
運用は自社で行い、設計とチェックだけ外部に頼む方式です。初期設定スポットで3万〜10万円、月次のコンサルティング(アドバイスのみ・作業は自社)で月2万〜6万円前後が目安になります。
担当者を1人置ける事業者であれば、この形が最も費用対効果が高くなりやすい選択肢です。運用の型さえ作ってしまえば、日々の投稿や口コミ返信は外部に出すほどの難易度ではないためです。
成果報酬型が「安く見えて高くなる」計算の仕組み
成果報酬型の見積もりを受け取ったら、必ず自分で掛け算をしてください。契約書に書かれているのは日額単価であって、月額ではありません。
日額1,000円で契約し、対策キーワードを3つ設定したとします。3つとも月25日間3位以内に入った場合の請求額は次のとおりです。
- 1,000円 × 25日 × 3キーワード = 月75,000円
- 年間では900,000円
月額固定型の相場が月2万〜5万円であることを踏まえると、成果報酬型のほうが高くつく計算になります。「成果が出たときだけ払う」という説明は間違っていませんが、成果が出続けたときの上限額を確認しないまま契約すると、想定の3倍の請求が届くことになります。
確認すべきは次の3点です。
- 対策キーワードは何個か——課金は原則キーワード単位です。個数がそのまま月額に効きます
- 月額の上限(キャップ)はあるか——上限を設けている会社もあります。無ければ青天井です
- そのキーワードに検索需要はあるか——競合がいないキーワードは簡単に3位以内に入ります。つまり課金だけが安定して発生し、来店は増えません
3つ目が最も重要です。「〇〇市 △△(自店の屋号に近い言葉)」のような、そもそも競合がいないキーワードを対策対象に設定されているケースがあります。これは成果の定義が緩いだけで、集客効果はほとんどありません。契約前に「どのキーワードで、どのエリアで、何位以内を成果とするか」を書面で確認してください。
業種によってMEO対策の費用相場が変わる理由
同じ月額固定型でも、業種によって提示される金額は変わります。目安としては、飲食店で月3万〜5万円、クリニックや不動産、士業などで月5万〜12万円あたりに分かれます。
差が生まれる理由は主に3つです。
- 競合の密度——同一商圏に同業が密集しているほど、上位表示に必要な施策量が増えます
- 1件あたりの利益額——顧客単価が高い業種は、多少高い費用でも回収できるため相場が上がります
- 口コミの重み——医療や士業のように、口コミの内容が意思決定を左右する業種は、返信対応の工数が大きくなります
自社の業種の相場を知りたい場合は、同業他社が使っている会社の料金表を見るより、自社の1件あたりの粗利から逆算するほうが確実です。計算方法は後述します。
MEO対策の費用は「月額」ではなく契約期間の総額で比較する
見積もりを比較するときに月額だけを並べると、判断を誤ります。実際に支払う金額は次の式で決まります。
総額 = 初期費用 + 月額 × 最低契約期間(+ 途中解約時の違約金)
たとえば次の2社を比べてみます。
項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 50,000円 |
月額 | 40,000円 | 30,000円 |
最低契約期間 | 12ヶ月 | 6ヶ月 |
6ヶ月時点の総額 | 240,000円 | 230,000円 |
12ヶ月時点の総額 | 480,000円 | 410,000円 |
「初期費用無料」のA社のほうが安く見えますが、1年で見るとB社のほうが7万円安くなります。しかも6ヶ月で成果が出なかったときに、B社は契約を終えられますが、A社は残り6ヶ月ぶんの支払い義務が残ります。
比較するなら6ヶ月時点と12ヶ月時点の2点で総額を出すのが実務的です。この2つを並べるだけで、月額の安さに引っ張られる判断を避けられます。
契約期間と解約条件が費用に直結する
MEO対策の契約は、最低契約期間が6ヶ月から12ヶ月に設定されていることが一般的です。これ自体は不当なものではありません。GBPの整備は効果が出るまでに数ヶ月かかるため、短期解約を前提にすると業者側も施策を組めないからです。
問題になるのは、その期間内に解約したときの扱いです。残存期間の月額を一括で請求される契約は珍しくなく、月額5万円・残り6ヶ月であれば30万円規模の請求になります。
私たちがお受けする相談の中にも、「安い業者に頼んだら何もしてもらえなかった」「解約しようとしたら違約金を請求された」というケースが実際にあります。金額そのものより、契約書を読まないまま押印していたことが原因になっていることがほとんどです。
契約前に必ず確認してください。
- 最低契約期間と自動更新の有無——自動更新なら、次の更新日がいつかまで確認します
- 解約予告の期限——「期間満了の1ヶ月前まで」など、申し出のタイミングが決まっていることが多くあります
- 中途解約時の違約金の計算方法——残存期間ぶんなのか、定額なのか
- GBPの管理権限は誰のものか——ここが業者名義になっていると、解約後にアカウントを取り戻せなくなることがあります
4つ目は費用の話に見えませんが、実質的に最も大きな損失につながります。GBPのオーナー権限は必ず自社アカウントで保持し、業者には管理者権限を付与する形にしてください。
自分でMEO対策をやる場合の実質コスト
自力でMEO対策を行う場合、金銭的なコストは0円です。GBPの登録・管理はGoogleが無料で提供しており、有料版は存在しません。「上位表示のための有料プラン」を提案されたら、それはGoogleの公式サービスではありません。
ただし作業時間は確実に発生します。継続的に必要なのは次の作業です。
- 基本情報(営業時間・電話番号・サービス内容)の正確な登録と更新
- 週1回程度の投稿更新
- 写真の定期的な追加
- 口コミへの返信
- カテゴリ・サービス情報の見直し
これを月あたり4時間、担当者の人件費を時給2,000円として換算すると月8,000円相当のコストになります。この試算で見ると、自社運用は月額固定型の4分の1から6分の1程度に収まる計算です。
金額だけを見れば自社運用が有利です。ただし現実には「やってみたけれど3ヶ月で止まった」という結末が最も多く、その場合は投じた時間がそのまま損失になります。続けられる体制があるかどうかが分岐点です。
自社運用の具体的な手順は、別の記事で解説しています。
その費用は妥当か|MEO対策の費用対効果を計算する3ステップ
「月3万円は高いか安いか」という問いには、業種の相場では答えが出ません。自社の数字で計算する必要があります。手順は3つです。
ステップ1|来店1件あたりの粗利を出す
客単価ではなく粗利で計算します。客単価5,000円・原価率40%の飲食店なら、1件あたりの粗利は3,000円です。リピートが見込める業態なら、1回の来店ではなく初回来店から1年間の粗利で見ると実態に近くなります。
ステップ2|損益分岐となる件数を出す
MEO対策の月額を、ステップ1の粗利で割ります。月額30,000円・粗利3,000円なら、月10件の来店増でトントンです。
この数字を出した時点で判断できることがあります。月10件の新規来店が現実的な商圏なのか、という問いに変わるからです。1日あたり0.3件の増加であれば十分あり得ますが、月100件が必要な計算になるなら、その費用は最初から回収できません。
ステップ3|GBPの実測値で答え合わせをする
Googleビジネスプロフィールには、無料で使えるパフォーマンス指標があります。管理画面から次の数値を確認してください。
- ルート案内のリクエスト数
- 電話タップ数
- ウェブサイトのクリック数
- 検索に表示された回数と、その検索語句
依頼を始める前月の数値を控えておき、3ヶ月後に同じ数値を比べます。ステップ2で出した損益分岐の件数に届いているかどうかが、契約更新の判断材料になります。
この「前月の数値を控える」作業を、依頼前にやっていない事業者が非常に多くいます。比較対象がないと、効果があったのかどうかを永久に検証できません。契約書に押印する前に、必ずスクリーンショットを撮っておいてください。
相場より極端に安い業者に注意|口コミ代行はポリシー違反
月額1万円を切る価格を提示する会社があります。作業範囲が限定的なだけであれば問題ありませんが、安さの理由が口コミの投稿代行である場合は、契約してはいけません。
Googleは、報酬と引き換えに投稿された口コミや、実際の利用にもとづかない口コミをポリシー違反としています。違反が判明した場合、口コミが削除されるだけでなく、Googleビジネスプロフィールそのものが停止される可能性があります。積み上げてきた口コミと表示順位をまとめて失うことになり、費用を節約するどころか事業への打撃になります。
加えて、日本では2023年10月1日から、いわゆるステルスマーケティングが景品表示法上の不当表示として規制対象になっています。事業者が広告であることを隠して第三者の口コミを装う行為は、この規制に触れる可能性があります。「口コミを〇件保証します」という提案は、この2つの観点から避けてください。
口コミは、来店した実際のお客様に依頼して集めるものです。集め方と返信の実務は別記事にまとめています。
Googleクチコミの増やし方と返信テンプレート|MEO対策の基本
見積もりで必ず確認する7項目
複数社から見積もりを取るときは、次の7項目を同じ質問文で聞いてください。同じ質問に対する回答を並べると、金額の差が何の差なのかが見えます。
- 成果の定義——どのキーワード・どのエリアで何位以内を成果とするか
- 月額に含まれる作業と本数——投稿は月何本か、写真は何枚か、口コミ返信は含まれるか
- 月額に含まれない作業——写真撮影、ホームページ側の修正、広告運用は別料金になることが多い項目です
- 店舗数の数え方——複数拠点がある場合、2店舗目以降の料金がどうなるか
- 初期費用の内訳——何の作業に対する費用か
- レポートの頻度と中身——順位だけでなく、来店につながる指標が入っているか
- 最低契約期間と解約条件——前述のとおり、総額に直結します
3つ目の「含まれない作業」は、見積書に書かれないため聞かないと分かりません。契約後に追加請求が発生する原因の大半がここです。
なお、業者選びそのものの判断基準(実績の見方、担当者の力量、地域商圏の理解)については、別記事で詳しく整理しています。
福岡のMEO対策会社の選び方|費用相場と契約の注意点【2026年版】
費用を抑えながら成果を出す3つの進め方
1. 最初の3ヶ月だけ依頼して、運用の型を受け取る
初期設定スポット(3万〜10万円)で、カテゴリ設計・基本情報・写真の初期整備までを外部に任せ、その後の運用は自社で回す方法です。MEO対策で効果に最も効くのは初期の設計部分なので、費用対効果は高くなります。
依頼するときは、成果物として運用手順書を出してもらうことを条件にしてください。作業だけを受け取ると、引き継いだ瞬間に止まります。
2. 自社運用にAIを組み込んで作業時間を圧縮する
投稿文の作成、口コミ返信の下書き、競合の情報比較は、生成AIに任せられる作業です。前述の月4時間という試算は、この部分を人力で行った場合の数字で、AIを併用すると実作業は大きく減ります。
具体的な進め方は別記事で解説しています。
3. 費用をかける前に、無料でできる修正を先に済ませる
そもそも情報が間違っているだけ、というケースがあります。私たちがホームページを納品した翌日、クライアントのGoogleマップ上の所在地が無関係な民家を指していたことがありました。この修正に費用はかかりません。
営業時間、電話番号、カテゴリ、所在地のピン位置。この4つが正しいかを確認するだけで表示が改善することがあります。費用をかけるのはその後で十分です。
Googleビジネスプロフィールの設定方法|初めてでも30分で完了する手順
Fyveが提供するMEO対策の考え方
私たちは、順位そのものを目的にせず「来店や問い合わせにつながる露出」を基準に施策を設計しています。GBPの基本情報の整備、競合調査にもとづいたカテゴリ最適化、投稿・写真の継続的な更新、口コミ返信のサポートまでを一貫して対応します。
費用面では、契約前に前述の損益分岐の計算を一緒に行い、その件数が現実的でない商圏であればお断りすることもあります。回収できない金額を預かっても、双方にとって続かないためです。
毎月の施策レポートをもとにした定例MTGを実施し、「任せているが何をやっているか分からない」という状態にならない進め方を大切にしています。
MEO対策の費用に関するよくある質問
MEO対策は最低いくらから始められますか
自社運用であれば0円です。外部に頼む場合は、初期設定スポットで3万〜10万円、月額の運用代行で月2万円台からが目安になります。月額1万円を切る提案は、作業範囲を必ず確認してください。
効果が出るまでどれくらいかかりますか
GBPの整備からマップ上の表示が動くまでには、一般に数ヶ月程度を見ておく必要があります。契約期間が6ヶ月以上に設定されているのはこのためです。1ヶ月で判断できるものではないと考えてください。
店舗が複数ある場合、費用はどうなりますか
多くの会社は店舗単位の課金です。5店舗なら5倍になるのが基本ですが、複数店舗割引を設けている会社もあります。見積もり時に必ず店舗数を伝えて、2店舗目以降の単価を確認してください。
MEOとSEO、どちらに費用をかけるべきですか
実店舗に来てもらうビジネスであれば、MEOを先に整えるほうが費用対効果は高くなります。GBPの整備は無料で始められ、成果が出るまでの期間もSEOより短い傾向があるためです。ホームページからの集客が主体であればSEOが先になります。
AI検索が広がるとMEOへの費用は無駄になりますか
無駄にはなりません。生成AIが店舗を紹介する際も、GBPに登録された営業時間・所在地・口コミといった情報が参照されます。整備した情報は、マップとAI検索の両方で使われます。
まとめ|費用は月額でなく、総額と回収可能性で判断する
MEO対策の費用相場は、月額固定型で月2万〜5万円、成果報酬型で日額500〜2,000円(1キーワードあたり)、初期費用は0〜5万円が目安です。ただし金額の差以上に、「何をしてくれるか」と「いくら払い続けることになるか」の差が大きい領域です。
判断の手順をまとめます。
- 成果報酬型は、日額 × 日数 × キーワード数を自分で掛け算する。上限額を確認する
- 見積もりは月額でなく、6ヶ月時点と12ヶ月時点の総額で比較する
- 最低契約期間・解約予告の期限・違約金の計算方法・GBPの権限所在を契約前に確認する
- 自社の粗利から損益分岐となる来店件数を出し、それが現実的かを先に判断する
- 依頼前にGBPのパフォーマンス数値を控えておき、3ヶ月後に答え合わせをする
- 相場より極端に安い提案は、口コミ代行が含まれていないかを確認する
費用をかける前に、基本情報の誤りを直すだけで表示が変わることもあります。まずは自社のGBPを開いて、営業時間・電話番号・カテゴリ・ピンの位置を確認するところから始めてください。


