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2026/11/03Claude Code
Skills活用導入・運用

Cloudflare Skillsの入れ方|版を決めて更新する

Cloudflare Skillsの入れ方|版を決めて更新する

「Cloudflare公式のスキルをClaude CodeやCodexに入れたいが、どの入れ方を選べばいいのか」「入れたあと、更新はどうなるのか」——AIにCloudflareの作業を任せようとすると、多くの人がここで手が止まります。

結論から言うと、Cloudflare Skillsは、Claude Codeなら /plugin marketplace add cloudflare/skills、Codexなら codex plugin marketplace add cloudflare/skills の2行で入ります。ただし、Claude Codeでは公式以外のマーケットプレイスは既定で自動更新されず、公式のリポジトリには版の目印(タグ)もありません。どの版を入れたかを自分で書いておかないと、古い手引きのまま動かしていても気づけません。

株式会社Fyveは中小企業のAI活用を月額で伴走しており、自社でもCloudflare公式のスキルのうち8本をClaude CodeとCodexで使っています。本記事では、2026年11月2日にそれを公式の最新版へ入れ替えた作業と、11月3日に上流のリポジトリと突き合わせた結果をもとに、入れ方・更新の仕方・版の書き方を整理します。

Cloudflare Skillsとは|Cloudflare公式のAIエージェント向けの手引き集

Cloudflare Skillsは、Cloudflareが公開している「Agent Skills」の集まりです。Agent Skillsとは、AIエージェントに渡す作業の手引きを、決まった形のフォルダ(SKILL.md と参考資料)にまとめたものです。会話の内容がスキルの説明に合うと、エージェントがその手引きを読み込んで作業します。

READMEは対象を「Cloudflare、Workers、Agents SDK、Cloudflare Developer Platform 全体で開発するため」と書いています。2026年11月3日時点で、GitHubのAPIとリポジトリで確認した事実は次のとおりです。

項目

内容

リポジトリ

github.com/cloudflare/skills(2025年12月10日作成)

ライセンス

Apache-2.0

収録スキル

19本(skills/ フォルダの数)

最新の変更

2026年10月31日(コミット 1a33048)

タグ・リリース

どちらも無し(版の目印は、コミットの番号と日付しかない)

対応する道具

Claude Code・Codex・VS Code(GitHub Copilot)・Cursorのプラグイン。ほかに npx skills と、フォルダのコピー

同梱のMCPサーバー

プラグインで入れると、CloudflareのAPIと最新ドキュメントにつながるMCPサーバー(cloudflare)も入る

19本の中身は、READMEの表をもとに分けると次のようになります。

分野

スキル

入口(製品選び)

cloudflare:やりたいことから合うCloudflareの製品を選び、必要なスキルやドキュメントへ案内する

CLI・デプロイ

cf-cli(新しいCLIの cf)、wrangler

Workersの開発

workers-best-practices、workers-profiling、durable-objects、nextjs-on-cloudflare

AIエージェント・実行環境

agents-sdk、sandbox-next、sandbox-stable、sandbox-migrate-to-next

データ

basin、k2

メール・ボット対策・速度

cloudflare-email-service、turnstile-spin、web-perf

Cloudflare One(社内のネットワーク・セキュリティ)

cloudflare-one、cloudflare-one-migrations、gateway-workers

Agent Skillsという形式そのものは、Claude CodeやCodexなど複数の道具が対応しているオープンな標準です。ただし置き場所や独自の拡張は道具ごとに違います。その違いは次の記事にまとめています。

Agent Skillsのオープン標準とは|そのまま動くは誤解
Claude CodeAgent Skillsのオープン標準とは|そのまま動くは誤解

Cloudflare Skillsの入れ方は3通り|プラグイン・npx skills・コピー

READMEは、プラグインに対応している道具ではプラグインを使うよう勧めています。スキルとMCPサーバーが一度に入るからです。Agent Skillsの標準にだけ対応している道具では、スキルだけを入れます。

Claude Codeにプラグインで入れる

Claude Codeのセッションの中で、次の2行を打ちます。1行目でCloudflareのマーケットプレイス(プラグインの一覧)を登録し、2行目でその中の cloudflare プラグインを入れます。

/plugin marketplace add cloudflare/skills
/plugin install cloudflare@cloudflare

cloudflare@cloudflare は「cloudflare という名前のマーケットプレイスにある、cloudflare という名前のプラグイン」という意味です。リポジトリの .claude-plugin/marketplace.json を見ると、このマーケットプレイスにはプラグインが1つだけ登録されており、19本のスキルとMCPサーバーがその1つにまとまっています。

入れたあと、実行中のセッションに反映するには /reload-plugins を打つか、次にClaude Codeを起動し直します。

Codexにプラグインで入れる

Codexでは、シェルで次の2行を打ちます。READMEは、入れたあと新しいセッションを始めるよう書いています。

codex plugin marketplace add cloudflare/skills
codex plugin add cloudflare@cloudflare

VS Code・Cursor・npx skills

  • VS Code(GitHub Copilot):設定で chat.plugins.enabled を有効にし、コマンドパレットの「Chat: Install Plugin From Source」に https://github.com/cloudflare/skills を入れる
  • Cursor:Cursorのマーケットプレイスから入れるか、「Settings > Rules > Add Rule > Remote Rule (Github)」に cloudflare/skills を入れる
  • npx skills:npx skills add https://github.com/cloudflare/skills(skills.sh のCLI)

フォルダをコピーして入れる

リポジトリを手元に落とし、使うスキルのフォルダを道具ごとの置き場所へコピーする方法です。READMEが示している置き場所は次のとおりです。

道具

置き場所(READMEの記載)

Claude Code

~/.claude/skills/

Cursor

~/.cursor/skills/

OpenCode

~/.config/opencode/skills/

OpenAI Codex

~/.codex/skills/

Claude Codeでは、プロジェクトのフォルダの中の .claude/skills/ に置けば、そのプロジェクトで作業するときだけ使えます。私たちはこちらに置いています(理由は後の節で書きます)。

3つの入れ方の違い

プラグイン

npx skills

コピー

入るもの

19本すべて+MCPサーバー

スキル

選んだスキルだけ

手間

2行

1行

落としてコピーする

更新

道具の更新の仕組みに乗る(Claude Codeは既定で手動)

CLIで入れ直す

自分で入れ替える

どの版かの把握

自分で控えないと分かりにくい

同左

コピーしたときのコミットを書いておける

Cloudflare Skillsの3つの入れ方(プラグイン・npx skills・コピー)で、入るもの・更新・版の把握がどう違うかの比較図

迷ったら、個人で試すならプラグイン、チームや複数のマシンで同じものを使うならコピー、と考えるのが分かりやすいです。

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プラグインで入れたときの更新|Claude Codeでは既定で自動で上がらない

プラグインで入れた場合に、いちばん見落としやすいのが更新です。Claude Codeの公式ドキュメント(Discover and install plugins)は、自動更新の既定を次のように書いています。

  • 既定で自動更新される:Anthropicの公式マーケットプレイス(claude-plugins-official など)と、claude.aiから追加したマーケットプレイス
  • 既定で自動更新されない:それ以外のすべて。サードパーティのマーケットプレイスも含む

Cloudflareのマーケットプレイスは、Anthropicから見ればサードパーティです。つまり、入れた日の版のまま、自分で更新するまで変わりません。

自動更新を有効にする

セッションの中で /plugin を開き、Marketplacesのタブで cloudflare を選んで「Enable auto-update」を選びます。有効にすると、セッションの開始後にClaude Codeがマーケットプレイスを確認し、手元のプラグインを新しい版に置き換えます。実行中のセッションは読み込み済みの版のまま動き、新しい版は次の起動から使われます。

手で更新する

claude plugin update cloudflare@cloudflare

注意したいのは、claude plugin marketplace update を名前なしで打った場合です。公式ドキュメントによると、これはすべてのマーケットプレイスの一覧を新しくするだけで、入れたプラグインは今の版のままです。一覧を新しくしたので更新できた、と思い込みやすいところです。

版を固定したいとき

逆に、勝手に変わってほしくない場合は、マーケットプレイスを登録するときに # の後ろにブランチかタグを付けて固定できます(例:/plugin marketplace add your-org/plugins#v1.2.0)。

ところが、2026年11月3日時点で cloudflare/skills にはタグが1つもありません。固定できるのはブランチだけで、mainを指せば結局は最新を追うことになります。「この版で動かしている」と言える形で固定したいなら、今のところはコピーして、どのコミットかを自分で書いておくしかありません。

自動更新を入れるか止めるかは、セキュリティの修正が届く速さとの引き換えでもあります。その考え方は、Claude Code本体の自動更新を例に次の記事で書いています。

更新履歴に載らない修正|Plugin4Shellと自動更新
Claude Code更新履歴に載らない修正|Plugin4Shellと自動更新

私たちの入れ方|8本を選んでコピーし、版をコミットの題に書く

私たちは、19本のうち次の8本だけを、作業用のリポジトリの .claude/skills/ にコピーして使っています。

  • cloudflare(入口)・cf-cli・wrangler・workers-best-practices・durable-objects・agents-sdk・cloudflare-email-service・web-perf

コピーにした理由は3つです。

  1. 使わないものを入れない:社内のネットワーク向けのCloudflare Oneや、データ基盤のスキルは私たちの仕事に出てきません。全部入れると、会話のたびに読み込まれる候補が増えます
  2. 2台のマシンで同じものを使う:対話で使うMacと、無人の定期ジョブを回すMac miniの両方で、同じ手引きを使いたい。リポジトリに入れておけば、gitで同じものが届きます
  3. Claude CodeとCodexで共有する:同じリポジトリでClaude CodeとCodexの両方を使うので、道具ごとのプラグインに分けず、1か所にまとめています

2026年11月2日には、この8本を公式の最新(2026年10月31日のコミット 1a33048)へまとめて入れ替えました。7月に取り込んだ7本を最新に替え、新しいCLIの cf 用に cf-cli を足し、公式で整理されて無くなった古い参考資料は消しています。記録として、作業のコミットの題に「cloudflare/skills@1a33048(2026-10-31)に更新」と書きました。

11月3日に、上流のリポジトリをこのコミットで取り出して手元の8本と突き合わせたところ、179ファイルすべてが一致しました。「どの版か」を書いておくと、こうして1行のコマンドで確かめられます。

版を書いておかなかったら何が起きたか|手元は4月の版のままだった

7月に取り込んだ時点では、私たちはどの版を入れたかを書いていませんでした。そこで今回、入れ替える前の手元のファイルが上流のどの時点のものだったのかを、ファイルの中身を上流の履歴と照らして逆にたどりました。

結果は次のとおりです。

確かめたこと

結果

入れ替える前の cloudflare の SKILL.md

上流の2026年4月27日の版と一致。上流では6月20日にもう書き換わっていた

入れ替える前の wrangler の SKILL.md

上流の2026年4月22日の版と一致

4月27日の版から10月31日までのコミット数

294

7月24日時点から10月31日までの cloudflare スキルの変化

319ファイルが変わり、約4万6千行が消え、約2千行が足された

wrangler の SKILL.md の長さ

7月24日時点の922行 → 10月31日の75行

つまり7月の時点で、手元の手引きはすでに2か月以上前のものでした。版を書いていなかったので、私たちはそれに気づけていませんでした。

版を書いていなかった旧コピーは4月の版のままで、294コミット遅れていたことと、版をコミットの題に書いた後は1行で突き合わせられることを示す図

中身はどう変わったか|「覚えて書く」から「調べてから書く」へ

行数が大きく減ったのは、手引きが雑になったからではありません。新しい版は、手順を手引きの中に抱え込む代わりに、作業のたびに公式ドキュメントを取りに行くよう指示する書き方に変わっています。

たとえば新しい wrangler は、「書く前に、プロジェクトのWranglerの版を使い、関係するドキュメントを取りに行くこと。フラグや設定の項目は変わるので、覚えている例に頼らないこと」と書いています。cf-cli には「Prefer retrieval over pre-trained knowledge(学習済みの知識より、調べた結果を優先する)」とあります。

もう1つ、振る舞いが変わる点があります。新しい cloudflare と wrangler は、新しいプロジェクトではWranglerではなく cf を使うよう指示しています。Wranglerを使うのは、プロジェクトに wrangler.jsonc などの設定ファイルがあるときだけです。cf は2026年9月28日にベータとして公開されたCloudflareの新しいCLIで、4月の版の手引きは当然これを知りません。古いまま使い続けていれば、AIは新しいプロジェクトでも古い道具を選び続けていたことになります。

手元に残っていた1本

突き合わせの途中で、もう1つ見つかりました。私たちの .claude/skills/ には、今回入れ替えなかった sandbox-sdk というCloudflareのスキルが残っています。上流では2026年8月7日に、これに代わる sandbox-stable と sandbox-next が足され、10月31日の版には sandbox-sdk は残っていません。上流で消えたスキルは、コピーで入れている限り、手元からは自然には消えません。これは次の入れ替えで、使うかどうかを決めて片付けます。

入れ替えの手順|丸ごと替えて、どの版かを書く

コピーで入れている場合の入れ替えは、次の手順で行います。ポイントは、1本ずつ差分を見て直すのではなく、フォルダごと丸ごと替えることです。

手順1:上流を取り出して、版を控える

git clone https://github.com/cloudflare/skills.git /tmp/cloudflare-skills
cd /tmp/cloudflare-skills
git log -1 --format='%h %cd' --date=short
# 例: 1a33048 2026-10-31

ここで出た番号と日付が、これから入れる版です。

手順2:使うスキルだけを丸ごと置き換える

cd /path/to/your-project
for s in cloudflare cf-cli wrangler workers-best-practices \
         durable-objects agents-sdk cloudflare-email-service web-perf; do
  rsync -a --delete /tmp/cloudflare-skills/skills/$s/ .claude/skills/$s/
done

--delete を付けるのは、上流で消えた参考資料を手元からも消すためです。付けないと、上流ではもう無い古い資料が、新しい手引きの横に残り続けます。

手順3:一致を確かめて、版をコミットの題に書く

for s in cloudflare cf-cli wrangler workers-best-practices \
         durable-objects agents-sdk cloudflare-email-service web-perf; do
  diff -rq /tmp/cloudflare-skills/skills/$s .claude/skills/$s
done
git add .claude/skills
git commit -m "chore(skills): Cloudflare 公式スキルを cloudflare/skills@1a33048(2026-10-31)に更新"

diff が何も出さなければ、上流と同じものが入っています。コミットの題に番号と日付を書いておけば、次に入れ替えるとき「前回はどこからだったか」を git log で引けます。

外から入れたスキルは書き換えない

入れ替えを丸ごとにできるのは、私たちが公式のスキルの中身を一切書き換えていないからです。もし手元で直していたら、入れ替えのたびに自分の直しが消えるか、直しを守るために更新を諦めるか、どちらかになります。

自社の事情(使うアカウント、触ってはいけない環境など)をAIに伝えたいときは、公式のスキルではなく、自分で書いたスキルやプロジェクトの CLAUDE.md の側に書きます。外から入れたものと自分で書いたものを分けておくと、公式の更新をそのまま受け取れます。

Cloudflare Skillsを入れる前に確かめること

1. プラグインで入れると、MCPサーバーも入る

プラグインには、CloudflareのAPIと最新のドキュメントにつながるMCPサーバーが同梱されています。ドキュメントを引けるのは便利ですが、APIにつながるということは、AIがCloudflareのアカウントの中を操作できる道具が1つ増えるということです。本番のアカウントで使うなら、AIに何を許すかを先に決めてください。スキルだけが欲しい場合は、コピーか npx skills を選べば、MCPサーバーは入りません。

2. 新しい手引きは、ドキュメントを取りに行く前提で書かれている

前の節のとおり、新しい版は作業のたびに公式ドキュメントを読みに行くよう指示しています。ネットにつながらない環境や、AIのWeb取得を止めている環境では、手引きの力を出し切れません。入れたあと、AIが実際にドキュメントを取りに行けるかを一度確かめておくと安心です。

3. 全部入れるか、選んで入れるか

READMEによると、スキルは会話の内容に合わせて自動で読み込まれます。使わない分野のスキルまで入れておく利点は、私たちの仕事では見当たりませんでした。プラグインは19本をまとめて入れる形なので、絞りたい場合はコピーを選ぶことになります。

4. ライセンスはApache-2.0

リポジトリのライセンスはApache-2.0です。社内で使う範囲で困ることは少ない種類ですが、手を加えて配る場合は、ライセンスの本文にある表示の義務を確かめてください。

まとめ|Cloudflare Skillsは「どの版か」を書いて入れる

  • Cloudflare Skillsは、Cloudflare公式のAgent Skillsの集まり。2026年11月3日時点で19本、ライセンスはApache-2.0
  • Claude Codeは /plugin marketplace add cloudflare/skills → /plugin install cloudflare@cloudflare、Codexは codex plugin marketplace add cloudflare/skills → codex plugin add cloudflare@cloudflare
  • Claude Codeでは、Cloudflareのマーケットプレイスは既定で自動更新されない。/plugin で有効にするか、claude plugin update cloudflare@cloudflare で上げる
  • 上流にはタグが無いので、版を固定して把握したいならコピーし、コミットの番号と日付を書いておく
  • 私たちの旧コピーは4月の版のままで、294コミット遅れていた。新しい版は「新しいプロジェクトでは cf を使う」「調べてから書く」に変わっている
  • 入れ替えは丸ごと(rsync --delete)。外から入れたスキルは書き換えず、自社の事情は自分のスキルや CLAUDE.md に書く

AIに渡す手引きは、入れた日から古くなり始めます。古くなること自体は防げませんが、どの版かを書いておけば、古さを測り、まとめて新しくできます。株式会社Fyveでも、次に上流が大きく変わったときに、同じ手順で入れ替えて結果をお伝えします。

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