CC for Biz
2026/06/26Claude Code
AI活用非エンジニア向け

Claude Codeのパフォーマンス改善|CPU約37%減

Claude Codeのパフォーマンス改善|CPU約37%減

長時間Claude Codeを動かしていると、ノートパソコンのファンが回り続けたり、本体が熱くなったり、入力の反応が少しずつ重くなる——そんな経験はないでしょうか。「便利なのは分かるけれど、PCに負担がかかっている気がして落ち着かない」という声をよく聞きます。

結論から言うと、2026年6月のアップデートでClaude Codeは大きく「軽く・速く・落ちにくく」なりました。ストリーミング表示中のCPU使用量は約37%減り、起動は速くなり、長時間使い続けてもメモリが膨らみにくくなっています。通信が途切れても、それまでの応答が消えにくくなりました。

株式会社Fyveは、中小企業や個人事業主が「AIで1人会社を回す」ための実務支援をしています。この記事では派手な新機能の話ではなく、毎日Claude Codeを使う人ほど効いてくる「地味だが効く」性能改善を、技術解説ではなく業務での体感に置き換えて整理します。

2026年6月、Claude Codeは「軽く・速く・落ちにくく」なった

2026年6月のClaude Codeは、Opus 4.8やDynamic Workflowsといった目立つ新機能が話題になりました。ただ、毎日業務で触る立場からすると、同じくらい大事なのが「パフォーマンス(処理の軽さ・速さ・安定性)」の地道な改善です。

今回の性能改善は、ざっくり言うと次の4つです。いずれも公式の変更履歴(changelog)に記載された内容で、推測ではありません。

  • ストリーミング時のCPU使用量が約37%減(表示の更新を100ミリ秒ごとにまとめる方式に変更)
  • 起動の高速化(MCPを設定していないときの起動待ちが解消)
  • 長時間セッションのメモリ増加を抑制(つけっぱなしでも重くなりにくい)
  • 接続が切れても部分的な応答を保持(途中で固まってもそれまでの出力が残る)

どれも「新しく何かができるようになった」という機能追加ではありません。けれど、AIに長い作業を任せる使い方が当たり前になった今、こうした足回りの改善こそが日々のストレスを静かに減らしてくれます。

2026年6月のClaude Codeパフォーマンス改善4点(CPU37%減・起動高速化・メモリ抑制・部分応答保持)

ストリーミング時のCPU使用量が約37%減った

Claude Codeは、AIが文章やコードを生成するとき、結果を1文字ずつ流すように表示します(これをストリーミング=逐次表示と呼びます)。この「リアルタイムに画面を書き換える処理」が、実はパソコンにとってそれなりの負担でした。

今回のアップデートでは、画面のテキスト更新を100ミリ秒(0.1秒)ごとにまとめて行う方式に変わりました。1文字ごとに律儀に描き直すのをやめ、短い間隔でまとめて反映するようにしたわけです。これにより、ストリーミング中のCPU使用量が約37%削減されました。

ストリーミング表示の仕組み比較:1文字ごとの更新から100msごとのまとめ更新へ、CPU約37%減

CPUというのは、パソコンの「頭脳」にあたる部品です。ここの使用率が下がると、業務目線では次のような形で効いてきます。

  • 本体が熱くなりにくく、ファンの音が静かになる
  • ノートパソコンのバッテリーが長持ちする(外出先での作業に効く)
  • AIが長文を出力している最中でも、他の作業がカクつきにくい

たとえば、AIに長いレポートやコードをまとめて書かせている裏で、別の資料を開いて確認したい——という場面はよくあります。これまでは生成中にPC全体が重くなりがちでしたが、その「巻き込まれ」が軽くなったイメージです。

使い方の指示が変わるわけではありません。これまで通り「この仕様で一気に書いて」とAIに頼むだけで、裏側の負荷だけが下がっている。利用者が何も意識せずに恩恵を受けられるのが、この種の改善の良いところです。

起動が速くなった|MCP未設定時の待ち時間が解消

意外と地味に効くのが、起動の高速化です。Claude Codeを立ち上げてから入力できるようになるまでの待ち時間が、これまでより短くなりました。

特に改善されたのが、MCP(外部サービスとの連携機能)を設定していない場合の起動待ちです。MCPは便利な仕組みですが、まだ使っていない人も多くいます。これまではMCPを設定していなくても起動時に一定の待ちが発生することがありましたが、その無駄が解消されました。

1回あたりは数秒の話かもしれません。ですが、Claude Codeは「ちょっと聞きたいことがあるから開く」「作業ごとに立ち上げ直す」という使い方をする人が多いツールです。1日に何度も開く前提で考えると、起動が軽いことは積み重ねで効いてきます。「開くのが面倒だから後回しにする」という心理的なハードルが下がるのは、業務効率に直結します。

長時間セッションでもメモリが膨らみにくくなった

Claude Codeを1日中つけっぱなしにして使っていると、時間が経つにつれて少しずつ動作が重くなる——これは長時間ツールを使う人にとって、ありがちな悩みでした。原因のひとつがメモリ(パソコンが作業中のデータを置いておく場所)の使用量が、セッションが長くなるほど増えていく現象です。

今回のアップデートでは、この長時間セッションでのメモリ増加が抑えられるよう改善されました。朝から夜まで開きっぱなしで何十回もやり取りを重ねても、後半になって急に重くなる、という事態が起きにくくなっています。

これは、AIに長時間並走してもらう使い方をする人ほど恩恵が大きい改善です。私自身も、調べ物・記事作成・データ整理といった作業を、Claude Codeを開いたまま1日続けることがあります。こうした「閉じずに使い続ける」スタイルでも、夕方になって動作の重さに悩まされる場面が減るのは、地味ですが確実にありがたい変化です。

接続が切れても、それまでの応答が消えなくなった

4つ目は安定性に関わる改善です。これまで、AIが長い回答を生成している途中で通信が一瞬切れると、それまでに表示されていた内容ごとエラーになってしまうことがありました。途中まで良い答えが出ていたのに、最初からやり直し——という、地味にストレスの大きい現象です。

今回のアップデートでは、接続が途中で切れても、それまでに受け取った部分的な応答を保持するようになりました。生の通信エラーをそのまま画面に出す挙動も廃止され、途中で固まってもそれまでの出力が手元に残ります。

カフェやコワーキングスペースのWi-Fi、モバイル回線など、通信が安定しない環境で作業する機会は少なくありません。回線品質を自分でコントロールしきれない場面で「途中まで進んだ作業が一瞬の切断で全部消える」リスクが減るのは、外で働く人にとって実用的な安心材料です。

「描画の滑らかさ」とは別の話|どこが変わったのか

ここで一点、混同しやすいポイントを整理しておきます。2026年6月のClaude Codeでは、ターミナル(操作画面)の描画体験も新しくなりました。画面の見た目や表示の滑らかさが変わった、という話です。

一方、この記事で扱っているのは処理の中身——CPU・メモリ・通信の安定性といった「裏側の動き」の改善です。同じ「速くなった・滑らかになった」でも、見た目(描画)の話処理(パフォーマンス)の話は別の層の改善だと整理しておくと、何がどう変わったのか理解しやすくなります。

画面の描画体験・新しいターミナルの使い勝手については、こちらの記事で詳しく解説しています。

Claude Codeのターミナルが滑らかに|新TUIの使い方
Claude CodeClaude Codeのターミナルが滑らかに|新TUIの使い方

非力なPC・長時間ユーザーほど効く理由

今回の性能改善は、誰にでも一様に効くというより、「使い方によって効き方が変わる」タイプの改善です。特に恩恵が大きいのは、次のような人たちです。

パフォーマンス改善がこんな人ほど効くチェックリスト(非力なPC・長時間ユーザー・外作業・長い作業を任せる人)
  • 非力なパソコンを使っている人:高性能なPCなら気にならなかった負荷も、エントリークラスの機種では動作の重さとして表れます。CPU使用量が下がるほど、その差は埋まります。
  • 長時間つけっぱなしで使う人:メモリ増加の抑制が効くため、1日中開いて使うスタイルでも後半の失速が起きにくくなります。
  • 外出先・不安定な回線で作業する人:接続切断時の部分応答の保持と、バッテリー持ちの改善が、移動の多い働き方を支えます。
  • AIに長い作業をまとめて任せる人:生成中のCPU負荷が下がるため、裏で別作業を並行しても巻き込まれにくくなります。

逆に言えば、最新の高性能PCを使い、短時間だけAIに質問する程度の使い方なら、体感の変化は小さいかもしれません。それでも、発熱・バッテリー・安定性といった「快適さ」は、長く使うほどボディブローのように効いてきます。AIを業務の相棒として日常的に使い込む人ほど、この種の改善の価値は大きいはずです。

新機能ばかりに目を奪われないという視点

新しいモデルや新しいコマンドは分かりやすく話題になります。一方で、こうしたパフォーマンス改善は地味で、リリースノートでも数行で済まされがちです。けれど、ツールを「毎日・長時間・実務で」使う立場からすると、こうした足回りの改善こそが定着を左右します。

どんなに高機能でも、使っていてPCが熱くなる・反応が重い・途中で固まるようでは、結局使うのが億劫になります。逆に、軽くて速くて落ちにくいツールは、自然と手が伸びるようになります。私が中小企業のAI活用を支援する中でも、「機能の多さ」より「日々のストレスのなさ」が継続利用を決める、と感じる場面は多くあります。

今回の改善を一言でまとめるなら、「派手さはないが、毎日効く」。AIを腰を据えて使い込もうとしている人にとって、こうした快適さの底上げは、新機能と同じくらい——あるいはそれ以上に——大事なアップデートだと私は考えています。

まとめ|地味だが毎日効く改善

2026年6月のClaude Codeのパフォーマンス改善を、業務目線で整理すると次の通りです。

  • ストリーミング時のCPU使用量が約37%減:表示更新を100ミリ秒ごとにまとめ、発熱・ファン音・バッテリー消費を軽減
  • 起動が高速化:MCP未設定時の起動待ちが解消し、何度も開き直す使い方が快適に
  • 長時間セッションのメモリ増加を抑制:1日中つけっぱなしでも後半に失速しにくい
  • 接続切断時に部分応答を保持:通信が一瞬切れても、それまでの出力が消えにくい
  • 効く人:非力なPC・長時間ユーザー・外作業の多い人・AIに長い作業を任せる人ほど恩恵が大きい

新機能のように分かりやすくはありませんが、こうした「軽く・速く・落ちにくく」の積み重ねが、AIを日々の業務に定着させる土台になります。使い方を変える必要はなく、アップデートするだけで恩恵を受けられるのも、この種の改善の良いところです。まずは最新版に更新して、いつもの作業がどれだけ快適になったか、体感してみてください。

AIを使う会社と、使わない会社。
その差は、開き始めています

ここ数年でAIは急速に進化し、正しく導入できている企業とそうでない企業とでは、業務効率や人件費に大きな差が生まれ始めています。「AI導入に興味はあるが、実際に何ができて、どこから手をつければいいか分からない」——そんな方は、まずこの無料プレゼントに目を通してみてください。

無料プレゼント:様々な業種にAIを導入して分かった、成功の型と失敗パターン ― 無料でダウンロードする

「Claude Code を自分で使いこなしたい」「自社の業務に組み込みたい」
── そんな方は、まず初回無料相談でお話ししてみませんか。

← 記事一覧に戻る

御社の業務に合わせたClaude Code導入支援

「AIツールを導入したが、現場で使われない」を終わらせる。
業務課題のヒアリングから設計、ハンズオン実践、運用定着まで一貫して支援します。

無料AI活用診断を受ける料金とサービス一覧を見る →
© 2025 Fyve Inc. All rights reserved.