「ホームページを作りたいが、やってはいけないことを先に知っておきたい」「安く作って失敗した話を聞くと不安になる」——ホームページ制作は、作り方を学ぶより先に「避けるべき失敗」を知っておくほうが、結果的に遠回りせずに済みます。
失敗の多くは、特別なことではなく「目的を決めずに作り始める」「安さだけで選ぶ」といった、誰もが陥りやすい落とし穴です。この記事では、私が現場で繰り返し見てきた「やってはいけないこと」を7つに絞ってお伝えします。
株式会社Fyveは、初期費用0円・月額制のホームページ制作を提供しています。多くの相談を受けてきた制作側の視点から、後悔しないために避けるべきポイントを具体的に整理します。

ホームページ制作でやってはいけないこと7選
1. 目的を決めずに作り始める
最も多い失敗です。「とりあえずホームページがほしい」で作り始めると、誰に何を伝えるサイトなのかが曖昧なまま、ただ存在するだけのサイトになります。「問い合わせを増やす」「採用の応募を集める」「予約につなげる」——目的を1つに絞ることが、成果の出るサイトの出発点です。
2. 安さだけで制作先を選ぶ
価格は重要ですが、安さ「だけ」で選ぶと痛い目を見ます。安くても、データを渡してもらえない・更新が都度有料・公開後に連絡が取れない、といった条件だと、結局割高になります。見るべきは価格そのものではなく、契約条件の透明さです。安い会社の見極め方は、こちらで詳しく解説しています。
3. スマートフォン対応を後回しにする
今や閲覧の大半はスマホです。パソコンでの見た目だけを整えて、スマホで崩れるサイトを公開してしまうのは致命的です。お客様の大半はスマホで見る、という前提でデザインを確認しましょう。

4. データ・著作権の所有を確認しない
「サイトは誰のものか」を契約前に確認していないと、解約時にデータを渡してもらえず、ゼロから作り直しになることがあります。納品物の著作権とデータの所有が自社に帰属するかは、最初に必ず押さえてください。
5. 「作って終わり」にする
ホームページは公開してからが本番です。情報が古いまま放置されたサイトは、かえって信頼を損ないます。更新・保守を誰がやるのかを決めずに作ると、ほぼ確実に放置されます。自分で続ける自信がなければ、保守込みの月額制を選ぶのが安全です。
6. 情報を詰め込みすぎる
「あれもこれも載せたい」と欲張ると、何を伝えたいサイトなのかが分からなくなります。特に中小事業者のサイトは、伝えるべきことを絞った1ページ完結型のほうが、訪問者に伝わりやすいことが少なくありません。引き算の設計が大切です。
7. 検索対策・問い合わせ導線を用意しない
見た目だけ整えても、検索で見つからず、問い合わせ先も分かりにくいサイトでは成果が出ません。最低限の検索対策(見出し設計・Googleビジネスプロフィール連携)と、分かりやすい問い合わせ導線は必ず用意しましょう。問い合わせが来ない原因は、こちらでも整理しています。
ホームページを持っているのに問い合わせゼロ。よくある3つの原因
なぜ「やってはいけない」失敗が起きるのか
これらの失敗に共通するのは、「ホームページを作ること」自体が目的になってしまっている点です。本来、ホームページは事業の成果を生むための手段です。ところが「持っていないと格好がつかない」という理由で作り始めると、目的・運用・成果がすべて後回しになり、結果として「あるだけのサイト」が出来上がります。
もう一つの原因は、価格への意識が強すぎることです。安く抑えること自体は正しいのですが、「安さの中身」を確認しないまま契約すると、品質や運用面のしわ寄せが後から来ます。安さの正体(からくり)を理解しておくと、こうした失敗を避けられます。
失敗を避ける|公開前の5つのチェック
7つの失敗を裏返すと、公開前に確認すべきことが見えてきます。次の5点を公開前にチェックしてください。

- 目的が1つに絞れているか:このサイトで何を達成したいかを1行で言えるか
- スマホで崩れていないか:実際にスマホで開いて、見やすさと速度を確認したか
- データ・著作権は自社のものか:解約・移行時の条件を契約書で確認したか
- 更新・保守の担当が決まっているか:公開後に誰が手を入れるかが明確か
- 問い合わせ導線があるか:訪問者が迫わず連絡できる導線が用意されているか
失敗の「あるある」パターン3つ
7つの失敗は、実際には次のような形で現れます。当てはまりそうなものがないか、確認してみてください。
パターン1:立派に作ったのに、誰も見ていない
デザインにこだわって作ったものの、検索で見つからず、SNSやチラシからの導線もない——アクセスがほとんどないサイトです。原因は「作ること」がゴールになり、見てもらう導線を後回しにしたこと。公開はスタートであって、ゴールではありません。
パターン2:情報が古いまま放置されている
営業時間やメニューが昔のまま、キャンペーンの告知が何年も前のもの——更新されないサイトは、「この会社、ちゃんと営業しているのか」という不安を与えます。更新の担当と仕組みを決めずに作ると、ほぼこのパターンに陥ります。
パターン3:安さで選んで、結局作り直し
とにかく安い業者に頼んだら、スマホで崩れる・データを渡してもらえない・連絡が取れない、で結局別の会社で作り直し——最初に少し丁寧に選んでいれば避けられた二度手間です。安さの中身を確認しなかったことが原因です。
よくある質問(FAQ)
Q. 安いホームページ制作は「やってはいけない」のですか?
A. 安いこと自体は問題ありません。やってはいけないのは「安さだけで選ぶ」ことです。契約条件が透明で、データ所有・修正・解約条件が明確なら、安くても良い選択になります。
Q. デザインにこだわるのは「詰め込みすぎ」ですか?
A. デザインにこだわること自体は良いことです。問題は「情報を詰め込みすぎる」こと。伝えたいことを絞ったうえで、その情報が伝わるデザインに仕上げるのが理想です。
Q. 公開後の更新が面倒です。どうすればいいですか?
A. 自分で更新を続ける自信がなければ、軽微な修正を含む保守込みの月額制を選ぶのが現実的です。「作って終わり」を避ける最も確実な方法は、運用まで任せられる契約にすることです。
Q. やってはいけないことを全部避ければ成果は出ますか?
A. 失敗を避けることは「成果を出すための前提条件」です。そのうえで、目的に沿った設計と継続的な改善があって初めて成果につながります。まずは失敗を避けることがスタートラインです。
Q. すでに失敗したサイトがあります。作り直すべきですか?
A. 必ずしも全部作り直す必要はありません。まず「目的が定まっているか」「スマホで崩れていないか」「問い合わせ導線があるか」を点検し、直せる部分から手を入れるのが現実的です。データの所有や移行に問題がある場合は、作り直しを含めて検討します。
Q. 1ページだけのサイトでも失敗を避けられますか?
A. はい。むしろ情報を絞った1ページ型は「詰め込みすぎ」を避けやすく、中小事業者には向いています。ページ数の多さより、目的・スマホ対応・問い合わせ導線が整っているかが成果を分けます。
まとめ|失敗を避けることが、成果への近道
ホームページ制作でやってはいけないことを整理します。
- 目的を決めずに作り始める/安さだけで選ぶ/スマホ対応を後回しにする
- データ・著作権の所有を確認しない/「作って終わり」にする
- 情報を詰め込みすぎる/検索対策・問い合わせ導線を用意しない
- 共通の原因は「作ること自体が目的化している」こと
- 公開前に「目的・スマホ・所有・運用・導線」の5点をチェックする
ホームページ制作は、派手なテクニックより「当たり前の失敗を避けること」が成果を分けます。この7つを頭に入れて、後悔のないサイトづくりを始めてください。

