Cursorの障害を確認する方法|落ちたか自分側かの見分け方
「Cursorのチャットが返ってこない」「Agentが途中でエラーになって先へ進めない」——仕事の途中でCursorが動かなくなると、Cursor側の障害なのか、自分のネットワークや設定の問題なのかが分からず、まず手が止まります。
結論から言うと、Cursorの障害は公式のステータスページ(status.cursor.com)で確認できます。ただしCursorは、裏で動いているAIモデルの提供元(Anthropic・OpenAI・xAIなど)の不調もそのまま受けます。私たちが2026年9月2日〜10月22日の公式の記録50件を数えたところ、20件はタイトルか本文に特定のモデルや提供元の名前が入った障害でした。公式が正常なら、次に疑うのはネットワーク・利用上限・ログインの3つです。
株式会社Fyveは、以前Cursorを開発のメインの環境にしていた時期があり、今はターミナルのClaude CodeとCodexで、無人の定期処理を毎日動かしています。この記事では、公式ページと公開されている障害記録をもとにCursorの障害を確認する手順を整理し、モデル単位の障害の見分け方と、止まっても仕事を止めないための備えをお伝えします。
結論:Cursorが落ちたかは3ステップで確認する
先に手順だけをまとめます。
- status.cursor.com を開き、自分が使っている機能の行を見る(下の表)。あわせて、ページ上部に出ている掲示のタイトルにモデル名が入っていないかを読む
- モデル名が入っていたら、そのモデルの提供元のステータスページも見る。急ぎなら別のモデルに切り替えて小さな作業で試す
- 公式が正常なら、自分側を順に確かめる(ネットワーク診断 → 利用上限 → ログインと自分のAPIキー)
使っている機能 | status.cursor.com で見る行 |
|---|---|
エディタの中のチャット・Agent・補完 | IDE |
ターミナルで使うCursorのCLI | CLI |
クラウドで動くエージェント(Cloud Agents) | Cloud Agents |
決まった時刻やきっかけで動く自動処理 | Automations |
プルリクエストのレビューをするエージェント | Review Agents |
ログイン・ダッシュボード・利用状況の画面 | cursor.com |
Cursorのリポジトリ機能(Origin) | Origin |
Grok Bot(専用のコンピュータ上で動くエージェント) | Grok Bot |
2026年10月22日22時(日本時間)に私たちが確認した時点で、ステータスページの行はこの8つでした。全体の表示は「All Systems Operational」(すべて正常)です。エディタで使っている人は「IDE」、ターミナルで使っている人は「CLI」と、行が分かれている点に注意してください。片方だけが止まる障害も記録に残っています。
ステータスページは英語ですが、読むところは多くありません。行の右側の表示と、ページ上部の掲示のタイトルの2つだけ見れば、ほとんどの判断はつきます。

2026年10月に実際に起きたこと
抽象的な説明より、実際の記録を読むほうが早く理解できます。status.cursor.com の記録から、性質の違う3件を選びました。時刻はすべて日本時間に直しています。
10月13日:Cursorのほぼ全機能が不安定になった
掲示のタイトルは「Degraded performance and errors across Cursor services」(Cursorの各サービスで性能低下とエラー)です。公式ページの記録は次のとおりです。
- 9時22分:調査中(Investigating)の掲示。IDE・Cloud Agents・Automations・Grok Bot・Originでエラーや失敗が出うると案内
- 9時53分:対策を入れて回復中(Monitoring)。ただし断続的なエラーは残りうる
- 10時49分:Grok Botは回復
- 11時23分:Cloud Agents以外はすべて回復。Cloud Agentsは起動が遅い・動かないことがある
- 12時07分:解決(Resolved)
最終的に影響を受けた行として挙がっていたのは、8つの行すべてです。日本の平日の午前中に当たる時間帯で、仕事への影響が大きかった障害です。
この記録で目を引くのは、機能ごとに戻った時刻が違うことです。エディタは11時台に戻っていたのに、Cloud Agentsだけは解決の掲示まで約45分遅れました。クラウドのエージェントに長い作業を任せている人は、エディタが動くようになっても、クラウド側の作業は解決の掲示を見てから投げ直すほうが安全です。
10月6日:Cursorの障害ではなく、モデルの提供元の障害だった
10月6日21時40分の掲示は「Elevated errors affecting Anthropic models」(Anthropicのモデルでエラー増加)でした。本文は「Opus 5.5に影響するサービス低下を調査している」の一文と、Anthropicの公式ステータスページ(status.claude.com)の該当する障害へのリンクだけです。解決は翌7日1時00分でした。
影響を受けた行は、IDE・CLI・Cloud Agents・Automationsの4つです。つまり、エディタでもターミナルでもクラウドでも、Opus 5.5を選んでいた人は止まり、ほかのモデルを選んでいた人は動いていた可能性が高い障害でした。
Cursor自身の掲示が、原因として提供元のページを指しています。Cursorの障害を調べるときは、Cursorのページだけでは足りない、ということです。Claudeのモデルを使っている人は、Anthropic側のページの読み方も知っておくと判断が早くなります。
Claudeの障害を確認する方法|落ちた時に業務を止めない手順
10月16日:公式が「別のモデルに切り替える」を案内した
10月16日7時25分の掲示は「Elevated errors affecting Grok models」(Grokのモデルでエラー増加)でした。本文には、容量不足のエラーで失敗することがある、やり直すか別のモデルに切り替えると解決する場合がある、と書かれています。7時58分に対策を入れて様子見に入り、解決は14時20分でした。
対策を入れてから解決の掲示までは約6時間20分あります。この間は「Monitoring(様子見)」の状態です。対策が入った直後に動いたと感じても、まだ戻り切っていない可能性がある、と考えておくのが現実的です。
モデル単位の障害では、公式自身が「別のモデルに切り替える」を回避策として挙げています。Cursorが複数の提供元のモデルを選べる作りになっていることが、そのまま障害時の逃げ道になっています。

50件の記録から分かること
ステータスページの記録を機械が読むための形式(JSON)で取り出し、2026年9月2日〜10月22日の50件を数えました。数字で見ると、Cursorの障害の性質がはっきりします。
4割はモデル単位の障害
50件のうち20件は、タイトルか本文にモデル名か提供元の名前(Anthropic・Opus・OpenAI・GPT・xAI・Grokのモデル名など)が入っていました。中には9月4日0時17分の「Elevated errors for OpenAI Models」のように、本文で「OpenAI側の問題が原因」と明記しているものもあります。
Cursorは、自社のサーバーと、複数の提供元のモデルの両方に支えられています。どちらか一方が止まれば、利用者からは同じ「Cursorが動かない」に見えます。掲示のタイトルにモデル名が入っているかどうかが、最初の切り分けの手がかりになります。
止まりやすいのはクラウドとエージェント
50件の掲示で影響を受けた行として挙がった回数は、次のとおりでした(1件で複数の行に影響したものはそれぞれ数えています)。
行 | 影響を受けた件数 |
|---|---|
Cloud Agents | 29件 |
Grok Bot | 27件 |
IDE | 19件 |
CLI | 18件 |
Automations | 17件 |
Review Agents | 10件 |
cursor.com | 4件 |
Origin | 2件 |
1件の掲示で複数の行が影響を受けることが多いため、合計は50件を超えます(影響を受けた行が記録されていない掲示も3件あります)。傾向は明らかで、エディタ(IDE)の19件に対して、クラウドで動くエージェント(Cloud Agents)は29件と、約1.5倍の掲示に挙がっています。手元のエディタは動くのにクラウドのエージェントだけ止まる、という場面は珍しくありません。
日本の深夜〜明け方に始まる障害が多い
50件の始まりの時刻を日本時間で4つの時間帯に分けると、次のとおりでした。
始まりの時刻(日本時間) | 件数 |
|---|---|
0時〜6時 | 19件 |
6時〜12時 | 12件 |
12時〜18時 | 5件 |
18時〜24時 | 14件 |
米国の昼間は、日本では夜中から明け方に当たります。夜にクラウドのエージェントや自動処理へ作業を任せている人は、朝に失敗が溜まっていることがある、と考えておくほうが現実的です。一方で、10月13日のように平日の午前中に始まる大きな障害もあります。朝いちばんにCursorが不安定だと感じたら、自分の設定をいじる前にステータスページを見る習慣をつけておくと、無駄な作業を減らせます。
①status.cursor.com の読み方
行の色より、掲示のタイトルを読む
Cursorのステータスページで迷いやすいのは、モデル単位の障害です。10月6日のOpus 5.5の障害では、IDEやCLIの行が影響を受けたものとして記録されていますが、実際に止まったのはOpus 5.5を選んでいた人だけだった可能性が高い、と読めます。
行が黄色になっていても、自分の使っているモデルと関係がなければ影響は小さいかもしれません。逆に、行が緑でも、掲示のタイトルに自分の使っているモデルの名前があれば、それが原因かもしれません。行の色と、掲示のタイトルの両方を読むのが基本です。
掲示の段階
障害の掲示は、次の段階で更新されていきます。いずれも9〜10月の実際の記録に出てきたものです。
表示 | 意味 | 利用者がすること |
|---|---|---|
Investigating | 調査中。原因はまだ分かっていない | 自分側の設定を触らずに待つ。急ぎなら別のモデルや別の道具へ |
Monitoring | 対策を入れて、戻ったかを確かめている途中 | 小さな作業で動くかを試す。大きな作業はまだ流し直さない |
Resolved | 解決 | 止まっていた作業を投げ直す |
影響の大きさは「minor」「major」「critical」の3段階で記録されます。50件のうちcriticalは1件(9月3日22時41分の掲示)、majorは13件、残りの36件はminorでした。minorでも、使っている機能に当たれば仕事は止まります。大きさの表示より、自分の行が挙がっているかを見てください。
通知を受け取る
ステータスページには、障害の掲示をメールなどで受け取る購読の機能があります。毎回ページを開きに行く代わりに、購読しておけば障害が起きたことに気づくまでの時間を短くできます。
公式の掲示は、障害が始まってから少し遅れて出ることがあります。外部の監視サービスStatusGatorは、Cursorについて「StatusGatorが検知した時刻」と「公式が掲示した時刻」を並べて公開しています。同サイトの表示では、2026年9月22日の「Model chats not responding」(モデルのチャットが応答しない・22分間)は、公式の掲示が出なかったものとして記録されています。公式が緑でも、同じ時間に多くの人が困っている場合がある、ということは覚えておいて損はありません。
②モデル単位の障害を見分ける
掲示にモデル名が入っていたときは、次の順で確かめます。
- 自分が今どのモデルを選んでいるかを見る。チャット欄のモデルの選択を開けば分かります。自動でモデルを選ぶ設定にしている場合は、どれが使われているかが分かりにくいので、特定のモデルを明示的に選んで試します
- そのモデルの提供元のステータスページを見る。Claudeのモデルなら status.claude.com、OpenAIのモデルなら status.openai.com です
- 別の提供元のモデルに切り替えて、小さな作業で試す。動けば、原因はそのモデルの側にあると考えてよい状態です
OpenAIのモデルについては、別の事情もあります。2026年8月29日にOpenAIがCursorへのモデルの提供を終える方針を公表しており、提示された期限は11月12日です。期限を過ぎてOpenAIのモデルが使えなくなった場合、それは障害ではなく提供の終了です。経緯と影響の範囲は別の記事にまとめています。
③公式が正常なら、自分側を順に確かめる
ステータスページが正常で、モデルを切り替えても動かないときは、自分側を疑います。Cursorの公式ヘルプに載っている手順を、確かめる順に並べました。

1. ネットワーク診断を走らせる
Cursorには、自社のサーバーにつながるかを確かめる機能があります。Cursor Settings の「Network」を開き、「Run Diagnostics」を押すだけです。AIの機能や更新に影響する接続の問題を見つけてくれます。
会社のネットワークで使っている場合は、次の2点も公式ヘルプに載っています。
- プロキシがHTTP/2を止めている:CursorはAIの返答をHTTP/2で受け取ります。会社のプロキシ(例としてZscalerが挙げられています)がHTTP/2を止めていると、AIの機能が動きません。Cursor Settings の「Network」で「HTTP Compatibility Mode」を「HTTP/1.1」にして、Cursorを再起動します
- 通信先のドメインが許可されていない:社内のファイアウォールが外への通信を止めている場合は、
*.cursor.sh・*.cursor-cdn.com・*.cursorapi.com・*.cursorvm.comなどを許可する必要があります
VPNを切ったあとに名前の解決(DNS)のエラーが出る場合は、ウィンドウの再読み込みではなくCursorを完全に終了して開き直すよう案内されています。前に使っていたVPNの設定を引き継いでしまうことがあるためです。
2. 利用上限に当たっていないかを見る
上限に当たると、エディタに通知が出ます。通知を見落としていると「急に動かなくなった」と感じます。
利用状況を見る場所は、契約しているプランで違います。公式ヘルプによると、旧来のCursorのプランならダッシュボードの「Spending」の画面、新しいプランならgrok.comのダッシュボードの「Usage」で、使った量と次に戻る日が分かります。ステータスページの「cursor.com」の行が正常で、自分の利用状況の画面が開けるなら、まずここを見るのが早道です。
3. ログインと、自分のAPIキーを確かめる
ログインまわりは、この時期に変更が入っています。公式ヘルプによると、Cursorのログインの画面はaccounts.spacex.ai と accounts.x.ai に移りつつあり、古い画面へ戻す仕組みは2026年10月30日で終わると案内されています。それ以降は、この2つのドメインに届かないネットワークではログインできません。
会社のネットワークで「Cursorにログインできない」が10月30日以降に起きたら、障害より先に、情報システムの担当者にこのドメインの許可を頼むのが正解になる可能性があります。すでにログインしているセッションは、この変更で切れることはないと書かれています。
もう1つは、自分のAPIキーを登録して使っている場合です。公式ヘルプには、キーが無効になったり提供元に拒否されたりすると、キーを直すか外すまで、その提供元のモデルへのリクエストは失敗し続けるとあります。キーの期限切れや、提供元側での支払いの問題は、Cursorのステータスページには出てきません。
4. それでも分からなければ、記録を残して問い合わせる
原因が分からないときは、公式のフォーラム(forum.cursor.com)か問い合わせで報告します。そのとき役に立つのがリクエストIDです。チャットの「…」のメニューから「Copy Request ID」を選ぶとコピーできます。公式ヘルプによると、このIDはCursorの社内でしか意味を持たないため、人に渡しても問題ないとされています。
ただし、プライバシーモードを有効にしていると、サポートが見られるのは使ったモデルやツールの失敗の有無などに限られます。接続の問題ならプライバシーモードのままでも調べられることが多い一方、Agentのふるまいの問題は、一時的に設定を変えて再現しないと調べにくいと書かれています。
止まっても仕事を止めないための備え
ここからは私たちの運用の話です。
道具を1つに頼らない
私たちは、Cursorをメインに使っていた時期から、いくつかの環境を移り、今はターミナルで動くClaude CodeとCodexを中心にしています。移った理由は障害ではありませんが、結果として同じ作業を2つ以上の道具でこなせる状態になりました。片方の調子が悪い日は、もう片方で続けます。
10月6日の記録が示すとおり、Cursorの中でClaudeのモデルを使っている場合、Anthropic側の障害はCursorにもそのまま及びます。道具を変えても、裏のモデルが同じなら一緒に止まることがある点は、覚えておく価値があります。別の道具を予備にするなら、別の提供元のモデルで動くものを選ぶほうが確実です。
夜に任せた作業は、朝に結果を確かめる
私たちは、記事の下書きや画像づくりなどの定期処理を、毎日無人で回しています。そこで学んだのは、止まったこと自体より、止まったことに気づかないほうが損が大きいということです。クラウドのエージェントや自動処理に作業を任せている場合は、終わったかどうかの確認を朝の決まった作業にしておくと、10月13日のような障害のあとでも取りこぼしに早く気づけます。
同じ考え方で、Codexの障害の確認方法もまとめています。Codexを併用している人は、あわせて確認してください。
障害の最中に設定を変えない
障害のさなかに、拡張機能を消したり、設定を初期化したり、再インストールしたりすると、障害が直ったあとに「どれが原因だったのか」が分からなくなります。公式ヘルプでも、Agentが起動しないエラーについて、何かを変える前にログを集めるよう案内しています。ステータスページで障害が出ているあいだは、自分側を触らずに待つのが結局いちばん早く戻ります。
まとめ
- Cursorの障害はstatus.cursor.comで確認できる。行は8つあり、エディタは「IDE」、ターミナルは「CLI」、クラウドのエージェントは「Cloud Agents」
- 2026年9月2日〜10月22日の公式記録50件のうち、20件はモデルや提供元の名前が入った障害だった。掲示のタイトルにモデル名があれば、そのモデルの提供元のページも見て、別のモデルで試す
- 影響を受けた行として最も多く挙がったのはCloud Agents(29件)。エディタが動いてもクラウド側が止まっていることがある
- 公式が正常なら、ネットワーク診断 → 利用上限 → ログインと自分のAPIキーの順に確かめる。10月30日以降は、ログインに accounts.spacex.ai と accounts.x.ai が必須になる
- 「Monitoring」は様子見の段階。大きな作業は「Resolved」を見てから投げ直す
ステータスページの行の構成や掲示の内容は、2026年10月22日時点のものです。サービスの構成が変わると行の名前も変わることがあるため、迷ったときは最新のステータスページと公式ヘルプを確認してください。
株式会社Fyveは、AIの道具を業務に組み込み、止まったときの備えまで含めて運用を設計しています。
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