Claude Codeの情報漏洩対策|データの暗号化・学習オフ・自動削除をプラン別に比較
「Claude Codeで情報漏洩しないか?」「入力したデータがAIの学習に使われるのでは?」——これは、Claude Codeの導入を検討する企業が最も気にするポイントです。私は株式会社Fyveの代表として、多くの中小企業のAI導入を支援する中で、この質問を何度も受けてきました。
結論から言えば、Commercial plan(API / Team / Enterprise)ではデータは学習に使用されません。この記事では、Anthropic社の公式ポリシーに基づいて、Claude Codeのデータ取り扱いと安全性をプラン別に整理します。競合ツール(Codex・Copilot・Devin)との学習ポリシー比較も含めて、企業が知るべき全体像を解説します。
最大の懸念:入力データはAIの学習に使われるのか?
Claude Codeを業務で使う際、最も重要なのは「Commercial plan」と「Consumer plan」の違いを理解することです。この区別が、データの安全性を左右します。
- Commercial plan(API / Team / Enterprise):入力データはAIモデルの学習に使用されません。Anthropic社が明確にポリシーとして公表しています。
- Consumer plan(Free / Pro / Max):2025年9月のポリシー変更以降、デフォルトで「モデル改善のためのデータ使用」がONになっています。設定画面からオプトアウトで無効化が可能。
つまり、ビジネスで利用するCommercial planを選択すれば、入力した業務データがAIの学習に使われる心配はありません。
ConsumerプランでのOFF設定(オプトアウト)時はデータ保持が30日間に短縮され、モデル訓練には使用されません。ON設定時はデータが最大5年間保持される点に注意が必要です。業務でClaude Codeを使う場合は「設定を変え忘れるリスク」も含めて考えるべきで、そもそもCommercial planから始めるのが安全です。
データの流れと暗号化
Claude Codeでは、ユーザーが入力したデータは以下のように処理されます。

- 通信の暗号化:TLS 1.2以上の暗号化プロトコルで保護されています。データの送受信中に第三者が内容を傍受することは極めて困難です。
- 保存時の暗号化:AES-256暗号化が適用されます。これは米国政府の機密情報保護にも使用される高水準の暗号化方式です。
- APIデータの自動削除:APIを通じて送信されたデータは7日後に自動削除されます(2025年9月に30日から短縮)。
プラン別データ取り扱い比較
各プランのデータ取り扱いの違いを比較表にまとめました。

項目 | Consumer(個人) | Commercial(API/Team) | Enterprise |
|---|---|---|---|
データ学習 | デフォルトON(無効化可) | 使用されない | 使用されない |
データ保持 | ON時5年 / OFF時30日 | 7日後削除 | ZDR(即時削除可) |
暗号化 | TLS + AES-256 | TLS + AES-256 | TLS + AES-256 |
認証 | — | SOC 2, ISO 27001 | SOC 2, ISO 27001, HIPAA |
Enterprise向けにはZero Data Retention(ZDR)オプションが用意されています。これにより、データを即座に削除し、一切保持しない運用が可能です。金融・医療など、特に厳格なデータ管理が求められる業界に最適です。
競合AIツールのデータ学習ポリシー比較
Claude Codeだけでなく、主要な競合ツールのデータ学習ポリシーも把握しておくべきです。ツール選定時のセキュリティ評価に直結します。

OpenAI Codex
ChatGPT Business・Enterprise・APIでは、デフォルトでユーザーデータをモデル訓練に使用しないことが保証されています。個人プラン(Free / Plus)ではデフォルトONですが、オプトアウト可能です。
私自身、CodexをClaude Codeのサブとして月額$20で使っていますが、Codexに渡すのは単純作業・リファクタリング・調査に限定しています。機密性の高いコードはClaude Codeで扱い、トークン節約目的の単純作業だけをCodexに回す運用です。
GitHub Copilot
2026年4月24日から大きなポリシー変更があります。Free・Pro・Pro+ユーザーのインタラクションデータ(入力・出力・コードスニペット)が、デフォルトでモデル訓練に使用されるようになります。
ただし、Business・Enterpriseユーザーのデータは引き続き訓練に使用されないことが保証されています。また、有料組織(Business / Enterprise)に所属するユーザーは、個人プランで作業していてもデータが訓練から除外されます。
Devin(Cognition)
Devinは他のツールとアプローチが異なり、Pro・Enterpriseプランでゼロリテンションポリシーを採用しています。さらにEnterprise版ではVPC(仮想プライベートクラウド)内にデプロイでき、データが自社環境から出ないという強みがあります。
ただし、私がDevinを業務で不採用にした理由は別にあります。コードレビューを前提にすると、全自動系は逆に不安要素が多いのが実感です。AIが生成したコードを自分で読んで正しいかチェックする工程を考えると、自前のIDE上でAIと一緒にコーディングする方が実用的です。
比較から見えるポイント
全ツールに共通しているのは、法人プラン(Business / Enterprise相当)ではデータ学習に使われないことが保証されている点です。差が出るのは個人プランの扱いで、特にGitHub Copilotの2026年4月のポリシー変更は要注意です。
第三者認証による安全性の裏付け
Anthropic社は、以下の国際的なセキュリティ認証を取得しています。
- SOC 2 Type I & II:情報セキュリティ管理体制の有効性を証明する認証です。Type IIは一定期間にわたる運用実績が評価されます。
- ISO 27001:2022:情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格です。
- ISO/IEC 42001:2023:AI管理システムに特化した国際規格。Anthropicはフロンティアモデル企業として世界初で取得しています。
- HIPAA対応:米国の医療情報保護法への対応。医療分野でのAI活用を可能にします(Enterprise / APIのみ、BAA締結必須)。
これらの認証は、Anthropic社がデータ保護を最優先事項として取り組んでいることの客観的な証拠です。認証の詳細な一覧や、社内稟議で使える確認ポイントはセキュリティ対策の実務ガイドで解説しています。
業務利用で押さえるべきポイント
Claude Codeを安心して業務に導入するために、以下の点を確認してください。
- Commercial planを選択する:個人向けのConsumerプランではなく、API / Team / Enterpriseプランを選ぶことで、データ非学習が保証されます。各プランの料金と機能の違いは法人プラン比較記事で詳しく解説しています。
- 機密情報の入力ルールを社内で定める:パスワードやクレジットカード番号など、業務上不要な個人情報は入力しないルールを設けましょう。
- アクセス権限を適切に管理する:Team / Enterpriseプランでは、メンバーごとのアクセス権限管理が可能です。
なお、実務でのセキュリティ設定(パーミッション・サンドボックス・Hooks等の多層防御)についてはセキュリティ対策の実務ガイドで詳しく解説しています。
中小企業がとるべき段階的な導入ステップ
データ学習ポリシーを踏まえた、段階的な導入ステップをまとめます。
ステップ1:Pro Planでオプトアウト設定をONにする
月$20で始められます。設定画面から「モデル改善のためのデータ使用」をOFFにすれば、データ保持は30日間に短縮され、モデル訓練には使用されません。この段階でClaude Codeの業務適性を見極めます。
ただし、この段階で業務の実データを投入することは避けるべきです。ダミーデータやサンプルコードで機能を評価し、30日経過後の自動削除を待ってから本格運用を判断します。
ステップ2:業務データを扱うならTeam Standardへ移行
顧客データ・社内の機密コードをClaude Codeに読ませる必要が出てきたら、Team Standard(月$25/席、最低5席)に移行します。契約レベルでデータ学習除外が保証されるため、「設定の変え忘れ」リスクもなくなります。
ステップ3:コンプライアンス要件があればEnterprise
DPA締結・カスタムデータ保持・監査ログが必要な場合はEnterprise。ただし中小企業でいきなりここから始める必要はありません。Pro → Team → Enterpriseと段階的に移行するのが現実的です。
私の経験上、「Commercial planとConsumer planの違いを正しく理解すること」が、Claude Code導入の安全性を確保する最も重要な第一歩です。この区別さえ押さえれば、情報漏洩リスクは大幅に軽減できます。
まとめ:Claude Codeは適切に使えば安全
Claude Codeの安全性をまとめると、以下の通りです。
- Commercial planではデータは学習に使用されない(明確なポリシー)
- TLS 1.2+ / AES-256の暗号化で通信・保存データを保護
- APIデータは7日後に自動削除
- SOC 2、ISO 27001、ISO 42001など国際認証を取得済み
- Enterprise向けにはZero Data Retentionオプションあり
- 競合ツール(Codex / Copilot / Devin)も法人プランでは学習除外が共通。2026年4月のCopilotポリシー変更は要注意
「AIに情報漏洩のリスクがある」という懸念は、適切なプラン選択と運用ルールの整備によって解消できます。Claude Codeは、セキュリティを重視する企業でも安心して導入できるAIツールです。
Claude Codeの導入方法やセキュリティ設定について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
- Claude Code 導入ガイド:セットアップからセキュリティ設定まで、ステップバイステップで解説
- 料金プラン比較【2026年】:全6プランの料金と選び方
- セキュリティ対策の実務ガイド:パーミッション・サンドボックス・Hooks等の多層防御設定を解説
- 無料相談・お問い合わせ:「自社のセキュリティ要件に合うか確認したい」など、お気軽にご相談ください
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── そんな方は、まず初回無料相談でお話ししてみませんか。
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