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2026/07/11Claude Code
AI活用Skills活用

Claude Codeの設定ファイル5種類|CLAUDE.md以外に何を置くか

Claude Codeの設定ファイル5種類|CLAUDE.md以外に何を置くか

「Claude Codeの設定ってCLAUDE.mdだけでいいの?」「.claudeフォルダに何を置けばいいのか分からない」——AIに社内の仕事を任せ始めた人ほど、この疑問にぶつかります。

結論から言うと、Claude Codeのプロジェクト設定はCLAUDE.md/rules/commands/skills/agents の5種類を役割分担させると一気に扱いやすくなります。1枚のファイルに全部詰め込む必要はありません。

株式会社Fyveは、20以上のプロジェクトを1つのモノレポで運用し、この5種類の設定でAIに「会社のルール」を教え込んでいます。本記事では、私たちが実際に使い分けている構成を、非エンジニアの方にも分かる言葉で整理します。

Claude Codeの設定は「CLAUDE.md 1枚」で終わらない

多くの入門記事はCLAUDE.mdの書き方だけを扱います。もちろんCLAUDE.mdは出発点として重要ですが、AIに任せる仕事が増えると、1枚のファイルはすぐに肥大化します。

ルールも、定型作業の手順も、専門的な役割分担も、すべてCLAUDE.mdに書き込むと、数百行の読みにくいファイルになり、かえってAIの精度が落ちます。CLAUDE.mdは短く保つのが鉄則です。

そこで役立つのが、プロジェクト直下の.claude/ディレクトリに置く4種類の設定です。CLAUDE.mdと合わせて5種類を用途で分けることで、「常に守らせるルール」と「必要なときだけ呼ぶ手順」を切り分けられます。

CLAUDE.md単体の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

CLAUDE.mdの書き方実践ガイド|200行以下で最大効果を引き出す
Claude CodeCLAUDE.mdの書き方実践ガイド|200行以下で最大効果を引き出す

5種類の設定ファイルの全体像

まずは全体像です。5種類を「いつAIが読むか」で整理すると、役割の違いがはっきりします。

種類

置き場所

読まれるタイミング

役割のたとえ

① CLAUDE.md

プロジェクト直下

常に自動で読む

会社の憲法

② rules

.claude/rules/

常に自動で読む(分野別)

就業規則・部門ルール

③ commands

.claude/commands/

コマンドを打った時だけ

定型業務のボタン

④ skills

.claude/skills/

その作業に入った時だけ

作業マニュアル

⑤ agents

.claude/agents/

その役割を呼んだ時だけ

専門の担当者

ポイントは、①②は「常時読ませる情報」、③④⑤は「必要なときだけ呼び出す情報」だという点です。この線引きが、AIに無駄な文脈を読ませず精度を保つコツになります。

Claude Codeの5種類の設定ファイルを「常に読む」「必要なときだけ読む」の2グループに分けた図
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① CLAUDE.md — 常に読ませる「会社の憲法」

CLAUDE.mdは、プロジェクトを開くたびにAIが自動で読み込むファイルです。ここには「このプロジェクトは何か」「絶対に守るべき禁止事項」「フォルダの意味」など、全作業に共通する土台だけを書きます。

私たちのモノレポでは、CLAUDE.mdにディレクトリ構成の一覧・git運用方針・禁止事項を集約しています。逆に、個別の作業手順はここには書きません。書きすぎるとファイルが重くなり、AIが要点を見失うからです。

目安は200行以内。「毎回読ませる価値がある情報だけ」に絞るのが、CLAUDE.md設計の第一原則です。

② rules — 分野ごとに常時適用する運用ルール

.claude/rules/には、CLAUDE.mdから切り出した分野別のルールを置きます。CLAUDE.md本体に書くと長くなりすぎる「文章の書き方」「案件フォルダの構造」「命名規約」などを、テーマごとにファイル分割する使い方です。

私たちは、記事のトーンを定めたarticle-writing.mdや、クライアント案件のフォルダ構造を定めたclient-project-structure.mdをrulesに置き、CLAUDE.mdから参照させています。CLAUDE.mdは「憲法」、rulesは「就業規則」というイメージです。

rulesの利点は、ルールが増えてもCLAUDE.md本体を汚さずに済むことです。分野が増えたらファイルを足すだけでよく、見通しが保たれます。

③ commands — 定型作業を1コマンドに畳む

.claude/commands/には、繰り返す定型作業を「1つのコマンド」として登録できます。/朝ブリーフィング/週次レビューのように、毎回同じ手順で走らせたい作業をボタン化するイメージです。

skillsとの違いは、人が明示的に呼び出す入り口だという点です。コマンドを打った瞬間だけ、その中身がAIに読み込まれます。常時読ませないので、CLAUDE.mdやrulesを膨らませずに手数を増やせます。

私たちは毎朝の状況報告や進捗集計をコマンド化し、「打てば同じ品質で走る」状態を作っています。属人的だった作業を、誰が回しても同じ結果にするための仕組みです。

④ skills — 手順書を必要なときだけ呼び出す

.claude/skills/は、特定の作業に入ったときだけAIが読み込む「作業マニュアル」です。SEO記事の書き方、PDFの作り方、SNS投稿の手順など、専門性の高い手順書をここに置きます。

skillsの真価は、必要なときだけ読み込まれる点にあります。常時読ませるCLAUDE.mdに全手順を書くと数千行になりますが、skillsなら「その作業を始めた瞬間」に該当マニュアルだけが開かれます。文脈を汚さず、専門手順を無限に増やせる仕組みです。

私たちは記事執筆・資料作成・契約書作成など、数十種類の作業をそれぞれskill化しています。複数のスキルを連結して一連の流れとして走らせることもできます。

スキルの連結実行については、こちらで詳しく解説しています。

Claude Codeでスキルを連結実行する方法|/skill-a /skill-b で最大5つ同時ロード
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⑤ agents — 役割特化の「分身」を用意する

.claude/agents/には、役割を特化させたサブエージェント(AIの分身)を定義します。「調べ役」「実装役」「執筆役」のように担当を分け、メインのAIから仕事を切り出して渡す使い方です。

サブエージェントは独立した文脈で動くのが特徴です。重い調査や並列作業を分身に任せれば、本体は全体の指揮に集中できます。人間の会社で担当者に業務を振るのと同じ発想です。

私たちは「参謀役」「機械的な反復作業役」「初稿を書く役」などをagentsとして定義し、作業の重さに応じて使い分けています。

サブエージェントの実務的な使い方は、こちらで解説しています。

Claude Code Subagent使い方|並列・分離処理の実践ガイド
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5種類をどう組み合わせるか

5種類は、対立するものではなく階層構造として組み合わせます。私たちの実運用は次のような役割分担です。

  • 常に効かせる土台:CLAUDE.md(憲法)+ rules(分野別ルール)
  • 必要なときに呼ぶ手数:commands(定型作業の入り口)+ skills(専門手順書)
  • 役割を分ける実行部隊:agents(特化した分身)

この設計の狙いは、「常時読ませる情報」を最小限に保つことです。AIは読み込んだ文脈が多いほど要点を見失いやすくなります。土台は薄く、手順は必要なときだけ——この切り分けが、精度と拡張性を両立させます。

実際、私たちは1つのプロジェクトに数十のskillと十数のcommandを持ちますが、CLAUDE.mdは短いままです。増えるのは「呼び出す側」であって、「常時読ませる側」ではないからです。

非エンジニアが最初に手を付ける順番

5種類すべてを一度に整える必要はありません。1人で事業を回す方が始めるなら、次の順番が現実的です。

  • まずCLAUDE.md:プロジェクトの概要と禁止事項だけ、200行以内で書く
  • 次にcommands:毎日繰り返す作業を1つ、コマンドに畳んでみる
  • 慣れたらskills:手順が決まっている専門作業をマニュアル化する
  • rulesで整理:CLAUDE.mdが長くなってきたら分野別に切り出す
  • 最後にagents:作業量が増え、役割を分けたくなったら導入する

大切なのは、いきなり完璧な構成を目指さないことです。CLAUDE.mdを1枚書き、繰り返す作業からコマンド化する——この2つだけでも、AIに任せられる仕事は大きく増えます。

非エンジニアが設定ファイルに手を付ける現実的な順番(CLAUDE.md→commands→skills→rules→agents)

設定ファイルでやりがちな3つの失敗

5種類を使い分ける前に、私たちが実際に踏んだ失敗を共有します。同じ落とし穴を避けるだけで、AIの精度は目に見えて安定します。

失敗1:CLAUDE.mdに何でも書く。手順もルールも全部CLAUDE.mdに書き込むと、数百行の巨大ファイルになります。AIは冒頭と末尾は読んでも、中間の指示を取りこぼしがちです。常時読ませる情報は「毎回必要なものだけ」に絞り、残りはrulesやskillsへ逃がします。

失敗2:skillsに書いた手順を守らせるつもりで常時参照させる。skillsは「その作業に入った時だけ」読ませるから軽いのです。常時読ませたいなら、それはrulesかCLAUDE.mdに置くべき情報です。この線引きを間違えると、文脈が膨らんで精度が落ちます。

失敗3:agentsを最初から作り込む。役割分担は、作業量が増えてから導入すれば十分です。1人分の作業を無理に分割すると、かえって指示の受け渡しが煩雑になります。まずは本体のAIに任せ、手に負えなくなってから分身を用意する順番が現実的です。

これらはいずれも「常時読ませる情報を増やしすぎる」ことが原因です。5種類の設計思想は、突き詰めれば常時読ませる土台をいかに薄く保つかに集約されます。

まとめ

Claude Codeの設定は、CLAUDE.md1枚で終わりではありません。CLAUDE.md(憲法)/rules(就業規則)/commands(定型業務のボタン)/skills(作業マニュアル)/agents(専門の担当者)の5種類を、「常時読ませる/必要なときだけ呼ぶ」で切り分けるのが要点です。

この5種類を役割分担させることで、AIに任せる仕事を増やしても設定が破綻せず、1人でも「会社のルールを備えた組織」のように運用できます。株式会社Fyveは、この構成で複数事業を1人称のスピードのまま回しています。まずはCLAUDE.mdとコマンド1つから、あなたのプロジェクトにも「AIが読む会社のルール」を用意してみてください。

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